家族と友達と。アブルッツォのド定番おもてなしメニューと言えば・・
先日のことですが、
長い夏休みも終わり新学期直前の週末。
友人家族、総勢15名が集まる夕食会に招待してもらいました。
皆でわいわい楽しむ時のお料理のメインと言えば・・
やはりArrosticini(アッロスティチーニ=羊の串焼き)です!
この日はなんと150本、地元の肉屋さんから調達してくれていました。
スーパーなどでも安く手に入りますが、肉からこだわる職人さんが作るものには敵いません。
「イタリア好きvol.38」でも紹介しましたが、多くのアブルッツォの家庭にはアッロスティチーニ専用の焼き台が常備されており、大抵は、その家の男性陣が炭熾しから焼きを任されます。
この日は「焼きの名人」だという友人の弟が焼きを担当することに。アメリカから帰って来たばかりということで、時差ボケにも負けず大役を担います。
これが専用の焼き台。これだけの串数を一気に焼けるのはなかなか慣れた人の技。
5本位を束にしてまとめてひっくり返していきます。
みんな舌が肥えている上に、自分の好きな焼き加減や塩加減がある人ばかり。
また焼き過ぎると固くなってしまうので、程よい焼き加減になるよう集中力が求められます。
大切なのは塩。この家庭では中粗の塩をタイミングを図りながら合わせていきます。
焼けたら熱々のまま直ぐにテーブルへ!
ここは兄弟の連携プレーが求められます。
この家庭では食べやすいようボウルに入れていますが、熱さを逃さない様にアルミホイルに包んだり、タコ壺に似た専用の器に入れることもあります。
テーブルに上がると冷めて脂が固くなる前に皆で熱々を頬張ります。
猫舌のイメージがあるイタリア人ですが、こればっかりは熱々で食べることが大切です。
今回、アッロスティチーニと合わせて食べるのは、お義父さんが畑で収穫してきたばかりの野菜たち。
まずは名残の夏野菜。ナスやトマト、タマネギ、パプリカをじっくり炒め煮した”Ciabotto(チャボット)”。
塩を控え野菜の甘みをしっかり味わえるので、ちょっと塩の効いた羊肉とは相性バツグン。無限ループです。
さらに、よく熟して真っ赤な大きなトマトはオリーブオイルとバジリコだけでシンプルなサラダに。
お義父さんが「トマトは畑のステーキとも言うんだよ」と自慢のトマトを前に誇らしげに教えてくれました。
確かに、肉厚で甘みが豊かで、しっかり主役が務まる存在感です。
これも自家製だというパンは、アブルッツォに昔からある品種ソリーナ小麦を使ったもの。外はカリッと中はもちふわ。ほんのり香る甘い小麦の香りがくせになり、皆ついつい手が伸びます、
そして、ワインはお決まりのモンテプルチャーノ・ダブルッツォ。
ようやくお腹が膨らんで来ると、お決まりなのは、今日何本食べたか、皆でお互いの串を数え合うこと。
たくさん食べれば食べる程、それは武勇伝になります。
ちなみにこの日の私は12本。
パンや野菜が美味しすぎて食べ過ぎた割には羊もよく食べた方です。いや、美味しかった!
食後は消化を助けるリキュールなどを楽しみながら、これまた自家製のデザート。モンテプルチャーノで作ったジャムがたっぷり入ったタルトです。
この日食卓に上がったのはほぼ全てが自家製のものや地元のもの。旬もしっかり感じながら、アブルッツォらしい食事会に大満足の夜でした。
長い夏休みも終わり新学期直前の週末。
友人家族、総勢15名が集まる夕食会に招待してもらいました。
皆でわいわい楽しむ時のお料理のメインと言えば・・
やはりArrosticini(アッロスティチーニ=羊の串焼き)です!
この日はなんと150本、地元の肉屋さんから調達してくれていました。
スーパーなどでも安く手に入りますが、肉からこだわる職人さんが作るものには敵いません。
「イタリア好きvol.38」でも紹介しましたが、多くのアブルッツォの家庭にはアッロスティチーニ専用の焼き台が常備されており、大抵は、その家の男性陣が炭熾しから焼きを任されます。
この日は「焼きの名人」だという友人の弟が焼きを担当することに。アメリカから帰って来たばかりということで、時差ボケにも負けず大役を担います。
これが専用の焼き台。これだけの串数を一気に焼けるのはなかなか慣れた人の技。
5本位を束にしてまとめてひっくり返していきます。
みんな舌が肥えている上に、自分の好きな焼き加減や塩加減がある人ばかり。
また焼き過ぎると固くなってしまうので、程よい焼き加減になるよう集中力が求められます。
大切なのは塩。この家庭では中粗の塩をタイミングを図りながら合わせていきます。
焼けたら熱々のまま直ぐにテーブルへ!
ここは兄弟の連携プレーが求められます。
この家庭では食べやすいようボウルに入れていますが、熱さを逃さない様にアルミホイルに包んだり、タコ壺に似た専用の器に入れることもあります。
テーブルに上がると冷めて脂が固くなる前に皆で熱々を頬張ります。
猫舌のイメージがあるイタリア人ですが、こればっかりは熱々で食べることが大切です。
今回、アッロスティチーニと合わせて食べるのは、お義父さんが畑で収穫してきたばかりの野菜たち。
まずは名残の夏野菜。ナスやトマト、タマネギ、パプリカをじっくり炒め煮した”Ciabotto(チャボット)”。
塩を控え野菜の甘みをしっかり味わえるので、ちょっと塩の効いた羊肉とは相性バツグン。無限ループです。
さらに、よく熟して真っ赤な大きなトマトはオリーブオイルとバジリコだけでシンプルなサラダに。
お義父さんが「トマトは畑のステーキとも言うんだよ」と自慢のトマトを前に誇らしげに教えてくれました。
確かに、肉厚で甘みが豊かで、しっかり主役が務まる存在感です。
これも自家製だというパンは、アブルッツォに昔からある品種ソリーナ小麦を使ったもの。外はカリッと中はもちふわ。ほんのり香る甘い小麦の香りがくせになり、皆ついつい手が伸びます、
そして、ワインはお決まりのモンテプルチャーノ・ダブルッツォ。
ようやくお腹が膨らんで来ると、お決まりなのは、今日何本食べたか、皆でお互いの串を数え合うこと。
たくさん食べれば食べる程、それは武勇伝になります。
ちなみにこの日の私は12本。
パンや野菜が美味しすぎて食べ過ぎた割には羊もよく食べた方です。いや、美味しかった!
食後は消化を助けるリキュールなどを楽しみながら、これまた自家製のデザート。モンテプルチャーノで作ったジャムがたっぷり入ったタルトです。
この日食卓に上がったのはほぼ全てが自家製のものや地元のもの。旬もしっかり感じながら、アブルッツォらしい食事会に大満足の夜でした。