1899年創業のサルデーニャ島を代表するワイナリーSella&Mosca(セッラ・エ・モスカ)。
島の北西の港町アルゲーロから内陸に車で15分走ったところに650ヘクタールの広大な敷地(うち520ヘクタールがブドウ畑)とカンティーナを持ち、平地でヴェルメンティーノ種、トルバート種、カンノナウ種、カベルネソーヴィニョン種など様々な品種を植えている。
今回訪問したのは、セッラ&モスカにとって重要なもう一つのエリア、“ガッルーラ”だ。
ガッルーラはサルデーニャ島の北側に位置し、平地が多いアルゲーロとは対照的に低い山が密集したエリア。
ここに、1996年に昇格したサルデーニャ島唯一のDOCGワイン、ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラに使用される白ブドウの畑が広がっている。
夏のバカンスシーズンは世界中のお金持ちで賑わうとされる有名なコスタ・ズメラルダ(エメラルド海岸)から車で30分ほどで、コルク樫の木があちこちに見られるなどサルデーニャの自然を体感できる所だ。
案内してくれたのは、畑管理のアグロノモを務めるジュゼッペさんと統括エノロゴのジョヴァンニさん、輸出担当のダヴィデさんの3人。
「よく来てくれたね。なかなかここのガッルーラのブドウ畑に案内することはないんだ。やはりワイナリーの本拠地はアルゲーロだからね。でもこのユニークな土地でセッラ・エ・モスカの素晴らしいDOCGワイン“モンテオーロ”ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ・スペリオーレのブドウが栽培されている。それを紹介できて嬉しいよ。」
丘というよりは低い山の斜面を登った場所に16ヘクタールのヴェルメンティーノ種の畑がある。海からの温暖な風と山の冷涼さを感じる。
アグロノモのジュゼッペさんがこの土地の特徴を説明してくれた。
「この土地は標高280~350mで起伏があり、土壌の70~80パーセントは花崗岩が砕けた砂質土壌。残りは粘土質で、非常に水はけの良い土地となっているんだ。この土壌から繊細な風味のヴェルメンティーノワインが生まれる。」
また、畑の周りにはあちこちに様々な植物が自生している。
これについてジュゼッペさんは
「ここは、Macchia Mediterranea(マッキア・メディテッラーネア)=地中海潅木地帯 (*直訳は地中海の染み) となっており、地中海の様々なハーブや植物が点在しているんだ。
ニュウコウジュ、ミルト、ハンニチバナ、エニシダ、ローズマリー、オリーブの木、トキワ樫、コルク樫なんかがそうだよ。」
ほらこれがニュウコウジュ、これがミルト(ブルーベリーのような果実でサルデーニャの伝統的なリキュール、ミルト酒の原料ともなる)、これがハンニチバナと次々に植物を手に取り、紹介してくれる。こんなに花やハーブ、木々に囲まれたブドウ畑は見たことがない。
「この植物たちがモンテオーロのワインに、ハーブや草木のニュアンスを与えてくれるんだ。」
エノロゴのジョヴァンニさんが付け加える。
「ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCGの規定では、ヘクタールあたりのブドウの収量は10t以下。スペリオーレで9t以下。しかしモンテオーロは、7tに抑えている。これにより、少ないブドウの房に栄養が集まり、爽やかでありながら飲み応えも感じるワインになっているんだ。」
畑のそばにある石のテーブルで、2017年、2014年、2010年と3ヴィンテージのモンテオーロを飲ませてもらった。若いうちはハーブや柑橘類の爽やかな香りで、口に含むとまろやかさと心地良い酸を感じる。熟成するにつれてより深いアロマとなり、火打石のようなミネラル感も出てくる。約10年の熟成に耐えられる白は、よほど骨格がしっかりしていないと実現しない。モンテオーロのポテンシャルを感じたテイスティングだった。
しっかりした骨格と果実味があってアルコール度数も14%ほどあるワインだが、酸やミネラル感の見事なバランスにより、全く飲み疲れることがない。
「夏一押しのワインだよ!」とダヴィデさんが言うとおり、暑い日にしっかり冷やして飲みたくなる。
夕日がきれいな場所で、ブドウの房が完熟すると黄金色に輝くことから、“黄金の山”という意味の名前がついたモンテオーロ。
このモンテオーロとともに、今年の夏を楽しんでみてはいかがだろうか?
モンテ物産
http://www.montebussan.co.jp/
▼セッラ&モスカ社のページはこちらから↓↓▼
http://www.montebussan.co.jp/wine/sellamosca.html
島の北西の港町アルゲーロから内陸に車で15分走ったところに650ヘクタールの広大な敷地(うち520ヘクタールがブドウ畑)とカンティーナを持ち、平地でヴェルメンティーノ種、トルバート種、カンノナウ種、カベルネソーヴィニョン種など様々な品種を植えている。
今回訪問したのは、セッラ&モスカにとって重要なもう一つのエリア、“ガッルーラ”だ。
ガッルーラはサルデーニャ島の北側に位置し、平地が多いアルゲーロとは対照的に低い山が密集したエリア。
ここに、1996年に昇格したサルデーニャ島唯一のDOCGワイン、ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラに使用される白ブドウの畑が広がっている。
夏のバカンスシーズンは世界中のお金持ちで賑わうとされる有名なコスタ・ズメラルダ(エメラルド海岸)から車で30分ほどで、コルク樫の木があちこちに見られるなどサルデーニャの自然を体感できる所だ。
案内してくれたのは、畑管理のアグロノモを務めるジュゼッペさんと統括エノロゴのジョヴァンニさん、輸出担当のダヴィデさんの3人。
「よく来てくれたね。なかなかここのガッルーラのブドウ畑に案内することはないんだ。やはりワイナリーの本拠地はアルゲーロだからね。でもこのユニークな土地でセッラ・エ・モスカの素晴らしいDOCGワイン“モンテオーロ”ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ・スペリオーレのブドウが栽培されている。それを紹介できて嬉しいよ。」
丘というよりは低い山の斜面を登った場所に16ヘクタールのヴェルメンティーノ種の畑がある。海からの温暖な風と山の冷涼さを感じる。
「この土地は標高280~350mで起伏があり、土壌の70~80パーセントは花崗岩が砕けた砂質土壌。残りは粘土質で、非常に水はけの良い土地となっているんだ。この土壌から繊細な風味のヴェルメンティーノワインが生まれる。」
また、畑の周りにはあちこちに様々な植物が自生している。
これについてジュゼッペさんは
「ここは、Macchia Mediterranea(マッキア・メディテッラーネア)=地中海潅木地帯 (*直訳は地中海の染み) となっており、地中海の様々なハーブや植物が点在しているんだ。
ニュウコウジュ、ミルト、ハンニチバナ、エニシダ、ローズマリー、オリーブの木、トキワ樫、コルク樫なんかがそうだよ。」
ほらこれがニュウコウジュ、これがミルト(ブルーベリーのような果実でサルデーニャの伝統的なリキュール、ミルト酒の原料ともなる)、これがハンニチバナと次々に植物を手に取り、紹介してくれる。こんなに花やハーブ、木々に囲まれたブドウ畑は見たことがない。
エノロゴのジョヴァンニさんが付け加える。
「ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラDOCGの規定では、ヘクタールあたりのブドウの収量は10t以下。スペリオーレで9t以下。しかしモンテオーロは、7tに抑えている。これにより、少ないブドウの房に栄養が集まり、爽やかでありながら飲み応えも感じるワインになっているんだ。」
畑のそばにある石のテーブルで、2017年、2014年、2010年と3ヴィンテージのモンテオーロを飲ませてもらった。若いうちはハーブや柑橘類の爽やかな香りで、口に含むとまろやかさと心地良い酸を感じる。熟成するにつれてより深いアロマとなり、火打石のようなミネラル感も出てくる。約10年の熟成に耐えられる白は、よほど骨格がしっかりしていないと実現しない。モンテオーロのポテンシャルを感じたテイスティングだった。
しっかりした骨格と果実味があってアルコール度数も14%ほどあるワインだが、酸やミネラル感の見事なバランスにより、全く飲み疲れることがない。
「夏一押しのワインだよ!」とダヴィデさんが言うとおり、暑い日にしっかり冷やして飲みたくなる。
夕日がきれいな場所で、ブドウの房が完熟すると黄金色に輝くことから、“黄金の山”という意味の名前がついたモンテオーロ。
このモンテオーロとともに、今年の夏を楽しんでみてはいかがだろうか?
http://www.montebussan.co.jp/
▼セッラ&モスカ社のページはこちらから↓↓▼
http://www.montebussan.co.jp/wine/sellamosca.html