パンテッレリア島の小さな木達
ちょっと季節外れとはなりますが、、、。
前回の「火山島パンテッレリーアが生んだ名産品、カッペリとオレガノ」に続いて、パンテッレリア島の紹介をしたいと思います。
パンテッレリア島は火山島であり、この火山によりもたらされた土壌が非常に多くのミネラルと養分を含み。
この島を代表するケッパーとオレガノという島食材が世界中のシェフに愛されている事は前号でもお伝えしました。
パンテッレリア島は火山島であると共に「風の島」としても知られています。
1年中、全方向から強い風が吹くこの島は、それにより無農薬栽培がしやすい、という利点もありますが、風が強すぎて木に実る作物が落ちちゃう!という難点もあります。
そこで島民が思い付いたのが「低木に保つ栽培方法」。
一番上の写真、何の木だかわかりますか?
答えはこれ!
オリーブの木なのでした!
地面を這うようにして育つパンテッレリア島のオリーブの木。
始めてみた時には、オリーブの木と気が付きませんでした。
こちらはトマト。
そしてブドウ。
どんな植物も地を這っています。
そしてこちらがケッパー。
収穫は膝をついて腰をかがめて、、、非常に辛い体制。
しかもケッパーはお花の蕾で、とってもちっちゃい。
摘んでも摘んでも大きなバケツはいっぱいになりません。
これだけ摘むのにいったいどれだけの時間がかかることか。
本当に生産者の方々に感謝感謝です!
こうして丁寧に摘まれたケッパーはトラーパニ産の塩の中で、数か月間熟成されて、私達が目にする「塩漬けケッパー」となります。
ミネラルと養分豊かなパンテッレリア島で育ったケッパーとオレガノは、「シチリア産」よりも香り高い逸材です。
昨年、パンテッレリアから日本に直送された「2018年出来立てケッパーとオレガノ」は好評につき残り3セットとなりました!
日本にはまだ届いていないであろう2018年の新物、この機会に是非お試し下さいね!
※今回のエントリーの写真は全て夏季に撮影したものです。