Pasticeriaに新しい風?
皆さまいかがお過ごしですか?
町は電飾の飾りつけのスタンバイが終了し、いやが追うにも12月のムードがもりあがります。
本年度はローマ、ミラノについで昇降客数が三番目の空港となったナポリ。年中観光客であふれるようになりましが、
ナポリは12月はさらなる盛り上がりが待っています。そう、プレセーピオ文化があるからです。
イタリア人、ヨーロッパ人観光客がほとんどの12月ですが、そんな観光客の人気はピッツァとババ、スフォリアテッラ。
ナポリの洋菓子店ならどこでもおいてある、ババ、スフォリアテッラですが、12月はそれに加えてシーズン限定のクリスマス菓子も並びます。ロッココ、モスタッチョーリ、スサミエッリ、ストルッフォリなどなど。
一年で一番忙しい季節を迎えるPasticeriaで少しお話を伺ってみました。
スペイン人地区に小さな工房のあるお菓子屋さんで、1930年代ジェラート販売から始まったのですが現在で3代目。1969年よりスペイン人地区の工房でお菓子を作り続けています。日曜のランチに欠かせない、ミニヨンのお菓子をはじめ一人用のケーキ、ホールケーキそして朝食用のコルネットや、ブリオッシュも毎日作っています。朝食のパンを作るというとは、夜中1:30~の出勤だそうで、若い職人さんたちのお仕事ですが、なかなか大変ですね。
観光客に人気があるのは、勿論ババやスフォリアテッラですが、こちらはどちらかというと、地元の人向けのお店で、がっつりナポリ人相手にお商売をしています。ですので、伝統的なものもそうですが、最近少し流行なのが、表面をつややかにコートした、フランス風のテイストを取り入れたものや、アメリカンスタイルのカップケーキなども。特に子供お誕生会などには、色鮮やかなものも並びます。
市内の伝統あるいくつかのPasticeriaも最近、このタイプのフランス風のケーキを作り始めるところが増えました。
今年、ルビーカカオを使ったものをぼちぼち見かけますが、ここを訪れたとき、まさにそのルビーカカオでコーティングされた、5層のケーキを作っていました。なるほど、新しいものに敏感です。ケーキのイメージングは各職人さんのアイデアで創作しているそうです。
正直、ババやスフォリアテッラで育っているDNAが、このお菓子を受け入れるのか? 疑問に思いましたが、意外にナポリっ子も新しもの好きだそうで、ミニヨンで出すと、すぐ売り切れになるのだとか。。
確かに自分のお誕生日パーティのケーキが、ババでは少しさえないな~。
それより、フランボワーズやマンゴーソースでグラースしてあるほうが、上品なイメージだし、特に若い人だとな猶更なんだと思います。
ただし、これらのトレンドは、伝統菓子がしっかりできてこその話です。
ですので、現在2代目のラッファエレさんと、3代目のフランチェスコさんが、
しっかりと伝統を作りながら更なる新しい風を取り込んでいるように感じました。
しかし、職人さんの腕はやわざで、写真を取るのがなかなか大変でした。