トスカーナ州(鈴木暢彦)

日本初上陸!自然派ワインのイベントRAW WINE TOKYOへ!

皆さん、こんにちは!

近年、日本でも盛り上がりを見せる自然派ワイン界隈。
先月、5月12日(日)、13日(月)には東京・天王洲で世界中の自然派ワインのイベント『RAW WINE ロウ・ワイン』が開催されました。

世界15ヵ国より120以上の自然派ワイナリーが日本へ集結。イタリアからは最も多い21ワイナリーが出展しました。

彼らの造る自然派ワインを試飲しつつ、色々とお話も聞けましたのでレポートしていきたいと思います!

 

記事の構成

1. RAW WINEとは?

2. 自然派ワインって何?

3. イタリア自然派ワインをテイスティング

4. まとめ&最後に

 

 

1.RAW WINEとは?

今回のイベントである『RAW WINE 』は、フランス人※マスター・オブ・ワインのイザベル・レジェロン(Isabelle Legeron)女史により起ち上げられた自然派ワインのコミュニティで、世界中でワインフェア(試飲イベント)を開催しています。ワイナリーやワインショップのメンバーは世界で1300社以上!

www.rawwine.com

@rawwine

※マスター・オブ・ワイン・・・英)世界最難関のワイン試験をパスしたプロフェッショナルに与えられる称号。世界で415人ほど(2022年)

Isabelle Legeron MW Raw Wineより


イザベル・レジェロンさんは、2009年にフランス人女性として初めてマスター・オブ・ワインとなり、10年以上に渡り、世界中で自然派ワインの啓蒙活動を行っています。その活躍ぶりに、2017年にはFortune誌に『飲食業界で最も革新的な女性』、Vanity Fair誌に『世界に最も影響力のあるフランス人50名』にそれぞれ選出されました。

※著書である『NATURAL WINE -an introduction to organic and biodynamic wines made naturally- 自然派ワイン入門』は日本でも翻訳され出版されています。写真も多めに入っていて読みやすいですよ!

世界中を巡る自然派ワインイベントRAW WINEフェア。次回は今週末にコペンハーゲンで開催!-RAW WINE HPより


賑わいを見せるRAW WINE TOKYOフェア会場内。業界関係者だけでなく、一般のワインラヴァーも参加できるイベントです!一般8000円、業界関係者7000円。PRを行ったサニーサイドアップ社によると、2日間でそれぞれ午前の部、午後の部400名ずつの入場。チケットは完売とのことでした!


 

2.自然派ワインって何?

そもそも、自然派ワインとは何なのでしょうか?私の立場から簡単にご説明しましょう。

“自然派”ワインとは人間の介入が少ない、より自然界に寄り添って作られるワインというような言い方ができるかと思います。

『自然のワイン』というものが存在するならば、木にそのまま瓶詰されたワインがなって収穫できるというようなことですから、自然のワインなどは存在し得ません。

ですが、なるべく自然に、人間ができる限り介入せずにワインを作ることは出来るでしょう。

畑にミミズなどの虫や微生物、あるいは鳥などの小動物が生き生きと生息し、なおかつ多様性のある植物と共存しているような自然のサイクルがある環境でブドウに目一杯育ってもらう。ブドウに付いている酵母やセラーに存在する天然の酵母にてブドウジュースを自然にアルコール醗酵。害虫や病気も自然由来のもので対処する。そんなイメージです。

つまるところ

・非効率化(非機械化)

・無農薬、無添加物(無もしくは低酸化防止剤)

・天然酵母(培養酵母でない)による自然発酵

・無濾過、無清澄など

欧州のオーガニックの認証基準よりもさらに厳格に、化学的な除草剤、農薬や添加物を使わずに、酸化防止剤(亜硫酸塩SO2)の使用なども無添加もしくは極力抑えたワインというものが多いです。

ワインは醗酵飲料であり、酸化する飲み物ですので、殺菌や酸化防止の目的から微量の亜硫酸塩の添加がワイン業界では一般的です。(微量の使用は人体の健康に影響はありません。)

※ワインの含まれる亜硫酸塩について詳しく知りたい方は、ワインショップチェーンENOTECAさんや輸入商社のFIRADISさんによる大変わかりやすい記事がありますのでご参考ください。

酸化防止剤(亜硫酸塩)がワインに与える効果と影響(Enoteca Online)

ワインの添加物について、ちゃんと知りたい①「亜硫酸塩(前編)」(Firadis Wine Column)

そのため亜硫酸塩の使用を控えるということは、外観、香りや味わいが安定しないワインになるリスクもあるため、ワイン造りは一筋縄ではいきません。実際、自然派ワインと呼ばれるものの中にはクセの強い香りのワインなど、バランスが不安定なものを目にすることもあるでしょう。

しかしながら、上手に出来あがった時の生酒のようなエキスたっぷりの自然なブドウ由来のワインは、良い意味で田舎的で、世界中のファンを虜にしています。

今回のイベントも、ただ単に酸化防止剤無添加、自然発酵で造ったワインが集まりました、という試飲会ではなく、まさに職人的技術で仕上げられたすっと収まる味わいで、雑味が無いワインの造り手も多く驚かされました!

 

3.イタリア自然派ワインをテイスティング!

それでは『イタリア好き』フォロワーの皆さんへ、お待ちかねのイタリアの自然派ワインを写真とともにご紹介しましょう!

ピエモンテ州


Marco Curto マルコ・クルト(輸入予定・株式会社ヴィーノフェリーチェ)

笑顔が素敵なオーナーのナディアさん。いきなりバローロです。(笑)

イタリアを代表する高級銘柄のバローロで低酸化防止剤というのは初めて体験したかもしれません。常識的に長期熟成するようなワインはそれだけ酸化のリスクも伴うように思いますが、添加の亜硫酸塩はごくわずか。それにも関わらずとても綺麗な造りで美味しくいただきました。BRAVA!

バローロを代表する村の一つであるラ・モッラ村より。ナディアさんは、バローロ・ボーイズの革新的生産者、エリオ・アルターレの姪だそうです。父や叔父に伝統的な製法や近代的な製法を学んだ上で、彼女は酸化防止剤を極力少なくワインを仕上げる技術と製法を取り入れました。

ブドウ品種 ネッビオーロ、バルベーラ、フレイザなど


Poderi Cellario ポデーリ・チェッラーリオ(輸入・株式会社クオーレクール)

来日のシモーネさん。曾祖父母の代からの家族経営、亜硫酸塩アレルギーのファミリーの方針で自然派ワイン造りへ転換。遊び心あるデザインのラベルですが、中身もジューシーでフレッシュ+程よい濁りがあり、飲み心地の良い※ペット・ナットワインが多かったです!パーティーやカジュアルに飲みたい時に気持ちが上がるようなセレクションでした!

※仏Pétillant Naturel(ペティアン・ナチュール)醗酵途中のワインを瓶詰して、瓶内で醗酵を完了させる。微発泡の泡が残るスパークリングワインで、酵母の澱もあり濁りがある。アンセストラル方式とも呼ぶ。伊Metodo Ancestraleメトード・アンチェストラーレ

ブドウ品種 ナシェッタ、グリニョリーノ、バルベーラ、ドルチェット、モスカート、マンツォーニなど

エミリア・ロマーニャ州


Podere Sottoilnoce ポデーレ・ソットイルノーチェ(日本未輸入)

モデナの丘陵地より微発泡のランブルスコワイン。

オーナーのマックスさん。こちらは一次醗酵後、瓶内にブドウ果汁を添加、再醗酵(二次醗酵)させて微発泡ワインに。澱抜き(デゴルジュマン)は行わないので澱が残ります。近代的なアウトクラーヴェ(密閉式のステンレスタンク)が導入される以前のランブルスコの製法だそうです。※およそ60年前くらい!?

通年の生産20000本はアメリカなどへの輸出もあり完売。現在30000本生産になり、日本への輸出分も視野に入れることができるようになった、とマックスさん。
今はまだ未輸入ですが近く日本へ入ってくる可能性アリです!ラベルも素敵ですね!

ブドウ品種 ウーヴァ・トスカ トレッビアーノ・ディ・スパーニャ ランブルスコ・グラスパロッサなど


Franchina e Giaroneフランキーナ・エ・ジャローネ(日本未輸入)

ポデーレ・ソットイルノーチェとご近所さんのモデナの生産者。

オーナーのルカさん。法律を勉強していたがその情熱からワイン農家に。2015年からプロジェクトを始め2020年に自分のラベルで販売開始。購入した樹齢35年の畑で地ブドウを使った自然派ワイン造り。微発泡の澱引きなしの瓶内二次発酵。素朴さとブドウのエキス、酸のバランスが心地よいワイン。手作りの味わい深さを感じました!試飲中の女性たちもルカのワインにご満悦な様子!

ブドウ品種 トレッビアーノ・ディ・スパーニャ、トレッビアーノ・ディ・モデナ、ランブルスコ・グラスパロッサなど

アブルッツォ州


Caprera カプレーラ(日本未輸入)

2013年に設立したアブルッツォ州の小さな生産者。5種類のラベルを生産。Gran Sassoグランサッソと呼ばれる山(ぜひ写真検索してみてください。独創的で美しい山です。)と海の狭間の自然環境。原産地呼称ワインのモンテプルチアーノ・ダブルッツォ(赤)、トレッビアーノ・ダブルッツォ(白)、チェラスオーロ・ダブルッツォ(ロゼ)などを生産。穏やかな酸で丸みのある柔らかい印象のワイン!

ブドウ品種 モンテプルチアーノ、トレッビアーノ、ペコリーノなど

プーリア州


L’Archetipo ラルケーティポ(日本未輸入)

プーリア州ジョイア・デル・コッレの南、バジリカータ州境にもほど近いエリアの生産者。南イタリアのプーリア州でありながら、残糖感も少ない低アルコールの優しい口当たりのワインを土着品種で生産。自然派の造り手としては、かなり大きい33haのブドウ畑を所有していますが、低酸化防止剤の水準やクオリティは抜かりの無い仕上がり。プーリアは平野部も多いですが、標高300m以上の丘陵、海から約45kmの距離、所謂南らしいしっかりしたボディのワインというよりは、涼しさのある、繊細で綺麗な味わいのワインという印象でした。飲み疲れしなさそうなワイン、日本に輸入されるといいですね!

ブドウ品種 プリミティーヴォ、ススマニエッロ、マレスコ、ヴェルデカ、アリアニコ、フィアーノ・ミヌートロなど

サルデーニャ州


Tenute Dettori テヌーテ・デットーリ(輸入・株式会社ヴィントナーズ)

現当主のアレッサンドロ・デットーリさん

Raw Wine立ち上げ当初からのメンバーのアレッサンドロさんは、まさに自然派イタリアワインの先駆者の一人。もともとのご家族で造っていたワインは従来の造り方でしたが、1998年頃に若くしてワイン生産に参画すると自然派ワイン造りを開始。その当時は健康で、熟した良いブドウを使ったワイン造りを実践したに過ぎなかったそうで、後々その造りがヴァンナチュール(ヴィーノナトゥラーレ)、いわゆる自然派ワイン製法ということを周りに聞かされ知ったとのこと。

Raw Wine2012年の第一回ロンドンフェアから参加しているようです。自分も今回テイスティングを楽しみにしていた生産者でもありました。

『日本で味わえる本物のSUSHI鮨と一緒、良いものほど素材が大事でしょ?魚にしろ米にしろ。ワインも同じで畑でどれだけ健康で良いブドウを原材料にできるかどうか』と茶目っ気ある様子で語ってくれました。

9ラベルのワインの生産をされているそうですが、白はなんと酸化防止剤無添加

まさに職人的味わいとクオリティ。癖のないブドウのゆるやかな優しい味わいを感じられるワインです。白は酸化防止剤無添加とは信じがたい出来。(要は添加せずに自生する亜硫酸塩でプロテクトされているようで安定性があります。)

※写真右。過去にトスカーナ州でワイナリー訪問をアテンドしたワインラヴァーのお客様と偶然再会!世界は狭いですね。一緒にデットーリのワインで乾杯!

ブドウ品種 カンノナウ、モニカ、ヴェルメンティーノ、モスカート、パスカーレなど

シチリア州


Cantina del Malandrino カンティーナ・デル・マランドリーノ(日本未輸入)

シチリア州のエトナ山の東側、海から10kmほどにあるワイナリー。約3.5haの畑から土着の品種で醸したワインを生産。

葉山のシチリア料理店『ピスカリア』オーナーシェフの出雲さんとご交流のある自然派ワイナリーということで、日本人の女性スタッフがお手伝いされていました。(出雲さんは2日目に来場されたようです。)飲食業の他、シチリアの自然派ワインの輸入業もされているそうで、今回のCantina del Malandrinoも輸入検討中と相まってサポートされていたようです。

まさにエキスたっぷりのワイン。火山性のエトナ山の恵み+地中海由来のミネラルを味わえます!ラベルもアーティスティックなシチリアワインでした!輸入が楽しみですね!

ブドウ品種 カッリカンテ、シャルドネ、ミンネッラ、ネレッロ・マスカレーゼ、ネレッロ・カップッチョ

※2015年にイタリア好きイベントが催された際の記事@ピスカリア

※2020年にイタリア好きイベントが催された際の記事@ピスカリア


Porta del Vento ポルタ・デル・ヴェント (輸入・株式会社小川正見&Co.)

シチリア州北西パレルモの生産者、ポルタ・デル・ヴェントです。Marco Sferlazzoマルコ・スフェルラッツォさんにより設立されたワイナリー。澱入りのペット・ナットワインの他、土着品種のスティルワイン(赤白ロゼ)を生産しています。

Terre Siciliane IGT Catarratto Saharay


こちらお気に入り!シチリアの土着品種カタラット100%、大樽熟成で造られる白ワイン。自然派だから、自然派でないから、という括りは置いておいて、シンプルに『上品で伸びのある果実味とミネラル感』。恐れ入りました。

ブドウ品種 カタラット、グリッロ、ペッリコーネ、ネロ・ダーヴォラなど

 

4.まとめ

日本初開催となったRAW WINEフェア、決して安価なチケットではありませんでしたが完売&大盛況!生産者とゲストとの交流、活気ある場内はまるでイタリアの試飲会のようでした!(※イタリアでは全州でワイン造りが行われているだけあって、一般参加のワイン試飲イベントが各地であります。)

今回、世界中から来日してくれた生産者の皆さんや出展の関係者の皆さんへ感謝を伝えたいですね!改めて自然派ワインの注目度の高さを窺い知ることができました。

熟練された職人の自然派ワインはとてもユニークで、素晴らしいポテンシャルを感じられます。添加する酸化防止剤が極少量だったり、無添加のものでも上品な仕上がりのワインが多数あり驚きました。

 

最後に

今回は午後の部(14:30-18:00)の参加でしたが、全く持って時間が足りず(笑)、他国どころかイタリアの生産者を全て回ることも出来ませんでしたので、次回是非リヴェンジしたいと思います!その時は日本や他国の自然派ワインも試してみたいですね!

また今回のように一般のワインラヴァーの皆さんも参加できる有料試飲イベントが日本でもっと増えるといいな、と率直に思いました!

この記事が皆さんにとって少しでも有益な情報であれば幸いです。良いワインライフを!ではでは!

 

・私、鈴木暢彦は日本未輸入イタリアワイン生産者の仲介業をしております。日本で輸入業をされている、もしくは輸入業をご検討されている方のサポートを承りますのでご希望の方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください。今回のRaw Wineには来日しませんでしたが、Raw Wineのコミュニティに所属している日本未輸入の自然派ワイナリー2社(トスカーナ)のご紹介・サンプルお取り寄せ等も承ります。

info@agente-n.com

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イタリアワインやシエナの情報をソムリエ視点でお届けします!

鈴木暢彦(Nobuhiko Suzuki) 2009年渡伊。シエナの国立ワイン文化機関『エノテカ・イタリアーナ』のワインバー・ワインショップにて5年間ソムリエとして勤務。2015年~2018年までシエナ中心街にてイタリア人と共同でワインショップを経営。現地ワイナリーツアーも企画し、一般からプロの方までのアテンドで100軒以上のワイナリーへ訪問。コロナのパンデミック直前に帰国。現在は、代理人“アジェンテ・エンネ”としてイタリア全国の日本未進出ワイナリーのプロモーションサポートを主に行う。今後もイタリアへ渡航予定。 資格:AISソムリエプロフェッショニスタ。 シエナ観光・ワイン情報サイト『トッカ・ア・シエナ』

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    祝 美也子(Miyako Iwai) カンパーニア州在住。イタリアの家庭料理に憧れ渡伊。1997年よりナポリ在住。日本での情報誌編集制作勤務経験を活かし、2005年スローフード協会公式ブック”Slow”日本版の現地取材コーディネーションを始め、様々なコーディネート、執筆を多々手がける。1995年より南イタリア情報サイトPiazzaItalia設立。ナポリにてマンマに習うナポリの家庭料理教室などを主宰。ブログ「ナポリのテラスから」で日々の生活をを綴る。
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    大橋 美奈子(Minako Ohashi) プーリア州在住。1999年プーリアと日本の架け橋になるべく(有)ダプーリア設立。2008年子育てのため夫の故郷Valle d’Itriaへ移住。スローライフを実践しながらプーリア仲間増殖活動中。
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    カラブリア州コゼンツァ市在住のコーディネーター・通訳・翻訳。スキーと食べ物を愛するAB型。一応ソムリエ。カラブリア州の毎日の生活は「カラブリア.com」にて紹介中。
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  • 美食の島シチリアより、地元民のみぞ知る美味しい情報を生中継!
    佐藤 礼子(Reiko Sato) 2005年よりイタリアの南の島、シチリア島在住。力強い大地の恵みと美しい大自然にすっかり魅せられ、ここシチリアに残ることを心に決める。現在、シチリア食文化を研究しつつ、トラーパニでシチリア料理教室を開催。また、シチリア美食の旅をコーディネートする「ラ ターボラ シチリアーナ」の代表&コーディネーターとしてトラーパニで活動中。 年に2回の東京での料理教室を始め、全国各地で料理イベントを開催、また企業とのコラボでシチリアの食文化を発信するなど、日本でも精力的に活動を行っている。 シチリアの美味しい情報はブログ「La Tavola Siciliana〜美味しい&幸せなシチリアの食卓〜」から。
  • 雄大な自然の中で育まれてきたアブルッツォ独自の文化や四季のくらしをご紹介します。
    保坂 優子(Yuko Hosaka) 地域ブランディングを主とした都市計画コンサルタント。2002年、イタリアの暮らしにどっぷり浸りたいとアブルッツォ州に1年間留学。以降、大阪とアブルッツォを行き来する生活を続けている。2009年のラクイラ地震を機にアブルッツォ州紹介サイト「Abruzzo piu’」 を立ち上げる。関西を中心にコンサルタント業に携わる傍ら、州の魅力発信や現地コーディネートなどにも力を注ぐ。
  • フリーマガジン『イタリア好き』発行事務局
    イタリア好き委員会(italiazuki) 事務局を通してイタリアの旬の情報をお届けます!
  • ウンブリア州の溢れる魅力、日々の暮らしをお届けします。
    鹿野喜志枝(Kishie Kano) ペルージャ在住。 Placidinternational代表、ファッションバイヤー、各種展示会やイベントのコーディネートなども手がける。 親族経営のオリーブ農園の経営にも携わり、それをきっかけにウンブリア食材の輸出部門も立ち上げバイヤーとして日本ほか各国に仲介、近年は地元食材や現地生産者を訪ねる研修などを通じてウンブリア州の魅力を発信する活動も精力的に行っている。 インスタグラム(@kissykano)(@placidintl)で発信中。
  • 食の宝庫より、悠久の昔から続く食と文化をバルサミコ酢にかける情熱と共にお届け!
    堂内 あかね(Akane Douchi) 日本で企業の管理栄養士として5年間勤務後、2005年渡伊。2007年、モデナ屈指の旧家に嫁ぎ、一族に継承されていたバルサミコ酢の樽の管理を夫と共に引き継ぐ。2009年よりスピランベルト市にある「伝統的なバルサミコ酢 愛好者協会」(Consorteria dell’aceto balsamico tradizionale di Modena)に所属し、バルサミコ酢マエストロ試飲鑑定士資格を目指し、研鑽を重ねている。バルサミコ酢の醸造の傍ら、イタリア人向け日本家庭料理教室の講座を北イタリア各所に持つ。また、自宅にて醸造室の試飲見学会、バルサミコ酢を使った食事会、料理教室を主宰。バルサミコ酢醸造のエピソード、見学会などは Facebook Akane in balsamiclandにて紹介中。
  • 老舗4ツ星ホテル日本人妻がお届けするアマルフィ海岸の魅力
    竹澤 由美(Yumi Takezawa) アマルフィ海岸でのウェディングと観光コーディネート会社Yumi Takezawa & C S.A.S.代表。B&B A casa dei nonni オーナー。 2013年よりアマルフィ市の日本との文化交流コーディネーター。 ロンドンで知り合ったアマルフィ海岸ラヴェッロにのホテルルフォロ四代目との結婚を機に2004年渡伊。 二児の母親業を通じ、濃い南イタリアマンマ文化の興味深さを肌で感じている。 Instagramブログ
  • サルデーニャの様々な魅力をお伝えしていきたいと思っております!
    加藤 佐和子(Sawako Kato) イタリア・サルデーニャ州公認観光ガイド。2004年からサルデーニャ島在住。2016年に「サルデーニャガイド」を設立し、現地ガイド、アテンドのほか、サルデーニャ島に関する各種コーディネート、執筆などを行う。https://sardegnaguida.com/
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    藤原 亮子(Ryoko Fujiwara) イタリア・フィレンツェ在住フォトグラファー&ライター。東京でカメラマンとして活動後、'09年、イタリアの明るい太陽(と、おいしい食べ物)に魅せられて渡伊。現在、取材・撮影・執筆活動をしつつ、イタリアの伸びやかな景色をテーマに写真作品も制作中。
  • イタリアワインやシエナの情報をソムリエ視点でお届けします!
    鈴木暢彦(Nobuhiko Suzuki) 2009年渡伊。シエナの国立ワイン文化機関『エノテカ・イタリアーナ』のワインバー・ワインショップにて5年間ソムリエとして勤務。2015年~2018年までシエナ中心街にてイタリア人と共同でワインショップを経営。現地ワイナリーツアーも企画し、一般からプロの方までのアテンドで100軒以上のワイナリーへ訪問。コロナのパンデミック直前に帰国。現在は、代理人“アジェンテ・エンネ”としてイタリア全国の日本未進出ワイナリーのプロモーションサポートを主に行う。今後もイタリアへ渡航予定。 資格:AISソムリエプロフェッショニスタ。 シエナ観光・ワイン情報サイト『トッカ・ア・シエナ』
  • 南アルプスの麓から山暮らしや食文化、登山の魅力を発信!
    新宅 裕子(Yuko Shintaku) 週末や休暇を利用してアルト・アディジェ地方へ赴き、アルプスの麓町ヴィピテーノを拠点に、山登りやキャンプ、キノコ狩りなどのアウトドアを楽しむかたわら、フリーライターや日本語教師としても活動する。 東京のテレビ局で報道記者を務めていた2011年、オペラにはまって渡伊。カンパーニア州に1年留学の間、イタリア中を旅してその大自然や地域ごとに異なる文化、心豊かな暮らしに魅了される。数年後、イタリア人との結婚を機にヴェローナへと移住。 ガイドブックには載っていないような小さな町を巡り、ローカルな生活に浸るのが好き。インスタグラム(@yukino.it)で「旅と山の記録」を発信中。
  • とんがり屋根のトゥルッリより、プーリアの魅力と旬をお届け!
    2012年より南イタリア・プーリア州在住。伊政府認定ライセンス添乗員。世界遺産アルベロベッロにてとんがり屋根の伝統家屋トゥルッリに暮らす生活を満喫中。会社員をする傍ら、地元産のフレッシュチーズとマンマ直伝の郷土料理を主役にした「南イタリアチーズ&料理教室」を主宰。オリーヴオイルソムリエ&上級チーズテイスターでもあり、最近は伊チーズテイスティング協会にてプーリア州代表の選抜鑑定チームの一員として修業中。他にも、プーリア州の観光や食をライター活動やSNS&ブログにて発信。
  • 食、文化、イベント……プーリア、地元の人々の日々の暮らしってどんなだろう?
    江草昌樹(Masaki Egusa) 2014年より北から南イタリア各所のレストラン、トラットリア、アグリツーリズモで勤務。ミシュラン星付きレストランのスーシェフを経て、現在は、『より自由に、いつまでも経験、挑戦する生活』をモットーに活動中。YouTubeチャンネル『秋田犬サンゴin ITALY』を通しても、イタリアの生活の様子などを発信しています。
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    大西 奈々(Nana Onishi) 2011年よりジェノヴァ在住。音楽院を卒業後、演奏活動の傍らフリーライター、旅行コーディネート、通訳などを務める。演奏会などでリグーリア州各地を周り、それぞれの街の文化や風景に魅了される。ジェノヴァ近郊の街を散策したり、骨董市巡りが休日の楽しみ。 山と海に囲まれたリグーリア州の四季折々の情報をご紹介いたします。
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    赤沼 恵(Megumi Akanuma) コロンブスを始め沢山の旅人を生み出した街、ジェノヴァ。そのジェノヴァを中心としたリグーリア州で起こるホットなニュースをお届けします。音楽家、翻訳家、日本語教師、2018年3月ジェノヴァ市長より「世界のジェノヴァ大使」任命、アソシエーション「DEAI」代表。
  • ミラノの食と暮らしの旬をお届けいたします!
    小林 もりみ(Morimi Kobayashi) 手間と時間を惜しまず丁寧につくる品々、Craft Foodsを輸入する「カーサ・モリミ」代表、生産者を訪ねながら、イタリアの自然の恵みを日本へ届けている。2008年 イタリア・オリーブオイル・テイスター協会『O.N.A.O.O』(Organizzazione Nazionale Assaggiatori Olio di Oliva)イタリア・インペリアの本校にてオリーブオイル・テイスターの資格取得。2009年スローフード運営の食科学大学( Universita degli Studi di Scienze Gastronomiche)にて『イタリアン・ガストロノミー&ツーリズム』修士課程修了。
    2014年よりピエモンテ州ポレンツォ食科学大学・修士課程非常勤講師(Master in Gastronomy in the World 日本の食文化:日本酒・茶道)。福島の子どもたちのイタリア保養「NPOオルト・デイ・ソーニ」代表。
    Instagram https://www.instagram.com/morimicucinetta/
    Instagram Casa Morimi https://www.instagram.com/casamorimi/
    カーサ・モリミ株式会社  http://www.casamorimi.co.jp/
    NPOオルト・デイ・ソーニ http://www.ortodeisogni.org
  • イタリアのチーズとワインのエキスパート、そしてイタリアの山のことならお任せ。
    池田 美幸(Miyuki Ikeda)1986年よりイタリア在住。ミラノに住んでいるが、週末になるとイタリアで一番大きいステルヴィオ国立公園内にある山小屋へ逃避。日本で農学部を卒業。イタリアで手にしたチーズティスター・マエストロ、公認ワインティスターの資格を活かし、通訳、コーディネーターとして活躍中。
  • ミラノより、箸休めにファッションやデザインのお話を。
    田中美貴(Miki Tanaka) 雑誌編集者として出版社勤務後、1998年よりミラノ在住。ファッションを中心に、カルチャー、旅、食、デザイン&インテリアなどの記事を有名紙誌、WEB媒体に寄稿。
  • ヴェネトの美味しいとっておき情報をお届けします。
    ヴェネトおよびフリウリを中心に、通訳、翻訳、地元マンマの料理レッスン及び生産者訪問コーディネイト、そして野菜を中心とする農産品の輸出業などの活動を行う。各種生産者との繋がりをとても大切に、ヴェネト州の驚くほど豊かな食文化を知ってもらうべく、ブログ『パドヴァのとっておき』では料理や季節のおいしい情報を中心に発信するなど活動中。