ドロミティ歩き④オリンピックの村コルティナ・ダンペッツォ
ドロミティ歩き、久しぶりの今回は登山ではなく、谷の村をご案内。まずは、2年後に迫ったオリンピックの会場コルティナ・ダンペッツォ(標高1,224m)から。
コルティナというと1956年にも一度、冬季オリンピックが開かれており、初めてテレビ放映された大会として知られています。それから70年。今回はミラノとの共同開催で、コルティナではアルペンスキーなどが行われる予定です。
1800年代後半からすでに、ドイツやロシアなどのハイカーたちを魅了し、観光業で潤ってきたこの一帯は、周りが360度ドロミティの岩山に囲まれ「ドロミティの真珠」と表されるほど。コルティナからモンテ・クリスタッロの峠を越えれば、以前ご紹介した大人気のトレ・チーメ・ディ・ラヴァレードにも簡単にアクセスできるのです。
さて、コルティナの村にはシンプルに歩行者天国のメインストリート、Corso Italia (イタリア通り)が通っているのですが―
何百年にもわたるオーストリア統治時代が終わり、1918年、第一次世界大戦の末期にイタリアに併合されたこの村で、愛国心強化のために、あえて「イタリア通り」と名付けられたのだそう。村の名前も、それまでの「アンペッツォ」から「アンペッツォ渓谷のコルティナ」に改名されました。
戦時中にドイツ軍に侵攻された苦難の歴史を超え、今ではホテルや高級ブランドショップが建ち並ぶイタリア随一のスキーリゾートとして人気を誇ります。
たった6000人足らずの人口に対し、宿泊客は年間50万人以上、滞在者数で見るとその倍だという統計もあるくらい、世界中から訪れる人々を惹きつけているのです。
そんなコルティナからドロミティのソラピス山塊やモンテ・アンテラオの麓に沿って30㎞行った先にはルネサンス期に活躍したヴェネツィア派の画家、ティツィアーノの故郷ピエーヴェ・ディ・カドーレがあります。
小さな村ながら、そこの教会には彼の絵画のほか、息子や親戚たちが描いた数々の画も残されていて、一家の存在感は今でも大きなものです。
ティツィアーノの絵画には山のある風景が描かれていることが多く、ふるさとの情景からインスピレーションを得ていたと言うのも納得。
自身はヴェネツィアで生涯暮らしましたが、この周辺は実はヴェネツィアからもさほど遠くはなく、今なら車で1時間半、コルティナまでも約2時間で行ける距離となっています。
ヴェネツィアからドロミティ方面へはバスが出ているので、水の都から山の真珠方面へと観光に出かけるのもオススメですよ。夏はハイキングに、冬はスキーに、ぜひ素晴らしい大自然を満喫しつつ、谷の小さな村々も巡ってみてくださいね。
コルティナというと1956年にも一度、冬季オリンピックが開かれており、初めてテレビ放映された大会として知られています。それから70年。今回はミラノとの共同開催で、コルティナではアルペンスキーなどが行われる予定です。
1800年代後半からすでに、ドイツやロシアなどのハイカーたちを魅了し、観光業で潤ってきたこの一帯は、周りが360度ドロミティの岩山に囲まれ「ドロミティの真珠」と表されるほど。コルティナからモンテ・クリスタッロの峠を越えれば、以前ご紹介した大人気のトレ・チーメ・ディ・ラヴァレードにも簡単にアクセスできるのです。
さて、コルティナの村にはシンプルに歩行者天国のメインストリート、Corso Italia (イタリア通り)が通っているのですが―
何百年にもわたるオーストリア統治時代が終わり、1918年、第一次世界大戦の末期にイタリアに併合されたこの村で、愛国心強化のために、あえて「イタリア通り」と名付けられたのだそう。村の名前も、それまでの「アンペッツォ」から「アンペッツォ渓谷のコルティナ」に改名されました。
戦時中にドイツ軍に侵攻された苦難の歴史を超え、今ではホテルや高級ブランドショップが建ち並ぶイタリア随一のスキーリゾートとして人気を誇ります。
たった6000人足らずの人口に対し、宿泊客は年間50万人以上、滞在者数で見るとその倍だという統計もあるくらい、世界中から訪れる人々を惹きつけているのです。
そんなコルティナからドロミティのソラピス山塊やモンテ・アンテラオの麓に沿って30㎞行った先にはルネサンス期に活躍したヴェネツィア派の画家、ティツィアーノの故郷ピエーヴェ・ディ・カドーレがあります。
小さな村ながら、そこの教会には彼の絵画のほか、息子や親戚たちが描いた数々の画も残されていて、一家の存在感は今でも大きなものです。
ティツィアーノの絵画には山のある風景が描かれていることが多く、ふるさとの情景からインスピレーションを得ていたと言うのも納得。
自身はヴェネツィアで生涯暮らしましたが、この周辺は実はヴェネツィアからもさほど遠くはなく、今なら車で1時間半、コルティナまでも約2時間で行ける距離となっています。
ヴェネツィアからドロミティ方面へはバスが出ているので、水の都から山の真珠方面へと観光に出かけるのもオススメですよ。夏はハイキングに、冬はスキーに、ぜひ素晴らしい大自然を満喫しつつ、谷の小さな村々も巡ってみてくださいね。