「イタリアの公共放送、RAIのローカル版には毎日ラディン語のニュースの時間があります。ラディン語のラジオ番組もいろいろあって、たとえば郷土料理のレシピをラディン語で説明してくれる“Che metone pa anché sorafech?”という番組が好きですね」
えっ?と番組名を聞き取れずに戸惑っていたら、イタリア語に訳してくれた。“Cosa mettiamo oggi in pentola / sul fuoco?”(今日は何を鍋に入れて火にかけようかしら?)ラディン語の響きは独特で、なかなか難しい。
観光途中で見つけたラディン語の新聞
ラディン語ならではの言い回しを教えてもらうと「他にももっとあるはずなんだけど、なかなか思い浮かばない…」と前置きした上で、 “Ties te mez desche un jebia”を挙げる。全く見当がつかないが、「イタリア語だと“Sei in mezzo come il giovedì”って感じかな。」つまり、直訳は「君は木曜日みたいに真ん中にいる」⇒⇒⇒「そこ、邪魔だからどいて」ってニュアンスだというからおもしろい。こんな話を通して、たとえ話者数は少なくとも、ラディン語は大切にされ、暮らしに根付いている言語なのだと感じられた。
竹澤 由美(Yumi Takezawa) アマルフィ海岸でのウェディングと観光コーディネート会社Yumi Takezawa & C S.A.S.代表。B&B A casa dei nonni オーナー。
2013年よりアマルフィ市の日本との文化交流コーディネーター。
ロンドンで知り合ったアマルフィ海岸ラヴェッロにのホテルルフォロ四代目との結婚を機に2004年渡伊。
二児の母親業を通じ、濃い南イタリアマンマ文化の興味深さを肌で感じている。
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小林 もりみ(Morimi Kobayashi) 手間と時間を惜しまず丁寧につくる品々、Craft Foodsを輸入する「カーサ・モリミ」代表、生産者を訪ねながら、イタリアの自然の恵みを日本へ届けている。2008年 イタリア・オリーブオイル・テイスター協会『O.N.A.O.O』(Organizzazione Nazionale Assaggiatori Olio di Oliva)イタリア・インペリアの本校にてオリーブオイル・テイスターの資格取得。2009年スローフード運営の食科学大学( Universita degli Studi di Scienze Gastronomiche)にて『イタリアン・ガストロノミー&ツーリズム』修士課程修了。 2014年よりピエモンテ州ポレンツォ食科学大学・修士課程非常勤講師(Master in Gastronomy in the World 日本の食文化:日本酒・茶道)。福島の子どもたちのイタリア保養「NPOオルト・デイ・ソーニ」代表。
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