完全復活のUmbria Jazz 2022とSDGsと深くかかわるウンブリアの学校給食を通しての取り組み
Umbria Jazz 2022、ペルージャでこの夏完全復活!
ペルージャで1973年から開催されているヨーロッパ最大級のジャズフェスティバル「Umbria Jazz」。コロナ禍での制限付き開催を経て今夏は完全復活! ペルージャ人にとっては何よりうれしい出来事でした。メイン会場のアレーナ・サンタ・ジュリアーナほか、Piazza IV Novembreに設置されたステージをはじめ中世の街並みが残るチェントロ各所でライブが行われ街中が音楽に包まれました。夏の風を感じながらワインや郷土料理を楽しめるのも魅力。世界中から音楽ファンが集まりペルージャが一年で最も華やぐ10日間が戻ってきました!
冬には世界一美しい丘上都市といわれるオルヴィエートで、年越しイベントをメインとした「Umbria Jazz Winter」も開催されますよ。
子供たちの未来のために! 学校給食を通しての取り組み
ウンブリア州では慢性変性疾患を予防するために、子供の頃から健康的で正しい食習慣を身につける必要性を重視して『学校給食のガイドライン』を作成しています。この取り組みの柱が「地産地消」を推進していることから、SDGsの多くの目標達成項目に深くかかわっていると注目されています。給食の有無は地域や私・公立、午後のカリキュラムなどで違い、基本的にMensaと呼ばれる食堂で食べ、多くの子供たちが定期的に栄養士やシェフの監修する地元食材で食事をとることで、必然とSDGsの取り組みに大きく貢献しています。もともとイタリアには郷土の食文化を守る暮らし方が根付いており、全土で給食を通しての食育活動も熱心です。ウンブリア州の給食は特産の古代穀物ファッロ(スペルト小麦)やレンズ豆などの豆類、地元野菜のミネストローネ、ノルチャ産サラミやサルシッチャなどの加工肉のほか、ジビエや湖川の淡水魚介など季節ごとの自然の恵みも取り入れた郷土色の学びにもなるメニュー。もちろん地元産オリーヴオイルを使い、食と持続可能な未来は深くつながっています。
(写真右)特産の古代穀物ファッロや大麦は主食の一部として、サラダやスープなどで給食や普段の食卓でもよく食べられる。