雪山でサバイバル体験‼水道も電気もガスもない小屋で過ごす真冬の夜
というタイトルはちょっと大げさですが、先日初めて冬のビバッコ泊に挑戦してきました。(ビバッコとは無人の避難小屋のことです。詳しくは以前に紹介した記事もどうぞ。)
山中で寝泊まりした経験は何度もあるものの、雪山は初(※同行の夫は経験者です)。しかも、当初行く予定だったところの山道が想像以上に凍結していたため、引き返して急遽行き先を変えざるを得ないというハプニングも発生。そのため、山登り出発の時間が大幅に遅れ、雲行きが怪しくなって雪がちらつき始めるという、あまり良いスタートが切れたとは言えません。
登山口には、ビバッコまでの所要2時間との表示がありましたが、これは夏の話。簡易なアイゼン(靴底に装着する金属製の爪)の装備はあっても、凍った上に雪がかぶった状態の道ではそろりそろりと進まなければなりません。到底、目安通りに辿り着けるわけもなく、時折吹き付ける強風に少し不安になりながらの山登りとなりました。
とはいえ、ひたすら歩いて夕刻、無事にビバッコに到着。
ここはステルヴィオ国立公園の端、目指すはトレンティーノ地区の標高2100m地点です。ビバッコが整っていてほっとするも、誰も使っていない小屋の中は冷え切っていて寒い!電気もガスもない、もちろんスイッチ一つでつけられるような暖房設備もない室内は雪と風を凌げる程度。すぐに火おこしをして暖を取る必要があります。
幸いにも、乾いた薪は十分すぎるほどに備えられていたので一安心。早速ストーブの火を点け、部屋が温まるのを待つと同時に、飲料水確保のために、なんと鍋に雪を入れて沸かします。
少々草などが混ざっていても、雪は貴重で身近に集められる水分。使わない手はありません。ふわっふわの雪をいっぱい詰めても、解けるとかなり少量になるため、外と中を何往復もし、鍋いっぱいの熱湯に。
到着から1時間経って、これでようやくリラックスタイムです。外からは強風が打ち付ける音がビュンビュンと聞こえてきて、小屋のありがたみを感じます。
夕飯調理の前に、まずは軽くアペリティーヴォ。この時間を充実させるために、ワインやハム、チーズ、ポテトチップス、といろいろリュックに詰め込んでくるわけでして。道理で荷物がパンパンに重くなるはずですね。
そして、山小屋のメインディッシュはいつもと同じ。「次はそろそろ新作考えようか」と言っているくらい、決まって毎回作るのがタマネギと一緒に炒めたルガネガ(生ソーセージ)と白インゲン豆のトマトソース和え。今回は唐辛子も加えて、スパイシーな仕上がりに。
これがお腹もしっかり満たされ、素朴ながら心もあったまるお味なんですよね。50年以上前のとある映画からアイデアを得た、夫にとっては山の伝統食のような存在だそう。
夕食を終えて雪解け水で淹れたコーヒーを飲み、まったりと過ごすビバッコの夜。水道がなくても雪があれば使えるし、電気やガスがなくても火さえあれば事足ります。氷点下にも耐えられる羽毛の寝袋のおかげでゆっくり眠ることもでき、ずっとここにいたいと思えるほどに快適でした。
さて寝る前に、さっきまで悪天だった外の様子を見に行くと、星がキラキラ。明日はきっと晴れそうな予感です。
山中で寝泊まりした経験は何度もあるものの、雪山は初(※同行の夫は経験者です)。しかも、当初行く予定だったところの山道が想像以上に凍結していたため、引き返して急遽行き先を変えざるを得ないというハプニングも発生。そのため、山登り出発の時間が大幅に遅れ、雲行きが怪しくなって雪がちらつき始めるという、あまり良いスタートが切れたとは言えません。
登山口には、ビバッコまでの所要2時間との表示がありましたが、これは夏の話。簡易なアイゼン(靴底に装着する金属製の爪)の装備はあっても、凍った上に雪がかぶった状態の道ではそろりそろりと進まなければなりません。到底、目安通りに辿り着けるわけもなく、時折吹き付ける強風に少し不安になりながらの山登りとなりました。
とはいえ、ひたすら歩いて夕刻、無事にビバッコに到着。
ここはステルヴィオ国立公園の端、目指すはトレンティーノ地区の標高2100m地点です。ビバッコが整っていてほっとするも、誰も使っていない小屋の中は冷え切っていて寒い!電気もガスもない、もちろんスイッチ一つでつけられるような暖房設備もない室内は雪と風を凌げる程度。すぐに火おこしをして暖を取る必要があります。
幸いにも、乾いた薪は十分すぎるほどに備えられていたので一安心。早速ストーブの火を点け、部屋が温まるのを待つと同時に、飲料水確保のために、なんと鍋に雪を入れて沸かします。
少々草などが混ざっていても、雪は貴重で身近に集められる水分。使わない手はありません。ふわっふわの雪をいっぱい詰めても、解けるとかなり少量になるため、外と中を何往復もし、鍋いっぱいの熱湯に。
到着から1時間経って、これでようやくリラックスタイムです。外からは強風が打ち付ける音がビュンビュンと聞こえてきて、小屋のありがたみを感じます。
夕飯調理の前に、まずは軽くアペリティーヴォ。この時間を充実させるために、ワインやハム、チーズ、ポテトチップス、といろいろリュックに詰め込んでくるわけでして。道理で荷物がパンパンに重くなるはずですね。
そして、山小屋のメインディッシュはいつもと同じ。「次はそろそろ新作考えようか」と言っているくらい、決まって毎回作るのがタマネギと一緒に炒めたルガネガ(生ソーセージ)と白インゲン豆のトマトソース和え。今回は唐辛子も加えて、スパイシーな仕上がりに。
これがお腹もしっかり満たされ、素朴ながら心もあったまるお味なんですよね。50年以上前のとある映画からアイデアを得た、夫にとっては山の伝統食のような存在だそう。
夕食を終えて雪解け水で淹れたコーヒーを飲み、まったりと過ごすビバッコの夜。水道がなくても雪があれば使えるし、電気やガスがなくても火さえあれば事足ります。氷点下にも耐えられる羽毛の寝袋のおかげでゆっくり眠ることもでき、ずっとここにいたいと思えるほどに快適でした。
さて寝る前に、さっきまで悪天だった外の様子を見に行くと、星がキラキラ。明日はきっと晴れそうな予感です。