ドロミティ歩き② セッラ山群ピッツボエの登頂は簡単ってホント!?
登山家やクライマーではなくても、「ドロミティに行ってみたい!」と思っている方は多いのではないでしょうか。
ドロミティに行く、と一言で言っても広大すぎるので、目的に応じてしっかりと下調べが必要です。
・ロープウェイ⇒展望台(お散歩レベル)
・ハイキング/トレッキング
・ロッククライミング
と場所によって難易度がかなり異なり、間違えると危険な場合も。ヨーロッパでは山道に柵もないし(私有地外の大自然は皆のものであり、アクセスを制限されることもないため)、レスキューを呼ぶのも自腹。自己責任での行動が基本なのです。
世界遺産にも登録され、大人気観光地となっているドロミティにはロープウェイが数多く整備されアクセスしやすい山々が多くあります。足腰に自信のない方は麓の渓谷を散策したり、ロープウェイで上って展望台から景色を眺めたりするだけでも壮大でゴツゴツした岩山群を楽しめ、満足できるはず。
ハイキングをするなら、以前紹介した大人気トレ・チーメのようにアップダウンが少なめのところを選ぶのがオススメです。
さて、登山は好きでもクライミング経験のない私は、ドロミティの鋭い岩山の頂には到達できない…
と思っていたのですが、見つけました。
「ピッツボエ:ドロミティで最も簡単に行ける3,000m級の山頂」
というウェブサイトの謳い文句。
子どもも高齢者も、と書かれています。なんだかこの怪しい?文言に惹かれ、行ってみることに。果たして本当に誰にでも易しい山なのか、検証です。
とその前に、大事な天気をチェックすると「晴れ/曇り/雨/雷」という山らしい予報。晴れの可能性にかけて出発~!
セッラ山群の頂、ピッツボエ(標高3,152m)を目指すには、ポルドイ峠(同2,240m)から登山道もありますが、実はロープウェイでサスポルドイ(同2,950m)まで楽々上がれます。
所要時間ごくわずか。2~3分であっけなく到着です。
よくこんな断崖にロープウェイを造ったなぁとつくづく。
ここの展望台からでも壮大な景色がぐるりと見渡せるので、このロープウェイの往復を楽しむだけの人も大勢います。
が、我々の目的はピッツボエなので歩き始め。ここからの目安時間は1時間半~2時間。しばらくは下りが続きます。(ということは帰りは上りです。)
ドロミティのような岩山歩きの特徴は砂利道。簡単な山とはいっても、トレッキングシューズの着用が必須です。
さらに、ドロミティ歩きはところどころ、岩がえぐれている上を行きます。怖い方は近づかない&下を見ない方が賢明かな。
と、ここまで序盤は難しくありませんでした。が、終盤に待っているのがこの岩山。
急な個所には鉄のロープ(イタリア語でフェッラータ)が張り巡らされ、それにつかまりながら登って行くという少しハードな部分が数か所ありました。
また、ヨーロッパ登山道の紅白サインがこんなに密集して書かれているということは、霧で前が全く見えないこともある証拠でしょう。
とはいえ、登山としては比較的簡単な方でした。小さな子どもも見かけたぐらいです。
そして、霧に包まれた山頂。
絶景が見られず残念に思っていたところ、追い打ちをかけて雹が降り、山小屋に一時避難する羽目に。
その後の岩山下山は濡れて滑りやすいので要注意。ゆっくりと一歩一歩を確実に下りるのですが、正直、緊張の連続でした。
山の難易度は天候に大きく左右されるため、いつどきでも侮ってはいけませんね。開けた場所では冷たい風がびゅんびゅんと吹き、太陽のない山の上の温度は6度ほどとかなり寒かったです。
一気に3,000m級まで登ったため、やはり空気の薄さも感じ始めました。
結論として当たり前のことですが、「簡単」と謳われた山道でも天気の変化に十分気をつけること&登山装備は万全に。靴(scarponi)の他に、雨風に強いジャケット(giacca a vento)や強風から首を守るネックゲイター(copricollo)などの小物も必需品です。
今回は眺望に恵まれなかったセッラ山群のピッツボエ。本来ならドロミティ最高峰のマルモラーダを同じくらいの高さに望めたはずなんです。晴天を狙って必ず再訪します。
ドロミティに行く、と一言で言っても広大すぎるので、目的に応じてしっかりと下調べが必要です。
・ロープウェイ⇒展望台(お散歩レベル)
・ハイキング/トレッキング
・ロッククライミング
と場所によって難易度がかなり異なり、間違えると危険な場合も。ヨーロッパでは山道に柵もないし(私有地外の大自然は皆のものであり、アクセスを制限されることもないため)、レスキューを呼ぶのも自腹。自己責任での行動が基本なのです。
世界遺産にも登録され、大人気観光地となっているドロミティにはロープウェイが数多く整備されアクセスしやすい山々が多くあります。足腰に自信のない方は麓の渓谷を散策したり、ロープウェイで上って展望台から景色を眺めたりするだけでも壮大でゴツゴツした岩山群を楽しめ、満足できるはず。
ハイキングをするなら、以前紹介した大人気トレ・チーメのようにアップダウンが少なめのところを選ぶのがオススメです。
さて、登山は好きでもクライミング経験のない私は、ドロミティの鋭い岩山の頂には到達できない…
と思っていたのですが、見つけました。
「ピッツボエ:ドロミティで最も簡単に行ける3,000m級の山頂」
というウェブサイトの謳い文句。
子どもも高齢者も、と書かれています。なんだかこの怪しい?文言に惹かれ、行ってみることに。果たして本当に誰にでも易しい山なのか、検証です。
とその前に、大事な天気をチェックすると「晴れ/曇り/雨/雷」という山らしい予報。晴れの可能性にかけて出発~!
セッラ山群の頂、ピッツボエ(標高3,152m)を目指すには、ポルドイ峠(同2,240m)から登山道もありますが、実はロープウェイでサスポルドイ(同2,950m)まで楽々上がれます。
所要時間ごくわずか。2~3分であっけなく到着です。
よくこんな断崖にロープウェイを造ったなぁとつくづく。
ここの展望台からでも壮大な景色がぐるりと見渡せるので、このロープウェイの往復を楽しむだけの人も大勢います。
が、我々の目的はピッツボエなので歩き始め。ここからの目安時間は1時間半~2時間。しばらくは下りが続きます。(ということは帰りは上りです。)
ドロミティのような岩山歩きの特徴は砂利道。簡単な山とはいっても、トレッキングシューズの着用が必須です。
さらに、ドロミティ歩きはところどころ、岩がえぐれている上を行きます。怖い方は近づかない&下を見ない方が賢明かな。
と、ここまで序盤は難しくありませんでした。が、終盤に待っているのがこの岩山。
急な個所には鉄のロープ(イタリア語でフェッラータ)が張り巡らされ、それにつかまりながら登って行くという少しハードな部分が数か所ありました。
また、ヨーロッパ登山道の紅白サインがこんなに密集して書かれているということは、霧で前が全く見えないこともある証拠でしょう。
とはいえ、登山としては比較的簡単な方でした。小さな子どもも見かけたぐらいです。
そして、霧に包まれた山頂。
絶景が見られず残念に思っていたところ、追い打ちをかけて雹が降り、山小屋に一時避難する羽目に。
その後の岩山下山は濡れて滑りやすいので要注意。ゆっくりと一歩一歩を確実に下りるのですが、正直、緊張の連続でした。
山の難易度は天候に大きく左右されるため、いつどきでも侮ってはいけませんね。開けた場所では冷たい風がびゅんびゅんと吹き、太陽のない山の上の温度は6度ほどとかなり寒かったです。
一気に3,000m級まで登ったため、やはり空気の薄さも感じ始めました。
結論として当たり前のことですが、「簡単」と謳われた山道でも天気の変化に十分気をつけること&登山装備は万全に。靴(scarponi)の他に、雨風に強いジャケット(giacca a vento)や強風から首を守るネックゲイター(copricollo)などの小物も必需品です。
今回は眺望に恵まれなかったセッラ山群のピッツボエ。本来ならドロミティ最高峰のマルモラーダを同じくらいの高さに望めたはずなんです。晴天を狙って必ず再訪します。