“km 0”で味わうイタリアの旬!ヴェローナの週末に新名所誕生
イタリアでは毎朝、どこかでメルカート(マーケット)が開かれていますが、先週末にヴェローナでオープンしたメルカートがすごく素敵だったので、勝手にレポートさせていただきます!
イタリアの広場で屋台が並んでいる光景は珍しくはなく、その時間帯は交通規制をかけて車を迂回させるほど、暮らしに欠かせないものです。食べ物をはじめ、日用品、観光客向けのお土産など何でも売っているメルカートからアンティークやハンドメイド、オーガニックなどテーマ性のあるタイプまで種類もさまざま。イタリア旅行中に見かけたら、ふらっと寄ってみる方も多いのではないでしょうか。
さて、今回ヴェローナ旧市街の中にオープンしたのは、“km 0”のメルカート。「キロメートリゼロ」と読み、地産地消のコンセプトを大切にしています。イタリアの農業団体Coldirettiを母体とするCAMPAGNA AMICAという組織が主体となってイタリア全国に浸透中。大小合わせて400ヵ所以上にメルカート拠点を広げていて、曜日ごとに場所を変えながらそれぞれの地域で開かれています。
この黄色いメルカートに行けば、地産の新鮮さ×旬のものがズラリ。生産者の顔が見える安心と余計な保存料を使わない安全も嬉しいポイントです。もちろん、彼らの畑や工房まで足を延ばせば直接生産者から買うこともできますが、メルカートでは何でもそろうし、新たな発見もありワクワクするんですよね。
ヴェローナ市内でも、住宅街の野外広場では以前からこのメルカートが開かれていて、地域住民の間では話題になっていました。が、今回は土日の旧市街の中にオープンということで、ヴェローナの外から来る人々へも大きく開かれた印象です。さらに、かつて公共の食肉処理場だった場所を使用した屋内メルカートは雰囲気も良く、雨天でも安心。今後は、料理教室のようなレッスンやイベントなども予定されており、有意義な場所となりそうな予感です。
ちなみに、この時季のヴェローナの旬は・・・
さらに、日本の皆様にぜひ見ていただきたいのが、こちら。
シイタケです。アジアを中心に食べられているシイタケはまだまだ知られた存在とは言えず、大きなスーパーでも干しシイタケを見かける程度。
なので、まさか身近にシイタケ農家があるとは思いもしませんでした。
キノコ農家の息子さんが日本旅行中にシイタケを食べて感動し、10年ほど前からヴェローナ郊外でも育て始めたのだそうです。最初は“Shiitake”と売っても誰も興味を示さず売れなかったため、「椎になるキノコ」とイタリア語に訳して売り出したんだとか。
それが今や堂々とShiitakeになりました。とにかく肉厚で、採れたてを買えるので味が濃く、食べ終わった後も数時間香りが口の中に残るほど。正直なところ、日本のスーパーで買っていた頃よりも美味しいシイタケをイタリアで食べています。この農家さんの推奨レシピでは、パスタソースやリゾットにしたり、パイ生地に入れてオーブンで焼いたり、と洋風なのもおもしろいですよね。
栽培方法の多様化で年中、何でも手に入れられる世の中ではありますが、やはり旬を意識して自然な形でいただけるのは本当に贅沢なことだと感じます。4月~5月が旬のアスパラは終わりかけだけれど、これからはチェリーや桃なども出てくるので楽しみ。
真夏は暑すぎてキノコ栽培は一旦ストップするようですが、このメルカートに来れば間違いなく、また別の新鮮な旬のものと出合える、そんなkm 0のメルカートに今後も注目です。
イタリアの広場で屋台が並んでいる光景は珍しくはなく、その時間帯は交通規制をかけて車を迂回させるほど、暮らしに欠かせないものです。食べ物をはじめ、日用品、観光客向けのお土産など何でも売っているメルカートからアンティークやハンドメイド、オーガニックなどテーマ性のあるタイプまで種類もさまざま。イタリア旅行中に見かけたら、ふらっと寄ってみる方も多いのではないでしょうか。
さて、今回ヴェローナ旧市街の中にオープンしたのは、“km 0”のメルカート。「キロメートリゼロ」と読み、地産地消のコンセプトを大切にしています。イタリアの農業団体Coldirettiを母体とするCAMPAGNA AMICAという組織が主体となってイタリア全国に浸透中。大小合わせて400ヵ所以上にメルカート拠点を広げていて、曜日ごとに場所を変えながらそれぞれの地域で開かれています。
この黄色いメルカートに行けば、地産の新鮮さ×旬のものがズラリ。生産者の顔が見える安心と余計な保存料を使わない安全も嬉しいポイントです。もちろん、彼らの畑や工房まで足を延ばせば直接生産者から買うこともできますが、メルカートでは何でもそろうし、新たな発見もありワクワクするんですよね。
ヴェローナ市内でも、住宅街の野外広場では以前からこのメルカートが開かれていて、地域住民の間では話題になっていました。が、今回は土日の旧市街の中にオープンということで、ヴェローナの外から来る人々へも大きく開かれた印象です。さらに、かつて公共の食肉処理場だった場所を使用した屋内メルカートは雰囲気も良く、雨天でも安心。今後は、料理教室のようなレッスンやイベントなども予定されており、有意義な場所となりそうな予感です。
ちなみに、この時季のヴェローナの旬は・・・
さらに、日本の皆様にぜひ見ていただきたいのが、こちら。
シイタケです。アジアを中心に食べられているシイタケはまだまだ知られた存在とは言えず、大きなスーパーでも干しシイタケを見かける程度。
なので、まさか身近にシイタケ農家があるとは思いもしませんでした。
キノコ農家の息子さんが日本旅行中にシイタケを食べて感動し、10年ほど前からヴェローナ郊外でも育て始めたのだそうです。最初は“Shiitake”と売っても誰も興味を示さず売れなかったため、「椎になるキノコ」とイタリア語に訳して売り出したんだとか。
それが今や堂々とShiitakeになりました。とにかく肉厚で、採れたてを買えるので味が濃く、食べ終わった後も数時間香りが口の中に残るほど。正直なところ、日本のスーパーで買っていた頃よりも美味しいシイタケをイタリアで食べています。この農家さんの推奨レシピでは、パスタソースやリゾットにしたり、パイ生地に入れてオーブンで焼いたり、と洋風なのもおもしろいですよね。
栽培方法の多様化で年中、何でも手に入れられる世の中ではありますが、やはり旬を意識して自然な形でいただけるのは本当に贅沢なことだと感じます。4月~5月が旬のアスパラは終わりかけだけれど、これからはチェリーや桃なども出てくるので楽しみ。
真夏は暑すぎてキノコ栽培は一旦ストップするようですが、このメルカートに来れば間違いなく、また別の新鮮な旬のものと出合える、そんなkm 0のメルカートに今後も注目です。