ミモザとAuguri!!&ミモザケーキの思い出
皆さんこんにちは!
ご無沙汰しておりました、マルケから久々のコラムです😊去年の春から世界を一転させたコロナによって、まだまだ穏やかでは無いイタリアではありますが、それでもイタリア国民はコロナとの共存を容認しつつ、前向きに頑張っている様子が伺えるように思います。
私の住むマルケ州も、県内は移動出来るイエローゾーンから、自治体内のみしか動けないレッドゾーンを行ったり来たり、慌ただしい日々を過ごしておりますが、それでも暖かい小春日和が続くと明るい気持ちになれます。
3月8日は女性の日ということで、イタリアでは男性から女性にミモザが贈られますが、何故ミモザが贈られるようになったかはご存知ですか??
第二次世界大戦が終わった1946年、イタリア女性連合会(U.D.I)はイタリアで初めてこの女性の日を開催することに決定しますが、そこでこのお祭りのシンボルになる花を何にしようか協議したところ、春先に咲く花であり、安価で誰にでも手が届くミモザが票を集めて決定したとか。
カーネーションやアネモネも候補に挙がっていたそうですが、より庶民的な花で、女性的な強さがあるのが、ミモザだった、ということだったんですね。
私も以前アートのスタジオに勤務していたころ、3月8日には職場の男性みんながひと枝ずつミモザをプレゼントしてくれ、帰りの通勤電車でミモザを抱えながら喜びいっぱいに帰ったものです。
そしてやっぱり女性の日といえば、ミモザケーキ🎵今ではすっかりイタリアじゅうでお馴染みとなったケーキですが、最近は私の息子もお気に入りで、誕生日ケーキをこのミモザケーキで作って、と頼むようになりました。
イタリアのお誕生日会はクラス全員を呼ぶのが主流、用事で来れない子もいるとしても、15~20人くらいの人数の子どもが大集合します。20人分のケーキ…(汗)..はじめは怯みましたが、そこは私もイタリアのマンマ、腕の見せ所ということで、しっかり頑張りました。ミモザケーキはスポンジが主体なので、とにかく美味しく上手にスポンジを焼くことが大事、農家のおじちゃんに持ってきてもらった産みたて卵を14個、力いっぱい泡立てましたよ~!(笑)
ふっくら焼けたスポンジ、焼き目はカット、シャンテリークリームの用意は万端、スポンジを丁寧にキューブ型に切っていきます。
あとは組み立ていくだけ、土台になるスポンジと飾り用のスポンジを合わせて、合計卵24個分の巨大なケーキの出来上がりです。
いちごとパイナップルを挟んで、お子様好みの仕上げに🎵
みんなに美味しかったよ!と言ってもらえ、達成感いっぱいの思い出です。しかも、ケーキ屋さんにこの大きさを注文したら、一体いくらになるんだろう…と思うと、手作りで良かったなあ~と思うのでした。
さて、我が家でのミモザの日は、自分で自分のためにケーキを作るのが普通。ケーキ屋さんで買う、という手もありますが、やっぱり家族と食べるのであれば、手作りが喜ばれます。
なので女性の日でも、あくせく自分で作ることになるわけですが、ミモザはプレゼントしてもらえるので、良しとします🎵
この日は毎年、ちょうど庭の水仙が咲く季節。庭の早春の花と合わせると、春らしい明るいブーケの出来上がりです。やっぱりお花には、心を潤す力がありますね!
まだまだ続きそうなコロナとの生活ですが、いつも心に花一輪、出来ることをコツコツと、進めていこうと思います。
皆さんの心にも、明るい黄色が届きますように。