マルケ州からお届けするクロストロ料理レッスン!
皆さんこんにちは!マルケ州はすっかりひと雨ごとに秋が深まり、田舎暮らしの私は冬用の薪ストーブの準備や葡萄やリンゴ狩りに忙しくしております。
さて、来る10月16日金曜日に、私が友人たちと立ち上げたアソシエーション活動の拠点地から、日本の皆さんへマルケ料理のオンラインレッスンを実施する運びとなりました!
日本とイタリアを自由に行き来しにくい今、オンラインでのレッスンは巷で本当に良く聞くようになりましたね。
本来であれば、空気や太陽、香りを感じながらその土地を体感する中に本当の味覚があるのだと思います。でも、それでも動くマンマと一緒にお料理を通して時間を共有し合うのは楽しい時間、今は色々な場所へ行けないけれど、画面を通して新しく知る方、懐かしいあの方..などにお会い出来るのは嬉しいことです!それはマンマも同じ気持ち。参加して下さる皆さんと画面でお会い出来るのを楽しみにしているんですよ~😊
さて、レッスンの内容ですが、色々と考えた上、私が活動拠点の1つとしているマルケ州北部のウルバーニアに古くから伝わる”クロストロ”という薄焼きパン、それにボリュームたっぷりの具を挟んだものをご紹介しようと思います。
はっきりとした時代こそわからないですが、このパンは古代から神様への捧げものとして作られていたそうです。
といってもパンそのものを捧げるのではなく、パンを焼く香りを天に届ける、という趣向のものだったようです。それゆえ卵やラードが練り込まれた、贅沢で特別なものでより香ばしい香りを、と願ったのかもしれません。作り方がまた独特で、あの中国の葱餅と成形の仕方がとても似ているのが特徴です。元来であれば一番美味しい焼き方は炭火で。これも儀式の名残りなのかもしれません。
中に挟む具で一番ポピュラーなのが、サルシッチャのグリルと青菜のソテー。青菜は野に生えるほろ苦い野草を入れる習慣が昔からあり、色々な青菜を混ぜれば混ぜるほど豊かな味わいになります。レッスン当日は、サルシッチャも手作りしますよ~。
また、もう1つのお楽しみメニューは、秋のフルーツやチーズを使ったリーフサラダ。これはクロストロに挟みさっぱりタイプとしてもいただけますし、もちろんサラダとして提供しても明るい彩りでテーブルに生える一しなです。秋の野草を混ぜてほろ苦さを楽しめるサラダでもありますよ!
レッスンをしてくれるのは、ウルバーニアのお料理上手なマンマでもあり、郷土料理研究家でもあるフランチェスカさん。今は大事なアソシエーション活動の主要メンバーでもあります。
彼女はこの町で有名なクロストロの名人。家族経営されている生パスタとお惣菜のお店でも、クロストロは目玉商品、毎年開催されるクロストロ祭りでは度々審査員も務めるという活躍ぶりです。
そしてレッスンの開場となるアンナの粉挽き小屋の歴史や魅力も、アンナを通してたっぷりお話出来ればと思います🎵
いずれにしろ同じ情熱で結ばれた私たち3人が、一緒に1つのイベントを紹介するのは私たちにとってとても嬉しいこと、秋のしっとりとしたマルケの空気とともに、皆さんにお会い出来るのを楽しみにしておりますね~😊
■日時:2020年10月16日(金)18:00~20:00予定(入室は17時45分ぐらいから)
▼参加お申込みはこちらから↓↓▼
https://italiazuki.com/?p=40932