「友達の家」っぽさがいい感じ マテーラ郊外の100%ビオ農家レストラン
カーニバルの真っ最中ですが、カーニバルと言いましても、特にめぼしい行事もないマテーラでは、バレンタインも、カーニバルも、とりあえず食べる方向で調整します。この日曜は、友達の音頭で、通称「カストーロ」に40人からが集まって午餐をしてきました。
1988年には有機農法に舵をきって、水源を守り、家畜の排せつ物を畑の土づくりに利用し、畑から上がってくるビオ作物で家畜を育てる、というような循環型の農業を続けています。
もともと大人数で食卓を囲むのが好きなジュセッペさん。友達から熱烈リクエストがあると、商売っ気のまるでない料金で、自慢の農家料理をふるまってくれるんです。
アグリトゥーリズモの、友達の家版といったところでしょうか。私まわりで「カストーロ(ビーバー)」と言えば、ビーバーの事ではなく、ジュセッペ・カストーロさんが経営する農場のことです。
腹をすかせたマテーラ人の魂を鎮めるため?!当然前菜だろう…と高を括っていた大方の予想を裏切って、すぐに山盛りのパスタが運ばれてきました。斬新。
メインはカストーロ名物「ピニャータ」。ピニャータと呼ぶテラコッタの壺で羊肉と露地野菜を、ほとほとと5時間以上かけて煮込んだもので、マテーラの郷土料理でもあります。
昔々は、年を取りすぎた(=役目を全うした)山羊肉を、最後まで美味しくいただこうというレシピでした。が、ピニャータが入る最低でも暖炉、できればピザ窯が必要ですし、美味しいシチューになるまで5時間以上もかかりますので、今となっては、家庭では”しない”料理となりました。
さらにカストーロのピニャータは、この日のために屠った羊肉と、丹精したビオ野菜&野草を使っています。ジュセッペさんが育てた羊だし野菜だと思うと、いただきますと手を合わせたくなります。
本日の発見:先に前菜として食べるより、インテルメッツォとして食べたほうが、パスタとメインが堪能できる
12時から時計回りに;まんまで美味しいプンタレッレ。フレッシュ寄りのカチョカバッロ・チーズ。作り立てのプリモサーレ・チーズ。フィンネルとオレンジのサラダ、ざくろのバルサミコ酢風。じゃが芋と玉ねぎのフリッタータ(イタリア風オムレツ)。中央;ジュセッペさん飼育&加工のカポコッロ
※ オリーブの枝で燻製した豚肉の一夜干しソーセージの写真を失念
ホストとおしゃべりついでに配膳を手伝ったり、キッチンに置かれたソファでは、お腹いっぱいになったちびっ子がお昼寝したり、乳幼児のパパ&ママがおむつを替えたり。
スタート時間もなくクローズ時間もない。朝から遊びに行ってもいいし、盛り上がればいつのまにか午後8時、9時ということもざらだし、小さい子がむずかり始めたら、後を気にせずに帰ってもいい。
この懐の深いもてなし。甲斐性のない私は、いいよなあとただただ憧れつつ、とうてい真似できないのです。
カストーロ、カストーロと書いてきましたが、正式にはマッセリア・ラ・フィオリータと言います。
Masseria La Fiorita
Strada Provinciale Timmari – Santa Chiara – Matera(マテーラ市)
お問い合わせ
masserialafiorita@gmail.com
facebook
カストーロ アグリトウーリズモの友達の家バージョン
レストランではありませんよ。カストーロは、農業と畜産をカバーする総合農家で、当主のジュセッペさんは、畑もやり、馬、豚、羊、鶏の世話もやり、サラミやチーズも作るし、いつそんな暇があるのか、籠や木工家具まで作ってしまう。1988年には有機農法に舵をきって、水源を守り、家畜の排せつ物を畑の土づくりに利用し、畑から上がってくるビオ作物で家畜を育てる、というような循環型の農業を続けています。
もともと大人数で食卓を囲むのが好きなジュセッペさん。友達から熱烈リクエストがあると、商売っ気のまるでない料金で、自慢の農家料理をふるまってくれるんです。
アグリトゥーリズモの、友達の家版といったところでしょうか。私まわりで「カストーロ(ビーバー)」と言えば、ビーバーの事ではなく、ジュセッペ・カストーロさんが経営する農場のことです。
カーニバルの日曜日 40人の午餐
午後2時、40人がようやく揃ったところで、ビオのプロセッコ(発泡ワイン)に自然(じねん)のボラージネのてんぷら風のアミューズで、午餐開始。腹をすかせたマテーラ人の魂を鎮めるため?!当然前菜だろう…と高を括っていた大方の予想を裏切って、すぐに山盛りのパスタが運ばれてきました。斬新。
メインはカストーロ名物「ピニャータ」。ピニャータと呼ぶテラコッタの壺で羊肉と露地野菜を、ほとほとと5時間以上かけて煮込んだもので、マテーラの郷土料理でもあります。
昔々は、年を取りすぎた(=役目を全うした)山羊肉を、最後まで美味しくいただこうというレシピでした。が、ピニャータが入る最低でも暖炉、できればピザ窯が必要ですし、美味しいシチューになるまで5時間以上もかかりますので、今となっては、家庭では”しない”料理となりました。
さらにカストーロのピニャータは、この日のために屠った羊肉と、丹精したビオ野菜&野草を使っています。ジュセッペさんが育てた羊だし野菜だと思うと、いただきますと手を合わせたくなります。
インテルメッツォというソリューション 笑
メインの後には、果たしてインテルメッツォ(箸休め)なるものがでてきました。音楽以外で初めて聞きましたよ、インテルメッツォ。本日の発見:先に前菜として食べるより、インテルメッツォとして食べたほうが、パスタとメインが堪能できる
12時から時計回りに;まんまで美味しいプンタレッレ。フレッシュ寄りのカチョカバッロ・チーズ。作り立てのプリモサーレ・チーズ。フィンネルとオレンジのサラダ、ざくろのバルサミコ酢風。じゃが芋と玉ねぎのフリッタータ(イタリア風オムレツ)。中央;ジュセッペさん飼育&加工のカポコッロ
※ オリーブの枝で燻製した豚肉の一夜干しソーセージの写真を失念
Fai come se fosse casa tua(自分んちのようにくつろいでね)!
40人掛けのロングテーブルが置かれたソラリウム(サンルーム)は、広々とした前庭にもキッチンにもバスルームにも続いていて、どこへ行くにも気がねは要りません。実家か、勝手知ったる友達の家にでも居るような気楽さも、カストーロの魅力です。ホストとおしゃべりついでに配膳を手伝ったり、キッチンに置かれたソファでは、お腹いっぱいになったちびっ子がお昼寝したり、乳幼児のパパ&ママがおむつを替えたり。
開始も、お開きもあなた次第
14時頃に始まったランチも、みんながそれぞれ適当に草サッカーを始めたり、たばこ休憩を入れたりするものですから、ドルチェの頃には、まだ少し早い日はとっぷり暮れていました。スタート時間もなくクローズ時間もない。朝から遊びに行ってもいいし、盛り上がればいつのまにか午後8時、9時ということもざらだし、小さい子がむずかり始めたら、後を気にせずに帰ってもいい。
この懐の深いもてなし。甲斐性のない私は、いいよなあとただただ憧れつつ、とうてい真似できないのです。
カストーロ、カストーロと書いてきましたが、正式にはマッセリア・ラ・フィオリータと言います。
Masseria La Fiorita
Strada Provinciale Timmari – Santa Chiara – Matera(マテーラ市)
お問い合わせ
masserialafiorita@gmail.com