醸造機具国際展示会SIMEI
イタリア好きの皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
例年より、やや気温が高めのイタリア。ベネツィアを始め各地で、大雨や大雪で災害が起こったり、これも温暖化の影響なのでしょうか?エミリアロマーニャ州モデナも例外ではなく、浸水被害が出たところも多く、1日も早い復旧を願うばかりです。
さて、11月19日から22日までミラノ、ローフィエラで行われたSIMEI(Salone Internazionale Macchine per Enologia e Imbottigliamentoの略)醸造機器と瓶詰め機器の国際展示会を見てきました。ワインをはじめ、ビール、ウイスキーお酢などの醸造に欠かせない道具最新の醸造の機器を見ることができます。
ミラノのローフィエラは2008年にアンジェロマンジャロティの設計で作られた施設で、20万5,000㎡。東京ドームの建築面積の約7個分、ビックサイトの総展示面積の約2.1倍。とにかく大きい国際展示会場です。
ミラノサローネでなどでは全てのブースが使われ、ものすごい人出。そのイメージで出かけると、9,11のブースでの展示会とのことで案外外は閑散としていました。とはいえ中に入れば、イタリアを始めヨーロッパ圏はもちろんアジア系、中等系、アングロサクソン系と色々な方がたくさん。
まずは私が個人的に気になっているぶどうの除梗機。
巨大なものから大きなものから、ほとんど手動の小さなもの、スクリューがゴム製になっていて。ぶどうを潰さず、葡萄の実をとることができるものなどなど。
お次は圧搾機。主流は圧搾機の中の風船が膨らんで圧搾するものと昔からの圧搾機のように上から圧力がかかるもの。木製かステンレス製か。ぶどうの絞りかすの処理が楽なものはどれでしょう?
お次はタンク。最新技術は温度だけでなく圧力や、ぶどう液の対流、コンピューター制御パネルが装備。もちろんステンレス製だけではなく、セメントタンク、木製の大樽などなど
これぞイタリアデザインの国!を思わせるデザインと最新鋭の技術を集結したタンクも各種。
木製の熟成樽バリックはイタリアより、フランスが多いよう。オーストリアの会社も。
ボトリングの機械や、コルクなどのキャップ類も多く展示されていました。
大きな機器の洗浄装置や、洗浄実演ちょっとテレビショッピングの実演販売的。
高圧洗浄器は大掛かりなタンクの洗浄にいいなあ
実際ぶどうの作業をする身はこういうものが気になるんです。
もちろん葡萄畑の中で使用する機器も
例えば、葡萄畑の支柱や、ワイヤー。
ぶどうを入れるカゴ
多分作っていなければ目がいかないものばかりなんですが、マニアックな世界は楽しい。皆さんも一度いかがですか?
最新鋭の道具を知ると、ワイナリー見学もまた違ったものになりますよ。
SIMEIの公式ホームページはこちらから
https://www.simei.it/
バルサミコ酢の醸造室見学、バルサミコ酢を使ったモデナの郷土料理お食事会、料理教室、モデナもシェフを呼んでスペシャルな一日を過ごしたい、などお問い合わせはこちらまで。同行通訳をいたします。
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写真はイタリア好きマッシモツアーより
それでは皆様、モデナでお待ちしております。