リヴィエラ海岸の別荘を海から見学!
「ベルエポック時代の高級別荘をフェリーで海から観覧しよう」というとても興味深いイベントに参加しました。
スピーノラ宮殿(Palazzo Spinola)の館長のファリーダ・シモネッタ(Farida Simonetta)さんとフェリー会社”Golfo Paradiso”のコラボ企画で、今年で10年目を迎えます。
夕方の17時半にジェノヴァの港を出発して、カモーリでジェノヴァ郊外組をピックアップした後、ポルトフィーノやサンタ・マルゲリータの湾を巡るという航路です。
ガイドは1800~1900年代のリグーリア州の彫刻、建築物研究の第一人者カテリーナ・オルチェーゼ・スピンガルディ(Caterina Olcese Spingardi)さんです。しかも、帰りの旅は船上でアペリティフが楽しめるという豪華な企画です。
フェリーから観るリヴィエラ海岸はとても美しく、カテリーナさんの説明のおかげで「優雅な時代」をイメージしながら数々の別荘を観ることが出来ました。
リヴィエラは特に、ドイツ人や、イギリス人などに愛される高級リゾート地でした。
ベルルスコーニ元首相やスタイリストの別荘が立ち並ぶポルトフィーノは、今でこそ世界有数の高級リゾート地ですが、その昔は貧しい小さな港だったそうです。
南アメリカなどに移民して、財産を築いたリグーリア人が故郷に帰ってきて、次々に豪華な別荘を建てたことからリヴィエラはだんだんと高級地になっていきました。銀幕のスターなどが訪れイタリアのベルエポックを象徴するリゾートとの地位に輝きます。
最高級ホテルも海から見えます。これらのホテルには、今では欠かせない専用ビーチがありません。リヴィエラを訪れる人々の目的はビーチで夏を過ごすのではなく、気候の温暖なこの地方で冬を快適に過ごすのが目的だったからだそうです。
VIPで賑わったそれらの美しい別荘を海から眺めるのは、まさに「粋な体験」です。
アペリティフでパスタとフォカッチャを楽しみ、月が昇るのを見ながらジェノヴァの港に戻ってきたのは21時半。
夜の港も美しいです。
Golfo Paradiso では、チンクエテッレなどの名所巡りや、鯨やイルカを観覧するツアーなど、見逃せない企画が盛りだくさんです。
次回の観光プログラムに取り入れてみては如何でしょうか。