夏の珍味?!雨上がりに思わず探してしまうのは・・
夕方。熱い日差しを遮断するかの様に勢いよく降り出した雨。
1時間程で止んでしまい、畑を耕す人にとっては「もう少し降ってくれないと(雨水が)根まで届かないから意味がないんだよな・・・」と、がっかりさせた雨の後には傾きはじめた太陽が濡れた葉を照らします。
雨上がりの好きな時間。
気分転換も兼ねて外に出てウロウロしていると隣に住むマダムが草むらに入って何かを探しています。
聞くと料理に使うため”lumache”を探していると言いいます。
Lumache(ルマーケ)=カタツムリ
ちょうど、アブルッツォの郷土料理について調べることがあり、古い料理本に出てくる「カタツムリ料理」のページが気になっていたタイミング。
アブルッツォを行き来するようになって17年(!)が経ちますが、これまで食べたことがなかったカタツムリ。
こんなところでチャンス到来!とばかりにちゃっかり自分も食べさせてもらう気満々でカタツムリ探しを手伝うことに。
「こういうところにいるんだよ。」と教えてもらった草の陰を見ると、確かにどこから現れたのかたくさんのカタツムリがいます!
その可愛らしさに一瞬躊躇したものの、好奇心が勝り、「いつもは畑の野菜を食べる困った存在だから」と、言い訳もしながら無心で捕りはじめました。
庭をぐるっと回るだけでも小さな袋がすぐにいっぱいになります。
それでも料理をするには最低100個は必要らしく、夜にはもっと出てくると言うので暗くなるのを待つことに。
夕飯の後、腹ごなしと夕涼みも兼ねて再び庭へ。
すると、確かに・・さっき以上にカタツムリたちが出てきています。いったいどこにいたのか・・
懐中電灯を片手に2人で夢中で探すと30分程で「もう十分」という程のカタツムリが集まりました。
このカタツムリ、実は食べるまでの処理が大変です。
これまで食べてきたものの中に寄生虫などがいると危険なので、ここから5日程かけて安全な葉などの餌をやりながら既にお腹に溜まっていた糞を全て出させます。
日陰に置いてしばらく面倒を見る日が続きます。
すぐにでも食べられると簡単に思っていたのでちょっと残念。
と思っていた矢先。
たまたま外食した先の特別メニューに「カタツムリ」の文字を見つけたので、そこはフライングですが迷わずオーダー。
熱々のテラコッタの器でやってきたカタツムリ。
料理法はいろいろあるようですが、今回はトマト煮込み。
一緒に付いてきた小さなピックで掻き出して食べます。
カタツムリの身に少しニンニクを効かせたパン粉が詰められており、トマトソースがしっかり染みています。
一口で口に放り込み続けざまに殻に口を付け、勢いよく吸って中に残っているトマトソースを味わうのだとか。
食べる前のイメージは「つぶ貝」でしたが、それよりは柔らかく味も優しくクセはあまりありません。
正直、貝好きとしては少し物足りなく、果たしてあの手間に対して見合うものかと考えるところ。。逆に言えば、手間を掛け工夫しながら食べられてきた食材だったということでしょう。
そう思うと、その手間を惜しまずこうして食べさせてもらえることもありがたい。
一粒一粒ちびちび食べながらワインを頂くのも、なかなかに趣でいい時間です。
そしてまた私は、雨上がりになると草むらに入り、あの渦巻きを探してしまうに違いありません。
1時間程で止んでしまい、畑を耕す人にとっては「もう少し降ってくれないと(雨水が)根まで届かないから意味がないんだよな・・・」と、がっかりさせた雨の後には傾きはじめた太陽が濡れた葉を照らします。
雨上がりの好きな時間。
気分転換も兼ねて外に出てウロウロしていると隣に住むマダムが草むらに入って何かを探しています。
聞くと料理に使うため”lumache”を探していると言いいます。
Lumache(ルマーケ)=カタツムリ
ちょうど、アブルッツォの郷土料理について調べることがあり、古い料理本に出てくる「カタツムリ料理」のページが気になっていたタイミング。
アブルッツォを行き来するようになって17年(!)が経ちますが、これまで食べたことがなかったカタツムリ。
こんなところでチャンス到来!とばかりにちゃっかり自分も食べさせてもらう気満々でカタツムリ探しを手伝うことに。
「こういうところにいるんだよ。」と教えてもらった草の陰を見ると、確かにどこから現れたのかたくさんのカタツムリがいます!
その可愛らしさに一瞬躊躇したものの、好奇心が勝り、「いつもは畑の野菜を食べる困った存在だから」と、言い訳もしながら無心で捕りはじめました。
庭をぐるっと回るだけでも小さな袋がすぐにいっぱいになります。
それでも料理をするには最低100個は必要らしく、夜にはもっと出てくると言うので暗くなるのを待つことに。
夕飯の後、腹ごなしと夕涼みも兼ねて再び庭へ。
すると、確かに・・さっき以上にカタツムリたちが出てきています。いったいどこにいたのか・・
懐中電灯を片手に2人で夢中で探すと30分程で「もう十分」という程のカタツムリが集まりました。
このカタツムリ、実は食べるまでの処理が大変です。
これまで食べてきたものの中に寄生虫などがいると危険なので、ここから5日程かけて安全な葉などの餌をやりながら既にお腹に溜まっていた糞を全て出させます。
日陰に置いてしばらく面倒を見る日が続きます。
すぐにでも食べられると簡単に思っていたのでちょっと残念。
と思っていた矢先。
たまたま外食した先の特別メニューに「カタツムリ」の文字を見つけたので、そこはフライングですが迷わずオーダー。
熱々のテラコッタの器でやってきたカタツムリ。
料理法はいろいろあるようですが、今回はトマト煮込み。
一緒に付いてきた小さなピックで掻き出して食べます。
カタツムリの身に少しニンニクを効かせたパン粉が詰められており、トマトソースがしっかり染みています。
一口で口に放り込み続けざまに殻に口を付け、勢いよく吸って中に残っているトマトソースを味わうのだとか。
食べる前のイメージは「つぶ貝」でしたが、それよりは柔らかく味も優しくクセはあまりありません。
正直、貝好きとしては少し物足りなく、果たしてあの手間に対して見合うものかと考えるところ。。逆に言えば、手間を掛け工夫しながら食べられてきた食材だったということでしょう。
そう思うと、その手間を惜しまずこうして食べさせてもらえることもありがたい。
一粒一粒ちびちび食べながらワインを頂くのも、なかなかに趣でいい時間です。
そしてまた私は、雨上がりになると草むらに入り、あの渦巻きを探してしまうに違いありません。