聖ニコラの夜のペットレ
サンタクロースのモデルと言われる人物は、現在のトルコ南部沿岸地方に3世紀後半に実在した聖ニコラウス(イタリア語では聖ニコラ)という人物だと言われています。この方の聖遺物(不朽体)がプーリアの州都バーリにあります。聖ニコラはロシヤやギリシャの東方教会で特に重要な聖人として位置づけされ今でも巡礼者が絶えません。私の義父もニコラという名前でしたが、カトリックでも特に南イタリアにはニコラ、またはニコロという名前の人が多いのも手厚く信仰されている証拠でしょう。
バーリやチステルニーノのように彼を守護聖人とする町がたくさんあって誕生日の12月6日はフェスタになります。これはオフィシャルにクリスマスのお祝い月間が始まる12月8日の聖母マリアの無原罪懐胎の祝日に先がけてお祝いムードの前菜という感じです。
この日の夜、チステルニーノではミサの後ペットレと呼ばれる揚げドーナツが振舞われます。
ペットレというと南イタリアでは各地で食べられていますが、呼び方は地方によってピットレとなりナポリに行くとゼッポレになります。ナポリのゼッポレは青のり入りで塩味系です。オリーブやアンチョビなどを入れるところもあるようです。
ここヴァッレ・ディートリア周辺の定番は揚げたてのアツアツにヴィンコットと呼ばれる赤ワインを煮詰めたシロップや乾燥させたいちじくを煮詰めたシロップをかけて食べるスイーツ系。
モチモチっとした食感に濃厚ながら酸味もあるフルーティな甘さのシロップがよく合います。
夏には毎晩のようにコンサートやイベントなどもあり多くの観光客で賑わっているこの街も、この時期は寂しいくらいひっそりとしています。看板や広告のネオンサインもない白い迷路のような旧市街にはシンプルなクリスマスの電飾が映えて、しんみりと美しいく、寒空の下、地元民だけで寄り添うように味わう伝統の味です。
バーリやチステルニーノのように彼を守護聖人とする町がたくさんあって誕生日の12月6日はフェスタになります。これはオフィシャルにクリスマスのお祝い月間が始まる12月8日の聖母マリアの無原罪懐胎の祝日に先がけてお祝いムードの前菜という感じです。
この日の夜、チステルニーノではミサの後ペットレと呼ばれる揚げドーナツが振舞われます。
ペットレというと南イタリアでは各地で食べられていますが、呼び方は地方によってピットレとなりナポリに行くとゼッポレになります。ナポリのゼッポレは青のり入りで塩味系です。オリーブやアンチョビなどを入れるところもあるようです。
ここヴァッレ・ディートリア周辺の定番は揚げたてのアツアツにヴィンコットと呼ばれる赤ワインを煮詰めたシロップや乾燥させたいちじくを煮詰めたシロップをかけて食べるスイーツ系。
モチモチっとした食感に濃厚ながら酸味もあるフルーティな甘さのシロップがよく合います。
夏には毎晩のようにコンサートやイベントなどもあり多くの観光客で賑わっているこの街も、この時期は寂しいくらいひっそりとしています。看板や広告のネオンサインもない白い迷路のような旧市街にはシンプルなクリスマスの電飾が映えて、しんみりと美しいく、寒空の下、地元民だけで寄り添うように味わう伝統の味です。