スパッカナポリとバンクシー
皆さま、だーいぶ、ご無沙汰しております。お元気ですか??
夏があっという間に過ぎ、昨年の経験に比べれば、イタリアは今年はむしろ過ごしやすい夏でした。
秋になり、農作物、ブドウ生産者の方々との折衝が続き、やっとひと段落。近年、自然を相手に仕事をする皆さまには、本当に大変な苦労を目の当たりにし、頭が下がります。美味しい料理の材料には、イタリア人たちの(案外?)まじめな取り組みと、努力があります。
さて、先日オークション会社サザビーズが、イギリスの覆面アーティスト、Banksy(バンクシー)の【少女と風船】を競売にかけ、
1億5000万円で落札されたとたんに、シュレッターが始まったという衝撃的なニュースを見ました。
「うわっ」が思わず出てしまいました。
仕掛けを仕込んでいたバンクシーのしてやったり!のニヤッとした顔が、目に浮かびます。
バンクシーはメッセージ性の強い作品を覆面で書き続けています。
そして、生バンクシーをご覧になりたい方!ぜひスパッカナポリへお出かけください。
現存するイタリアで唯一の作品と言われる「聖母と拳銃(Madonna con pistola)」がなんと、無料で見られます。
数年前に偶然通りかかってこの絵を見たときに、衝撃を受けました。
勿論バンクシーなど知らずに、ただ強烈なイメージを受けて写真を撮っておいたのですが、すっかり忘れておりました。数年前から壁画を守るために、ガラスのプロテクションがかけられています。でも、スパッカナポリの雑踏に、この壁画なんだかとてもマッチングしています。
バンクシーが無くてもスパッカナポリはいつも変容しています。昔に比べると、その姿がずいぶん変わりました。今も昔もナポリの良いところは多様性で、吸収変化がものすごい町です。いや、地域です。ぜひ生きた町のライブ感を味わってみてくださいね。
場所:
★ナポリ市内を歩いて巡る、「ナポリウォーキングツアー」も行っていますョ。Ciao