秋本番モストコット造り
本当に暑い暑い日本の夏を過ごされた、イタリア好き委員会読者の皆様いかがお過ごしでしょうか?ここエミリア ロマーニャ州、モデナではブドウの収穫が始まりました。
伝統的な製法でのバルサミコ酢造りをする我が家にも怒涛の時期が始まろうとしています。
我が家にはトレビアーノエミリアーノ種、ランブルスコ種、、サラミーノ種のブドウの木があり、ランブルスコ ソルバーラ種認定の葡萄畑になっています。
基本的に我が家でバルサミコ酢に使う葡萄の種類はトレビアーノ種。黒いバルサミコ酢からは想像できないかもしれませんが、白葡萄なのです。このトレビアーノを使って、バルサミコ酢の唯一の原料となるモストコットを作ります。イタリア語でモストとは葡萄の絞り汁、コットとは煮るという意味で、その名の通り葡萄の汁を煮詰める作業をご紹介します。
まず、手摘みで収穫されたブドウは
間髪おかず除梗機にかけ、半潰しにし、圧搾機にかけ、500Lの大釜の中に入れます
圧搾の状態は、あまり圧をかけすぎると、苦味や雑味が出るので、8分目 くらいにとどめておきます。これはモストフィオーレとも呼ばれ、いわゆる葡萄の一番搾りとでも言うところでしょうか?
そして翌日早朝に大釜に火を入れます。沸騰 直前まで沸かすこと2時間、しっかりとアクを取ります。
そして弱火でゆっくりと沸騰させずに煮詰めること12時間。漆黒の液体モストコットが出来上がります。量にして葡萄100kgからは約350Lのモストコットが出来上がる計算です。伝統的なバルサミコ酢の製法にはこのモストコット屋外で、直火で煮詰めることという規定があり、葡萄の熟成具合や、天気と相談しながら、我が家では約3トンの葡萄からモストコットを作る作業を約一週間かけて進めていきます。
モデナにはバルサミコ酢造りを商売にしておらず、個人でバルサミコ酢の樽を 所有している人が沢山あり、農家であれば、自分の家でモストコットを作る人たちもいます。農家でない人たちは葡萄の場合、明日程度の生産量になると勝手に植えたりすることが法律で禁じられているため、モスト(葡萄の絞り汁)を買って、自分のうちで煮詰めるもしくはモストコットの全ての作業を委託して作ってもらうと言う場合が大半を占めています。
葡萄の出来から、葡萄の収穫、搾る作業は本当に重労働。しかしながら、葡萄の圧搾具合、煮詰め具合や味まで自分たちでコントロールできるのは最終製品にも大きな違いとなって現れるので、大事な作業です。
この時期モストコットを作るお祭りがモデナ近隣では沢山ありますので、もしお近くにいらっしゃる方は見に行かれるととても楽しいと思います。
二つほどご紹介を
モデナノナントラ市
第20回ソーギ、サバ、サボール祭り
9月29日ー30日
日曜日には伝統的な製法で作られた本物のバルサミコ酢の試飲が何十種類も出ておススメ。
10月6ー7日
スピランベルト市
マスト コト祭り
モデナ県にある伝統的なバルサミコ酢づくりを継承する人々が集うバルサミコ酢愛好者協会の各支部が一堂に会してモストコットを作ります。同協会が運営するバルサミコ酢博物館の見学も要予約でできます。
伝統的な製法でのバルサミコ酢造りをする我が家にも怒涛の時期が始まろうとしています。
我が家にはトレビアーノエミリアーノ種、ランブルスコ種、、サラミーノ種のブドウの木があり、ランブルスコ ソルバーラ種認定の葡萄畑になっています。
基本的に我が家でバルサミコ酢に使う葡萄の種類はトレビアーノ種。黒いバルサミコ酢からは想像できないかもしれませんが、白葡萄なのです。このトレビアーノを使って、バルサミコ酢の唯一の原料となるモストコットを作ります。イタリア語でモストとは葡萄の絞り汁、コットとは煮るという意味で、その名の通り葡萄の汁を煮詰める作業をご紹介します。
まず、手摘みで収穫されたブドウは
間髪おかず除梗機にかけ、半潰しにし、圧搾機にかけ、500Lの大釜の中に入れます
圧搾の状態は、あまり圧をかけすぎると、苦味や雑味が出るので、8分目 くらいにとどめておきます。これはモストフィオーレとも呼ばれ、いわゆる葡萄の一番搾りとでも言うところでしょうか?
そして翌日早朝に大釜に火を入れます。沸騰 直前まで沸かすこと2時間、しっかりとアクを取ります。
そして弱火でゆっくりと沸騰させずに煮詰めること12時間。漆黒の液体モストコットが出来上がります。量にして葡萄100kgからは約350Lのモストコットが出来上がる計算です。伝統的なバルサミコ酢の製法にはこのモストコット屋外で、直火で煮詰めることという規定があり、葡萄の熟成具合や、天気と相談しながら、我が家では約3トンの葡萄からモストコットを作る作業を約一週間かけて進めていきます。
モデナにはバルサミコ酢造りを商売にしておらず、個人でバルサミコ酢の樽を 所有している人が沢山あり、農家であれば、自分の家でモストコットを作る人たちもいます。農家でない人たちは葡萄の場合、明日程度の生産量になると勝手に植えたりすることが法律で禁じられているため、モスト(葡萄の絞り汁)を買って、自分のうちで煮詰めるもしくはモストコットの全ての作業を委託して作ってもらうと言う場合が大半を占めています。
葡萄の出来から、葡萄の収穫、搾る作業は本当に重労働。しかしながら、葡萄の圧搾具合、煮詰め具合や味まで自分たちでコントロールできるのは最終製品にも大きな違いとなって現れるので、大事な作業です。
この時期モストコットを作るお祭りがモデナ近隣では沢山ありますので、もしお近くにいらっしゃる方は見に行かれるととても楽しいと思います。
二つほどご紹介を
モデナノナントラ市
第20回ソーギ、サバ、サボール祭り
9月29日ー30日
日曜日には伝統的な製法で作られた本物のバルサミコ酢の試飲が何十種類も出ておススメ。
10月6ー7日
スピランベルト市
マスト コト祭り
モデナ県にある伝統的なバルサミコ酢づくりを継承する人々が集うバルサミコ酢愛好者協会の各支部が一堂に会してモストコットを作ります。同協会が運営するバルサミコ酢博物館の見学も要予約でできます。