結婚式で魅せる、アブルッツォ
先日(と言っても少し日が経ってしまいましたが)、アブルッツォの友人の結婚式に出席しました。
グラフィックデザイナーである新婦は、自身の結婚式に向け、なんと1年以上掛けてアブルッツォの文化や風習を学び直したらしく。
彼女の持ち前のセンスと細部までアブルッツォにこだわったおもてなしはどれも本当に素敵で、アブルッツォの魅力を伝えるいい機会なので、彼女が「それなら」と送ってくれた写真とともにご紹介します。
仕立て屋の友人夫婦とゼロから作ったドレスは、伝統衣装によく用いられているという深めのスクエアネックに。背面もスカンノ地方のボタンを模したあしらいに。
新婦が持つブーケを始め、会場でも使用された草花は、アブルッツォの代表的なリキュール”genziana”の花をはじめ、アブルッツォで自生する薬草や野花。
フラワーガール役の女の子が花カゴ代わりに持っているのはアブルッツォの特産品サフランづくりに使うStaccioと呼ばれる道具。
新婦が手にするのは、姑から花嫁へ新しい家族としての歓迎の意味を込めて贈られるジュエリー「Presentosa」。
新郎新婦が生まれ育った町の小さな教会での式の後、訪れたゲストを迎えてくれたちょっとしたサプライズ。
テラモ県を中心に結婚式で披露される伝統的な音楽と踊り「Laccio d’amore」。
中央の支柱に据えられたカラフルな紐を踊り手がそれぞれに手に持ちながら、音楽に合わせてクルクルと支柱を中心に踊り始め、入れ替わり立ち替わりしながら、紐を結っていくのです。ひとりでも間違えるとしっかりと紐が結えないとのこと。
新しい家族がしっかりと絆で結ばれ、幸せを紡いでいけるようにとの願いが込められています。
途中からは新郎新婦も参加。
これにはバジリカータ州から集まった新郎の親戚たちをはじめ、ゲストも皆大喜びです。
舞台を移して披露宴へ。
会場となったのはワイン畑を縫ってようやく到着する小さなアグリツーリズモ。
夕方の7時を過ぎてもまだまだ熱い日差しの中、先程のカラフルな紐がひらひらと風になびきます。緑のトンネルを抜けたところが会場です。
最初に迎えてくれたのは、新婦が描いたアブルッツォの伝統的なお祭りのイラストの数々。中央上部に飾られているのも伝統工芸の陶器、カステッリ地方の絵皿です。
これが実は席次表。
ゲストは「このお祭り行った事ある〜」「へーこんなお祭りがあるんだ」と話しながら、自分たちの席を探します。
アブルッツォには個性的でユニークなお祭りがたくさんあるので、このアイデアは最高です。お祭りの楽しい気分も盛り上げてくれます。
気取り過ぎない、優しい光と可憐な花が迎えてくれる室内の会場。
各席にはドライにしたアブルッツォのハーブが入った小瓶。
もちろん持ち帰ってOK。
アペリティーボに並ぶのはアブルッツォの食材。
バックに広がるのは美しいワイン畑とオリーブ畑のパノラマ。
アブルッツォは羊のチーズをはじめ、サラミやハム、チーズも外せません。
メインの会場はガーデン。
どこを切り取っても映画のワンシーンみたいです。
中央にダンスができるスペースを確保し、それを囲む様に、新郎新婦の席がこちら。
そして、ガーデン側のゲスト席。
バンドのステージやダンススペースからも近いこの場所は若者たちが集められました。(一応私も若者スペースに^^;)
食べて飲んで・・・
最後はもちろん老いも若きもみんなで踊って踊り明かして・・・
大勢のゲストを迎える中、一人ひとりのゲストに細やかな気遣いを忘れない新郎新婦。彼らのもてなしに、アブルッツォ人を形容する言葉「Forte e gentile(強さと優しさ)」を強く感じ、皆が幸せな気持ちで会場を後にしたことでしょう。
どうかいつまでもお幸せに!!!
そして、引き出物はこちら。
カステッリ地方の陶器で作った瓶に入っているのは、もちろん、リキュールのGenzianaです。
ん〜。どこまでもアブルッツォ♡
写真提供:ZONZO
衣装デザイン・制作:Dahlia Duet
グラフィックデザイン:Michela Tiberii
グラフィックデザイナーである新婦は、自身の結婚式に向け、なんと1年以上掛けてアブルッツォの文化や風習を学び直したらしく。
彼女の持ち前のセンスと細部までアブルッツォにこだわったおもてなしはどれも本当に素敵で、アブルッツォの魅力を伝えるいい機会なので、彼女が「それなら」と送ってくれた写真とともにご紹介します。
仕立て屋の友人夫婦とゼロから作ったドレスは、伝統衣装によく用いられているという深めのスクエアネックに。背面もスカンノ地方のボタンを模したあしらいに。
新婦が持つブーケを始め、会場でも使用された草花は、アブルッツォの代表的なリキュール”genziana”の花をはじめ、アブルッツォで自生する薬草や野花。
フラワーガール役の女の子が花カゴ代わりに持っているのはアブルッツォの特産品サフランづくりに使うStaccioと呼ばれる道具。
新婦が手にするのは、姑から花嫁へ新しい家族としての歓迎の意味を込めて贈られるジュエリー「Presentosa」。
新郎新婦が生まれ育った町の小さな教会での式の後、訪れたゲストを迎えてくれたちょっとしたサプライズ。
テラモ県を中心に結婚式で披露される伝統的な音楽と踊り「Laccio d’amore」。
中央の支柱に据えられたカラフルな紐を踊り手がそれぞれに手に持ちながら、音楽に合わせてクルクルと支柱を中心に踊り始め、入れ替わり立ち替わりしながら、紐を結っていくのです。ひとりでも間違えるとしっかりと紐が結えないとのこと。
新しい家族がしっかりと絆で結ばれ、幸せを紡いでいけるようにとの願いが込められています。
途中からは新郎新婦も参加。
これにはバジリカータ州から集まった新郎の親戚たちをはじめ、ゲストも皆大喜びです。
舞台を移して披露宴へ。
会場となったのはワイン畑を縫ってようやく到着する小さなアグリツーリズモ。
夕方の7時を過ぎてもまだまだ熱い日差しの中、先程のカラフルな紐がひらひらと風になびきます。緑のトンネルを抜けたところが会場です。
最初に迎えてくれたのは、新婦が描いたアブルッツォの伝統的なお祭りのイラストの数々。中央上部に飾られているのも伝統工芸の陶器、カステッリ地方の絵皿です。
これが実は席次表。
ゲストは「このお祭り行った事ある〜」「へーこんなお祭りがあるんだ」と話しながら、自分たちの席を探します。
アブルッツォには個性的でユニークなお祭りがたくさんあるので、このアイデアは最高です。お祭りの楽しい気分も盛り上げてくれます。
気取り過ぎない、優しい光と可憐な花が迎えてくれる室内の会場。
各席にはドライにしたアブルッツォのハーブが入った小瓶。
もちろん持ち帰ってOK。
アペリティーボに並ぶのはアブルッツォの食材。
バックに広がるのは美しいワイン畑とオリーブ畑のパノラマ。
アブルッツォは羊のチーズをはじめ、サラミやハム、チーズも外せません。
メインの会場はガーデン。
どこを切り取っても映画のワンシーンみたいです。
中央にダンスができるスペースを確保し、それを囲む様に、新郎新婦の席がこちら。
そして、ガーデン側のゲスト席。
バンドのステージやダンススペースからも近いこの場所は若者たちが集められました。(一応私も若者スペースに^^;)
食べて飲んで・・・
最後はもちろん老いも若きもみんなで踊って踊り明かして・・・
大勢のゲストを迎える中、一人ひとりのゲストに細やかな気遣いを忘れない新郎新婦。彼らのもてなしに、アブルッツォ人を形容する言葉「Forte e gentile(強さと優しさ)」を強く感じ、皆が幸せな気持ちで会場を後にしたことでしょう。
どうかいつまでもお幸せに!!!
そして、引き出物はこちら。
カステッリ地方の陶器で作った瓶に入っているのは、もちろん、リキュールのGenzianaです。
ん〜。どこまでもアブルッツォ♡
写真提供:ZONZO
衣装デザイン・制作:Dahlia Duet
グラフィックデザイン:Michela Tiberii