くるみのリキュール、ノチーノの仕込み2018
イタリアでの会食に欠かせないのが食後酒。美味しくて食べ過ぎてしまっても最後にクイっと飲めば胃が刺激されて消化を助ける働きがあるので助かります。北部ではグラッパ、南部ではレモンチェッロなど各地で特色のあるものが作られていますが、その中で全国的に定番なのがクルミのリキュール、ノチーノ。ほとんど黒に近い濃い緑色でクルミの渋みと香りが癖になる味です。
レシピは各地方、それこそ各家で違うようですが、若いクルミの実で作るのは全国共通。1年で1番夜の短い6月下旬、ちょうど6月24日の聖ジョヴァンニ(洗礼者ヨハネ)の日に仕込むのも伝統です。
プーリアの我が家では毎年この日が自分の名前日(Onomastico=自分と同じ名前の聖人の祝日)でもある夫が仕込むのが定例なのですが、今年は出張で不在。私は今までやったことがないしどうしようかと迷っているうちにその日が過ぎてしまいました。
リモンチェッロはアルコールにつけておく時間も短いしレモンもいつでも手に入るので割とすぐ出来るのですが、ノチーノはそうはいきません。6月に仕込んで飲めるようになるのはクリスマスの頃。それに仕込めるのも実が若い今だけ。去年の分はもう飲んでしまってないし、今年の冬は自家製のノチーノを楽しむことは出来ないかな〜と思っていると親しい友人のミンモ曰く、
「聖ジョヴァンニの日は過ぎたから次のチャンスは6月29日の聖ピエトロと聖パオロの日だよ。その日にはクルミの数を29個にしてね。」とのこと。ちなみに6月13日の聖アントニオの日だったらクルミは13個にするんだそうです。「えっ、そうなの?初めて聞いた。時期が遅くなるほどクルミの数が増えるのは何故?」「何故かははっきり知らないけどそう言われてるんだ。」
と言うことでせっかくなので6月29日に29個のクルミで初めてのノチーノの仕込みをすることにしました。
まだ若い緑色の、出来るだけ傷などのないきれいなクルミの実を29個選び、
半分に割ってクローブとシナモンスティックと一緒に1リットルのアルコールにつける。簡単なのですが、実を二つに割る作業は結構二層めの殻が硬くてちょっと苦労しました。
二つに割ると中はこんな感じ。中央の実の部分が透明な方が若いと思われます。ちなみに約2週間後の状態が下の写真。緑色だった外皮が乾燥して薄くなっています。可食部も小さく萎んでしまいました。実を食べるためには自然に枝から落ちるぐらいまで熟成させてから収穫します。
浸けて2週間経つとアルコールはすでに黒に近い濃い緑になっていますが、まだ後1ヶ月ぐらいはこのままでその後シロップを加えボトル詰めします。さらにクリスマスの頃までねかせれば完成。
初めてのノチーノ、どうか美味しく仕上がりますように!
レシピは各地方、それこそ各家で違うようですが、若いクルミの実で作るのは全国共通。1年で1番夜の短い6月下旬、ちょうど6月24日の聖ジョヴァンニ(洗礼者ヨハネ)の日に仕込むのも伝統です。
プーリアの我が家では毎年この日が自分の名前日(Onomastico=自分と同じ名前の聖人の祝日)でもある夫が仕込むのが定例なのですが、今年は出張で不在。私は今までやったことがないしどうしようかと迷っているうちにその日が過ぎてしまいました。
リモンチェッロはアルコールにつけておく時間も短いしレモンもいつでも手に入るので割とすぐ出来るのですが、ノチーノはそうはいきません。6月に仕込んで飲めるようになるのはクリスマスの頃。それに仕込めるのも実が若い今だけ。去年の分はもう飲んでしまってないし、今年の冬は自家製のノチーノを楽しむことは出来ないかな〜と思っていると親しい友人のミンモ曰く、
「聖ジョヴァンニの日は過ぎたから次のチャンスは6月29日の聖ピエトロと聖パオロの日だよ。その日にはクルミの数を29個にしてね。」とのこと。ちなみに6月13日の聖アントニオの日だったらクルミは13個にするんだそうです。「えっ、そうなの?初めて聞いた。時期が遅くなるほどクルミの数が増えるのは何故?」「何故かははっきり知らないけどそう言われてるんだ。」
と言うことでせっかくなので6月29日に29個のクルミで初めてのノチーノの仕込みをすることにしました。
まだ若い緑色の、出来るだけ傷などのないきれいなクルミの実を29個選び、
半分に割ってクローブとシナモンスティックと一緒に1リットルのアルコールにつける。簡単なのですが、実を二つに割る作業は結構二層めの殻が硬くてちょっと苦労しました。
二つに割ると中はこんな感じ。中央の実の部分が透明な方が若いと思われます。ちなみに約2週間後の状態が下の写真。緑色だった外皮が乾燥して薄くなっています。可食部も小さく萎んでしまいました。実を食べるためには自然に枝から落ちるぐらいまで熟成させてから収穫します。
浸けて2週間経つとアルコールはすでに黒に近い濃い緑になっていますが、まだ後1ヶ月ぐらいはこのままでその後シロップを加えボトル詰めします。さらにクリスマスの頃までねかせれば完成。
初めてのノチーノ、どうか美味しく仕上がりますように!