歴史はすごい
皆さまご無沙汰しております。
お元気ですか? 日本は梅雨時期ですね。今年のイタリア、天気が安定せず【?】な日々が続いております。
さて、先日仕事の一環で、ナポリにある、革製品のとても歴史ある工房で打ち合わせの通訳をしてきました。
歴史は買える【物】ではありません。
時間をかけて作り出される実績、リアルな物というか…
ファミリーの生きてきた【証】でもあります。
印刷物やデジタルツールなどの販促物を制作する場合、やはり家族の肖像がほしいね~♪
ということで、工房の社長さんに色々なお写真を見せていただきました。
この方は、本当に几帳面に保存しておくタイプの方だったんでしょうね。。。。
たくさんの家族写真から出てきたこちら…。。。
何だと思いますか??
「Pane」、「Generi Minestra」とあります。
そして、Aprile 1949などの記載も。
そう、これ戦後の食糧配給カードなんです。。
長いことイタリアに住んでおりますが、日本でも食料配給切符なんて、見たことないのに、
まさかイタリアで本物を見るとは…。。
日本は配給は米が主流ですが、やっぱりパン。そして、ミネストラはミネストローネかな?汁物だったのでしょうね。
戦争を知らない世代ですので、本や映像で知ってはいても、身近に感じたことは一度もありませんでしたが、
なんだか急にタイムスリップした気がしました。
ちなみにこの工房は近くに爆弾が落ちて、敷地のリフォームの際に、爆弾の破片も土壌から出てきたそうです。