5月の行事
緑が眩しい5月、エミリア・ロマーニャ州、みなさんいかがお過しですか?ぶどうの新芽も芽吹き、花芽も付いてきました。
この時期は毎年色々忙しい時期でもあります。イタリアの小学校は6月10日前後から年度が終わる(9月始業式、6月終業式)ので、習い事の発表会、年度末のクラスの担任の先生を囲んで夕食会(大体がピッツエリーアでピザというパターン)などなどに加え、結婚式、洗礼式、聖体拝領式などなど宗教がらみの行事も盛り沢山なのです。
特に5月は聖母マリアの月、教会、普段は開けない個人所有の礼拝堂などを開帳して、ロザリオを行います。その歴史は古く、中世からあった習慣であるとか。我が家でも5月は毎晩、礼拝堂を開けて、ロザリオをしています。
そして、この時期多いのが聖体拝領式。
地域によって多少違いがあるものの、小学校4年生でミサの時に配られるキリストの体を象徴するイーストの入っていないお祓いをされているパンいわゆる聖体を拝領できることができます。
ここまでくるには約一年半ほど、毎週日曜日に教会に通い、キリスト教徒として知らなくてはならないことを勉強し、前週までに懺悔をして式に臨みます。
イタリアは宗教と政治は切り離している国とはいえ、カトリック総本山バチカンのお膝元、かなりの割合でこの聖体拝領式をします。日本でいう七五三のような感覚に近いかもしれません。ミサには子供達の晴れ姿を見ようと、両親はもちろんのこと、親戚一同が押しかけて教会はまたとない大混雑。
そして聖体拝領式の時には、ここの辺りではズッケリーニという直径2cmのリング状になったクッキーを食べる習慣があるのです。材料は小麦粉、砂糖、卵、バター、ベーキングパウダーで作られたシンプルなお菓子です。
イタリアの母の日も日本と同じ5月の第2週の日曜日。聖母マリアの月の真ん中にあるのです。