復活祭とその裏側
エミリア・ロマーニャ州からBuona Pasqua!復活祭おめでとうございます。桜はまだですが、やっと桃や、プルーンの花が咲き始めグッと春めいてきました。「イタリア好き」の読者の皆さんは、復活祭の食事についてはきっと馴染みがあると思いますので、あえて今回は復活祭を待つまでの宗教的な習慣と食事の制約という美食の国の裏側にレポートしてみたいと思います。
日本では馴染みの薄い行事ですが、キリスト教ではキリストが死後、3日後に復活をしたことを祝う日で、宗教上ではキリストの生誕を祝うクリスマスよりも重要な意味があるそうです。毎年日にちが変わるのは、春分の日後、最初に来る満月の後の日曜日という決まりがあるからだそう。そこから逆算して、カーニバルから復活祭までの日にちが決まるのです。
今年は2月14日が灰の水曜日から40日間クワレーズイマ(四旬節)に入りました。四旬節の間イタリアでは伝統的に食事の制約、祝宴の自粛が行われ、特に金曜日には肉を断つという習慣があるのです。え、いまだにそんなとをやっているの? と思われるでしょう。ええ、案外多いのです。結婚式などのお祝い事を控えるのはもちろん、周りのイタリア人の友達に聞いたら、案外若い世代でも、四旬節の間は甘いものを断つわ。とか、今年はワインを断つぞ。とか、ソーシャルネットワークを控えるとかそういう節制をしている方もいました。
金曜日の肉を断つ。厳格に守っているお年寄りは多く、灰の水曜日のミサでも「金曜は肉を断つ。これにはサラミや、ハム類も入っていますから、気をつけるように。」との注意が神父様のお説教の中に、それに激しく頷くお年寄り…。これぞイタリア屈指の豚肉加工品の産地エミリア・ロマーニャを垣間見た気分でした。そんなわけで、金曜は肉断ちの日。仏教ではないので、魚は大丈夫。お魚屋さんの店頭の魚の種類も増えます。
40日後は四旬節の最後の日はドメニカ デッラ パルメ(枝の主日)。キリストが、エルサレムに入場した日、そして大受難の週の始まりのミサがあり、イタリア語では椰子を意味するパルメが使われますが、ミサの後には祝福されたオリーブの枝が配られます。ちょうど、この時期イタリアではオリーブの剪定が行われるのでオリーブの枝。勿論エミリア・ロマーニャ州ではオリーブは育たないので、トスカーナ州あたりから、トラックいっぱいの枝が運ばれてくるようです。普段ミサに行かないような人も、この日は教会に枝をもらいに行きます。
この週はキリストが十字架に磔になった日に当たる聖なる木曜があり、大きな十字架を掲げてキリストがゴルゴダの丘に十字架を担いで登るシーンを再現するような、市中を十字架を持って練り歩きながらのセレモニーがあります。ちなみにこのみミサ、一年の中で一番長いミサでもあり、2時間以上かかる場合もあります。
復活祭直前の金曜日はキリストの死を悼むので、絶食に近い最小限の食事をします。そして教会ではミサは行われません。
我が家では土曜日には神父さん、を呼び、家族全員が揃って家の祝福(お祓いみたいなもの)、復活祭に使う羊と、生命の象徴である卵なども合わせてオリーブの枝と聖水(水と塩が入っていて、お祈りさせた水)で邪気を払います。もちろん我が家のバルサミコ酢醸造室もお祓いしてもらっています。
そして待ちに待った4月1日復活祭!もちろん大昼食会の前にはミサに行き、復活祭のウサギが持ってきてくれた(?)巨大なチョコレート卵を探したり、夜遅くまでお祝いが続くそんな復活祭。
このレポートはあくまで、敬虔なクリスチャンの家庭の場合で、全てのイタリア人の家庭がミサに行き、四旬節を実践しているわけではありませんが、こうやって待つ準備の期間は復活祭の楽しみを倍増させてくれるなと思ったのでした。
日本では馴染みの薄い行事ですが、キリスト教ではキリストが死後、3日後に復活をしたことを祝う日で、宗教上ではキリストの生誕を祝うクリスマスよりも重要な意味があるそうです。毎年日にちが変わるのは、春分の日後、最初に来る満月の後の日曜日という決まりがあるからだそう。そこから逆算して、カーニバルから復活祭までの日にちが決まるのです。
今年は2月14日が灰の水曜日から40日間クワレーズイマ(四旬節)に入りました。四旬節の間イタリアでは伝統的に食事の制約、祝宴の自粛が行われ、特に金曜日には肉を断つという習慣があるのです。え、いまだにそんなとをやっているの? と思われるでしょう。ええ、案外多いのです。結婚式などのお祝い事を控えるのはもちろん、周りのイタリア人の友達に聞いたら、案外若い世代でも、四旬節の間は甘いものを断つわ。とか、今年はワインを断つぞ。とか、ソーシャルネットワークを控えるとかそういう節制をしている方もいました。
金曜日の肉を断つ。厳格に守っているお年寄りは多く、灰の水曜日のミサでも「金曜は肉を断つ。これにはサラミや、ハム類も入っていますから、気をつけるように。」との注意が神父様のお説教の中に、それに激しく頷くお年寄り…。これぞイタリア屈指の豚肉加工品の産地エミリア・ロマーニャを垣間見た気分でした。そんなわけで、金曜は肉断ちの日。仏教ではないので、魚は大丈夫。お魚屋さんの店頭の魚の種類も増えます。
40日後は四旬節の最後の日はドメニカ デッラ パルメ(枝の主日)。キリストが、エルサレムに入場した日、そして大受難の週の始まりのミサがあり、イタリア語では椰子を意味するパルメが使われますが、ミサの後には祝福されたオリーブの枝が配られます。ちょうど、この時期イタリアではオリーブの剪定が行われるのでオリーブの枝。勿論エミリア・ロマーニャ州ではオリーブは育たないので、トスカーナ州あたりから、トラックいっぱいの枝が運ばれてくるようです。普段ミサに行かないような人も、この日は教会に枝をもらいに行きます。
この週はキリストが十字架に磔になった日に当たる聖なる木曜があり、大きな十字架を掲げてキリストがゴルゴダの丘に十字架を担いで登るシーンを再現するような、市中を十字架を持って練り歩きながらのセレモニーがあります。ちなみにこのみミサ、一年の中で一番長いミサでもあり、2時間以上かかる場合もあります。
復活祭直前の金曜日はキリストの死を悼むので、絶食に近い最小限の食事をします。そして教会ではミサは行われません。
我が家では土曜日には神父さん、を呼び、家族全員が揃って家の祝福(お祓いみたいなもの)、復活祭に使う羊と、生命の象徴である卵なども合わせてオリーブの枝と聖水(水と塩が入っていて、お祈りさせた水)で邪気を払います。もちろん我が家のバルサミコ酢醸造室もお祓いしてもらっています。
そして待ちに待った4月1日復活祭!もちろん大昼食会の前にはミサに行き、復活祭のウサギが持ってきてくれた(?)巨大なチョコレート卵を探したり、夜遅くまでお祝いが続くそんな復活祭。
このレポートはあくまで、敬虔なクリスチャンの家庭の場合で、全てのイタリア人の家庭がミサに行き、四旬節を実践しているわけではありませんが、こうやって待つ準備の期間は復活祭の楽しみを倍増させてくれるなと思ったのでした。