ゴンザーガ家が生んだ、マントヴァの必食伝統料理「Luccio in Salsa(ルッチョ イン サルサ)」
イタリア好きの皆さんの中には、
「もう食べたことあるよ~!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、
今日は、ここマントヴァの伝統魚料理Luccio in Salsa(ルッチョ・イン・サルサ)の話題です。
マントヴァは、ゴンザーガ家統治の500年以上も前の時代、
特にフランチェスコ2世の妻「イザベラ・デステ」がグルメであったことから、
「カボチャのトルテッリ」や「ズブリゾローナ」、「モスタルダ」などの多くのマントヴァ伝統料理(食品)がこの時期に誕生したと言われています。
そして、今日ご紹介するLuccio in Salsa(ルッチョ・イン・サルサ)もこの時代に生まれた伝統料理の一つで、マントヴァを流れるミンチョ川に生息する魚Luccio(ルッチョ)を使った、マントヴァ人にとっては貴重な魚料理の一つです。
そんなマントヴァの伝統料理「Luccio in Salsa」を私が初めて食べたのはかれこれ15年ほど前のこと。
当時ソムリエ修行をしていたマントヴァの一つ星レストラン「Aquila Nigra(アクイラ・ニグラ)」の賄い食で。
当時私は近くのアパートを借りてもらい働いていたのですが、
昼食は従業員のみんなと、そして夕食はレストランオーナーのファミリーと一緒に食べていて、
今でもシェフとして腕を振るっているオーナーの奥様でありシェフである(ヴェラ)が家族のために夕飯として出したお料理に「Luccio in Salsa」があったからです。
大きなガラス製の器にフィレ状に綺麗に並び緑色のソースが掛けられていたLuccio(ルッチョ)。
初めて見るお料理に手を出しそびれていた私に、ヴェラが「とにかく美味しいから食べてみて!」と。
「ん?何これ?!美味しい~♪♪」←(私の第一印象です。笑)
Luccio(ルッチョ)は日本語で「カワカマス」、英語で「パイク」。
川や湖に生息する肉食の魚で平均体重は15㎏とかなり大きな魚で、アメリカやカナダや北ヨーロッパには多く生息している魚なのですが、イタリアだと北イタリアの限られた場所『ミンチョ川とガルダ湖』のみに生息している淡水魚です。
淡水魚と聞くと、臭みはないの?
と思われるかもしれませんが、私的にはイタリアで獲れる淡水魚は臭みは殆どなく、
味わい深い魚がとっても多いです。
そんな淡水魚「ルッチョ」を、玉ねぎやニンジンやセロリ、白ワインを入れた湯で煮ること30分。
フィレ状に割き、ケッパーとアンチョビとイタリアンパセリ、ビネガーなどで作るソースに浸し、
数時間寝かせ仕上げます。
シンプルなお料理ですが、
濃厚な緑のソース(Salsa Verde)が絶妙に合い、肉厚の食感も堪らないルッチョ。
最近では、ミンチョ川の下流には泥が増え、餌が見つけられないなどの理由から、
生息エリアをミンチョ川上流からガルダ湖西側へと移していると言われている「ルッチョ」ですが、
今でも変わらず大切に受け継がれている、マントヴァの歴史ある伝統魚料理です。
旬が無い魚なので1年を通してメニューにあることが多いですので、
マントヴァにいらした時には是非味わってみてくださいね。
皆さんのお口に合うこと間違いなしです~♪
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★マントヴァも数年振りの本格的な積雪★
今年は1月2月と暖かい日が続き、花粉も飛び始め、「このまま春になるのかしら?」
と思う様な陽気が続いていたマントヴァですが、シベリアからの寒気の影響で先週末から真冬に逆戻り。
3月1日は、この辺りでもかなりの積雪がありました。
そして、翌日まで降り続くと言うことで、昨日は学校が休校!
子供達はまたとない雪の恩恵に大喜びでした。
我が家の仮住まい宅のお庭も一面真っ白になりました☆