マルケの豚仕事!小さな農家でサラミ作り
皆さんこんにちは!
今日はマルケ州の大切な冬の食文化、豚仕事についてお話を🎵🐖
12月の末から1月一杯にかけて、中世の時代から各農家や田舎の家庭で豚を潰して解体し、サラミやハム、ソーセージに加工して1年のタンパク源として大切に食べていくという風習は冬の大きなイベントでした。
昔は家庭でも大切に育てた豚を自宅の仕事場で解体して、毛は筆に、血は料理やお菓子に使い、肉は全て無駄なく加工していたのは当たり前の習慣だったそう。
今は衛生法上家庭でのトサツが難しくなり、内臓を検査され、健康だったと判断された豚だけがトサツ場で半身にされ、それが各工房で加工するのが主流になってきています。パーツに分けられたお肉は冷蔵庫で順番待ち。
今回訪問したのは、ご近所で親戚も昔からの付き合いのあるアンジェロさんの小さな家族経営の工房。奥さんのガブリエラさんと2人で切り盛りしています。
こじんまりとした工房内は質素で飾り気は全くありませんが、長年培ってきたサラミ熟成のための要素、田舎の美味しい空気、部屋の温度や湿度、熟成を促す良い菌がぎゅっとここに詰まっているのだな、と感じられる空間です。
二人の工房があるのはトリュフで有名なアクアラーニャの丘の上。冬は寒さが厳しいですが、キーンと気持ちのよいきれいな空気。
工房内には熟成の終わったサラミたちがぶら下がり、熟成の香りが漂っています。
彼の作るカポコッロのサラミは今まで食べた誰のものよりも絶品!!
奥さんが休憩しつつ暖炉の薪で焼いてくれる新鮮なお肉が美味しすぎる!!シンプルにパンと一緒に。
腿のプロシュットになる部分の掃除はやっぱり見応えあり!立派な腿の持ち主は200キロくらいだったそうです。
私はサルシッチャ作りのお手伝い😆。
腸に味を着けて挽いた肉を詰めていく作業はこの機械で。もちろん保存料も着色料も一切使いません。
あるのは塩とコショウのみ!
サラミもきれいに出来ました!
あとは3ヶ月ほど熟成して美味しいサラミの出来上がりです!
豚を解体すると副産物として出来る沢山の上質なラード。これは揚げ物に持ってこいなんです。高温にしても質が変わりにくい豚のラード。思ったよりさらっとカラッと揚がるんですよ!
季節は奇しくもカルネバーレ。この季節に何故揚げ菓子が多いのか、豚仕事の歴史と絡めて考えればなるほど頷けます。我が家もマルケのカルネバーレの揚げ菓子、チチェルキアータを早速作りました!
スローフードに登録されている特産品、チチェルキアというお豆の形にちなんでいると言うこのお菓子、我が家も全員大好物です。
また今年もこの季節が終わり、お肉の熟成と共に春を待つとします。
消え行く小さな生産者さんたちに影ながらエールを贈りつつ。
それでは、また!!
今日はマルケ州の大切な冬の食文化、豚仕事についてお話を🎵🐖
12月の末から1月一杯にかけて、中世の時代から各農家や田舎の家庭で豚を潰して解体し、サラミやハム、ソーセージに加工して1年のタンパク源として大切に食べていくという風習は冬の大きなイベントでした。
昔は家庭でも大切に育てた豚を自宅の仕事場で解体して、毛は筆に、血は料理やお菓子に使い、肉は全て無駄なく加工していたのは当たり前の習慣だったそう。
今は衛生法上家庭でのトサツが難しくなり、内臓を検査され、健康だったと判断された豚だけがトサツ場で半身にされ、それが各工房で加工するのが主流になってきています。パーツに分けられたお肉は冷蔵庫で順番待ち。
今回訪問したのは、ご近所で親戚も昔からの付き合いのあるアンジェロさんの小さな家族経営の工房。奥さんのガブリエラさんと2人で切り盛りしています。
こじんまりとした工房内は質素で飾り気は全くありませんが、長年培ってきたサラミ熟成のための要素、田舎の美味しい空気、部屋の温度や湿度、熟成を促す良い菌がぎゅっとここに詰まっているのだな、と感じられる空間です。
二人の工房があるのはトリュフで有名なアクアラーニャの丘の上。冬は寒さが厳しいですが、キーンと気持ちのよいきれいな空気。
工房内には熟成の終わったサラミたちがぶら下がり、熟成の香りが漂っています。
彼の作るカポコッロのサラミは今まで食べた誰のものよりも絶品!!
奥さんが休憩しつつ暖炉の薪で焼いてくれる新鮮なお肉が美味しすぎる!!シンプルにパンと一緒に。
腿のプロシュットになる部分の掃除はやっぱり見応えあり!立派な腿の持ち主は200キロくらいだったそうです。
私はサルシッチャ作りのお手伝い😆。
腸に味を着けて挽いた肉を詰めていく作業はこの機械で。もちろん保存料も着色料も一切使いません。
あるのは塩とコショウのみ!
サラミもきれいに出来ました!
あとは3ヶ月ほど熟成して美味しいサラミの出来上がりです!
豚を解体すると副産物として出来る沢山の上質なラード。これは揚げ物に持ってこいなんです。高温にしても質が変わりにくい豚のラード。思ったよりさらっとカラッと揚がるんですよ!
季節は奇しくもカルネバーレ。この季節に何故揚げ菓子が多いのか、豚仕事の歴史と絡めて考えればなるほど頷けます。我が家もマルケのカルネバーレの揚げ菓子、チチェルキアータを早速作りました!
スローフードに登録されている特産品、チチェルキアというお豆の形にちなんでいると言うこのお菓子、我が家も全員大好物です。
また今年もこの季節が終わり、お肉の熟成と共に春を待つとします。
消え行く小さな生産者さんたちに影ながらエールを贈りつつ。
それでは、また!!