一番大事な年中行事:プーリアでオリーヴの収穫
イタリアのお正月は2日からいつものペースに戻る感じですが、6日の公現祭(エピファニア)まで学校はクリスマス休暇になります。この時期我が家のあるヴァッレ ディートリア地区ではオリーヴの木を揺する電動熊手のモーター音がちらほら聞こえてきます。子供達も手伝って最後の収穫です。東側にはアドリア海、西側にはイオニア海が広がる海抜400mの小高い丘に位置するこの周辺ではどの家も自家製のオリーヴオイルを食べています。オリーヴ収穫のために仕事を休み家族揃って行います。収穫の日取りはそれぞれの都合を合わせることも大事ですが、お天気と実の熟成加減によって判断するのは一家の長の重要な役目。何しろ一年分のオイルの出来が左右されかねないのですから。
木の周りの地面にネットを引きその上に実を落として行きます。背の届く高さの実は手で枝を扱くようにして落とし、高いところは取っ手の長い電動熊手を枝に当てて実を落とします。
1本の木が終わると実を集めて運搬用のバケツに移しまた次の木の下にネットを移します。
この作業を朝から日没まで繰り返し、うちでは私たち夫婦と義弟、娘の4人で1日で600kgほどのオリーヴを収穫しました。夕方4時過ぎには暗くなり始めてしまうのでお昼はパニーノで済ませ一心不乱に作業しました。不作だった昨年と比べると今年は実の付きもよく心地よい疲労感と達成感がありました。
収穫した実は一緒に落ちてしまう葉や小枝を取り除きすぐに圧搾所に持ち込みます。収穫が始まる10月から1月頃まで圧搾所はピーク時は24時間体制で稼働、特に週末などは予約が必要です。
こうして出来た搾りたてのオイルは初めは濁っています。それが1-2ヶ月静置するとオリが沈殿して透明なオイルになります。
オリーヴはイタリア国内で栽培されているものだけでも500種を超え、各地でその地形や気候に合った品種が生産されています。イタリア最大の生産地であるプーリアのオイルの特徴はコクがありまろやかなところ。早摘みをせずしっかり熟した実をオイルにするのを好む人が多いのです。テイスティングをした時のどにピリッとくるのが良いオイルの証拠と言われることがありますが、それはポリフェノールが多い新鮮なオイルであることのしるしであり、食べ物としてそれを好むかどうかは別問題。プーリア人にとってはオリーヴは自らのアイデンティティ一部。先祖代々受け継がれた大地からの贈り物を自らの手で摘んだ慣れ親しんだ味が最良のオリーヴオイルと言えるようです。
木の周りの地面にネットを引きその上に実を落として行きます。背の届く高さの実は手で枝を扱くようにして落とし、高いところは取っ手の長い電動熊手を枝に当てて実を落とします。
1本の木が終わると実を集めて運搬用のバケツに移しまた次の木の下にネットを移します。
この作業を朝から日没まで繰り返し、うちでは私たち夫婦と義弟、娘の4人で1日で600kgほどのオリーヴを収穫しました。夕方4時過ぎには暗くなり始めてしまうのでお昼はパニーノで済ませ一心不乱に作業しました。不作だった昨年と比べると今年は実の付きもよく心地よい疲労感と達成感がありました。
収穫した実は一緒に落ちてしまう葉や小枝を取り除きすぐに圧搾所に持ち込みます。収穫が始まる10月から1月頃まで圧搾所はピーク時は24時間体制で稼働、特に週末などは予約が必要です。
こうして出来た搾りたてのオイルは初めは濁っています。それが1-2ヶ月静置するとオリが沈殿して透明なオイルになります。
オリーヴはイタリア国内で栽培されているものだけでも500種を超え、各地でその地形や気候に合った品種が生産されています。イタリア最大の生産地であるプーリアのオイルの特徴はコクがありまろやかなところ。早摘みをせずしっかり熟した実をオイルにするのを好む人が多いのです。テイスティングをした時のどにピリッとくるのが良いオイルの証拠と言われることがありますが、それはポリフェノールが多い新鮮なオイルであることのしるしであり、食べ物としてそれを好むかどうかは別問題。プーリア人にとってはオリーヴは自らのアイデンティティ一部。先祖代々受け継がれた大地からの贈り物を自らの手で摘んだ慣れ親しんだ味が最良のオリーヴオイルと言えるようです。