「聖ルチア(サンタ・ルチア)祭」が近づくと
もうすぐクリスマス!
クリスマスと言えば、サンタ・クロースがトナカイに乗って子供たちの元にプレゼントを届ける、そんなイメージを持つ方が多いと思いますが、北イタリアの一部(ベルガモ、ブレーシャ、マントヴァ、ヴェローナ、トレンティーノなど)の地域ではサンタ・ルチアがまさに彼のような存在。
え? サンタ・ルチアって誰?との声が聞こえてきそうですが、「サンタ・ルチア」は、「聖ルチア」の名で知られる今は亡きキリスト教の女性殉教者で、北ヨーロッパでは12月13日が彼女の聖名祝日で列記としたお祭りで祝日。一方、イタリアの場合少し違っていて、上記の一部の地域にこの日この人がやってきます!
そう、
サンタクロースの様に子供達のところに、
プレゼントと山のようなお菓子を届けにやってくるのです♪
~この時期スーパーなどでは、サンタ・ルチア用のこんな詰め合わせのお菓子が売られています~
さて「聖ルチア(サンタ・ルチア)祭」、マントヴァ郊外の我が家でも1年の中でかなり盛り上げりを見せる行事でして、12月に入ると必ず話題に上り、夫も含め私の地元の友人達は 子供の頃どれだけサンタ・ルチアを心待ちにしていたかをそれはそれは熱く語り、今ではサンタ・ルチアの正体を知ってしまった娘も毎年何よりも待ち望んでいる大イベントです。
それはきっと、サンタ・ルチアが良い子にはプレゼントを、悪い子には「石炭」を届けるというイタリアらしいユーモア溢れる側面もあるのだと思いますが、子供の心をぐっと捉えて離さない幾つかの大きな理由があるように思います。
まずはこの 「サンタ・ルチア」、
12月13日だけではなく1か月くらい前から何度かやってきます(笑)
↑こちら、サンタ・ルチアが訪れた証拠の「お菓子」♪
「あっ、何か鈴の音が聞こえる!」 と思ったらサンタ・ルチアで、
ドアを開けると彼女が訪れた印のチョコレートやキャンディーがドアの前に置いてあるのです。
因みに我が家では娘が小さかった頃のやり取りはこんな感じでした。
夫「あっ!サンタ・ルチアが来たよ。ホラッ、ここにお菓子が!」
娘「本当だ、本当だ!サンタ・ルチアが来たんだ~~!」
と、勿論この鈴の音は近所の友達などと協力して鳴らすのですが、時々前触れも無く聞こえてきたりして、それはそれはリアルで臨場感に溢れ、子供達はサンタ・ルチアが来る日を指折り数えて待ち望むという訳なのです。
そしてもう一つの理由は、やはり「サンタ・ルチア」が山の様なプレゼントとお菓子を届けてくれることでしょうか~。
13日の朝目覚めると↑のように、テーブルの上に山の様なプレゼントとお菓子が並んでいて、(これを用意する親は大変ですが。笑)、子供達の喜び様と言ったら、どこの家も半端じゃないようです!
- あと2日で待ちに待った「聖ルチア(サンタ・ルチア)祭」
- 今年も大忙しで、子供達の元に素敵なプレゼントを届けることなのでしょうね。