もうすぐクリスマスシーズン到来!この時期に我が家で作るカラブリア州郷土菓子をご紹介します。
いよいよクリスマス! イタリアの本格的なクリスマスシーズン入りは12月8日から。我が家も8日にクリスマスツリーとプレゼーペを飾ります。(写真はボローニャのクリスマスツリー)
クリスマスの飾りつけと同時に始まるのがクリスマス郷土菓子作り。カラブリア州コゼンツァ県では、はちみつやナッツ類を使った素朴なお菓子を並べてクリスマスをお祝いするのが習わしです。
で・・・この郷土菓子の数々。もちろん地元語で呼び名がついていて、「これ、イタリア語?」というものばかり(笑
それでは、カラブリア州コゼンツァ県コゼンツァ市のクリスマス菓子の中で、我が家で作るお菓子一覧です! 読めるかな?
・Pitta ‘mpigliata
・Turdiddri
・Chinuliddri
・Ciccitieddri
上から解説してみましょう~
Pitta ‘mpigliata(ピッタンピリャータ)はコセンツァ市から30分ほどの山村発祥のお菓子。このお菓子ばっかりは、名前のバリエーションがありません。どこに行ってもピッタンピリャータはピッタンピリャータです♪
カラブリア州中東部では、ピッタンキューザ(Pitta nchiusa)という名前が似ているお菓子がありますが、こちらは全くの別もの。混同するとカラブリア人が悲しみます(笑
Trudiddri(トゥルディッドゥリ)はイタリア語でTrudilli(トゥルディッリ)のこと。ニョッキ状に成型した生地を揚げて、こちらもはちみつをたっぷり掛けます。
ドゥリドゥリ言うのはコゼンツァ市方言の特徴。発音も大変なんですが、カタカナ表記でも難しいですね(笑
こちらはChinuliddri(キヌリッドゥリ)。単純にChinuli(キヌリ)と呼ばれることも。ナッツ類たっぷりクリームをラビオリ状に閉じて、オーブンで焼き上げるか揚げます。
人気はやっぱり揚げバージョン。カラブリア人って揚げ物好きですよ~(笑
州の南・レッジョカラブリアには、表面に美しい細工を施したりもするPerali(ペトラリ)という名の似たお菓子があります。
Ciccitieddri(チチティェッドゥリ)はナポリのStruffoli(ストゥルッフォリ)由来のお菓子。この名前を使うのは、コゼンツァ県コゼンツァ市とその周辺です。
豆粒大に成形した生地を揚げ、はちみつで固めます。プルーン型を使って大きくまとめることもあります。
バシリカータとカラブリアではCicirata(チチラータ)やCiceraciata(チチェラータ)が通り名。カラブリア州中部ではPignorata(ピニョラータ)とも。
単純にStruffoli Calabresi(ストゥルッフォリカラブレージ・カラブリアのストゥルッフォリの意)と呼ばれることもあります。
クリスマス前にはざっとこのようなお菓子を作り、魅惑の「クリスマス菓子コーナー」を作ります♡
そして、24日のディナーと25日のランチで粛々と頂きます。あくまでも粛々と。どんなに満腹でも別腹で(笑
いつにも増して「お食べ地獄」なクリスマスシーズンまであと少し。カラブリア州の我が家でもいよいよクリスマス菓子作りが始まります!