マンマの料理フェスタ2016@伊勢丹新宿店終わり

伊勢丹イタリアフェアで開催した「マンマの料理フェスタ2016@伊勢丹新宿店」が終了しました。

ご来店いただきました多くの”イタリア好き”の皆さまありがとうございます。
皆さまと一緒に楽しい時間を共有することができました。
img_7622

このイベントの出展が決まる前に伊勢丹では「わざわざ人のお母さんの料理を食べたいと思うの?」という意見もあったようです。
星付きリストランテのシェフでも、有名シェフでもないし、分からない人にはしょうがないことです。
特に無理に伊勢丹でやることを望んではいなかったですが、それでも「ぜひやりましょう!」と言っていただいたので、
やるならそれなりの見え方はしたいと希望しました。
その結果、担当の方の理解と尽力によって、ある程度のスペースと、BARもあるPIAZZAのイメージを確保することができました。

あとはどのような料理を提供して皆さんに楽しんでいただきながら、よりイタリアを感じてもらえるか、
そして少しの気づきを与えられるのかなと考えました。
ウンブリアから送られてきたメニューは、豆料理やチコリアのソテーなど地味なウンブリアらしい料理でした。
それを見て「インカント」の小池シェフとふたりでこういう料理を出してわかってもらえると嬉しいよね〜と話していました。
シチリアはトマトやナス、イワシを使った料理で、見た目にもわかりやすいし、ある程度は馴染みがあるので比較的安心していました。
そしてレシピに基づいてウンブリアは「インカント」の小池シェフ、シチリアは「ピノサリーチェ」柳シェフ、ドルチェは赤松さんが試作を始めました。
当然自分たちのレシピとは違うことへの疑問や驚きがありましたが、
マンマのレシピにできる限り忠実に(どうしても入手できない食材などは代用を考え)再現してマンマの来日を待ちました。

来日後は確認、修正もしつつそれぞれの料理となりフェアを迎えました。
開催当初は少し不安もありました。日を追う毎にお客様の入りも良くなり、反応もダイレクトに良いと感じました。
シチリア料理の反応は予想通り良く、心配していた地味なウンブリア料理もその滋味深い味に「おいしかったです」と言って帰られるお客様、
リピートされるお客様も多くいて、本当に嬉しかったです。
そしてそれは料理は商品ではないということを理解してくれているのではないかとも思ったのです。
イタリア郷土料理には、歴史や生活、知恵などさまざまなものが重なり、大切にされマンマたちは受け継いできました。
それを楽しく、おいしく感じてもらえたら嬉しいからです。

お店の営業もありながら、毎日伊勢丹にも来て料理をしてくれている、インカントとピノサリーチェの面々には心から感謝します。そしてもちろんマンマたちにも。
BARでは阿部さんが淹れるおいしいカフェだが飲めるし、さあ、皆さん伊勢丹6階「ピアッツァ イタリア好き」へお越し下さい。
お待ちしてます!
今日も元気に、前向きに!