Montecucco(モンテクッコ)DOCG、と聞いてもピンとこない方も多いかもしれないが、モンテクッコは近年注目が集まっているエリアだ。
モンテクッコDOCGは2011年に制定された比較的新しいDOCGで、サンジョヴェーゼを90%以上使用することが義務付けられている。フィレンツェから南に120kmほど下ったところに位置しており、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノDOCGエリアの南西側に隣接している。
トスカーナと言えばキアンティ、ブルネッロ、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチァーノなど、強豪ひしめくワインの銘醸地だ。他のエリアと同じくモンテクッコでもブドウは栽培し続けていたが、Montecucco DOCですら1998年にようやくできたという、近年まで日の目を浴びてこなかったエリアだ。
今回訪れたコッレ・マッサーリ社のチーフエノロゴ(醸造家)、ルカ・マッローネさんが説明してくれた。同社は、2014年にガンベロ・ロッソ誌で最優秀ワイナリーに選ばれた、モンテクッコエリアを代表するワイナリーの一つだ。
「2000年に設立された遅咲きのモンテクッコ協会は、他のエリア、特にモンテクッコをはさんで北にあるブルネッロと南にあるモレッリーノと差別化を図ったんだ。協会が独自のテイスティングを行って、一定の品質を認めたワインに一本一本ナンバリングされた協会のロゴ入りシールを貼って、協会の“お墨付き”だとわかるようにしたんだよ。また、DOCGが制定された際に、モンテクッコDOCGの1haあたりの収量上限は7トンに定められたが、これはバローロ、バルバレスコ、ブルネッロといったDOCGの8トンよりも厳しい規定になっている。規定を甘くすると、それをいいことに規定から外れないぎりぎりのワインを安価で大量に生産して質を下げる造り手が出てくるから、全体のレベルを高い位置にキープするためには厳しいことはいいことなんだ。」
コッレ・マッサーリ社のトップワイン“ポッジョ・ロンブローネ”モンテクッコ・リゼルヴァDOCGは、さらに厳しい剪定と収穫時の選果を行って、1haあたり4トンの最良のブドウのみを使用している。サンジョヴェーゼを90%以上の規定ながら100%使用し、4000Lの大樽で30カ月熟成させるという、さながらブルネッロへの挑戦状のようなワインだ。
「コッレ・マッサーリ社のもう一つの特徴は、全てビオ(オーガニック)認証を取っていることだ。と言ってもただ認証を取ることが大事ということではなく、根、茎、葉、ブドウが全て最も良い状態で健康に育ち、自然とのバランスが取れる方法を追求していく過程で、ビオ認証の規定にあてはまったというだけなんだ。そして、それがこの土地のアイデンティティをより良く表現できる方法なんだよ。良いブドウができれば、あとはそれにできるだけ手を加えずにワインにすればいい。
“ポッジョ・ロンブローネ”ともう一つのリゼルヴァ“コッレ・マッサーリ”については、天然酵母を使用して自然発酵させる。温度管理もせずに、1000Lのオーク樽でピジャージュ(櫂入れ)をしながら3~4週間じっくりとマセラシオンをするんだ。よく「ビオ」と聞くと、独特の変わった臭いがするワイン、とネガティヴにとらえて敬遠する人がいるが、それは単に醸造過程で欠陥を持ってしまったワインもそうと知らずに飲まれてしまっているからなんだ。ワイナリーを清潔に保ち、気をつけていれば不快臭は生まれない。我々のワインを飲んで嫌な臭いを感じたことなんてないだろう?」
モンテ物産
http://www.montebussan.co.jp/
▼モンテクッコ カステッロ・コッレ・マッサーリのワインはこちら▼
http://www.montebussan.co.jp/wine/Collemassari.html
モンテクッコDOCGは2011年に制定された比較的新しいDOCGで、サンジョヴェーゼを90%以上使用することが義務付けられている。フィレンツェから南に120kmほど下ったところに位置しており、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノDOCGエリアの南西側に隣接している。
トスカーナと言えばキアンティ、ブルネッロ、ヴィーノ・ノービレ・ディ・モンテプルチァーノなど、強豪ひしめくワインの銘醸地だ。他のエリアと同じくモンテクッコでもブドウは栽培し続けていたが、Montecucco DOCですら1998年にようやくできたという、近年まで日の目を浴びてこなかったエリアだ。
今回訪れたコッレ・マッサーリ社のチーフエノロゴ(醸造家)、ルカ・マッローネさんが説明してくれた。同社は、2014年にガンベロ・ロッソ誌で最優秀ワイナリーに選ばれた、モンテクッコエリアを代表するワイナリーの一つだ。
「2000年に設立された遅咲きのモンテクッコ協会は、他のエリア、特にモンテクッコをはさんで北にあるブルネッロと南にあるモレッリーノと差別化を図ったんだ。協会が独自のテイスティングを行って、一定の品質を認めたワインに一本一本ナンバリングされた協会のロゴ入りシールを貼って、協会の“お墨付き”だとわかるようにしたんだよ。また、DOCGが制定された際に、モンテクッコDOCGの1haあたりの収量上限は7トンに定められたが、これはバローロ、バルバレスコ、ブルネッロといったDOCGの8トンよりも厳しい規定になっている。規定を甘くすると、それをいいことに規定から外れないぎりぎりのワインを安価で大量に生産して質を下げる造り手が出てくるから、全体のレベルを高い位置にキープするためには厳しいことはいいことなんだ。」
コッレ・マッサーリ社のトップワイン“ポッジョ・ロンブローネ”モンテクッコ・リゼルヴァDOCGは、さらに厳しい剪定と収穫時の選果を行って、1haあたり4トンの最良のブドウのみを使用している。サンジョヴェーゼを90%以上の規定ながら100%使用し、4000Lの大樽で30カ月熟成させるという、さながらブルネッロへの挑戦状のようなワインだ。
「コッレ・マッサーリ社のもう一つの特徴は、全てビオ(オーガニック)認証を取っていることだ。と言ってもただ認証を取ることが大事ということではなく、根、茎、葉、ブドウが全て最も良い状態で健康に育ち、自然とのバランスが取れる方法を追求していく過程で、ビオ認証の規定にあてはまったというだけなんだ。そして、それがこの土地のアイデンティティをより良く表現できる方法なんだよ。良いブドウができれば、あとはそれにできるだけ手を加えずにワインにすればいい。
“ポッジョ・ロンブローネ”ともう一つのリゼルヴァ“コッレ・マッサーリ”については、天然酵母を使用して自然発酵させる。温度管理もせずに、1000Lのオーク樽でピジャージュ(櫂入れ)をしながら3~4週間じっくりとマセラシオンをするんだ。よく「ビオ」と聞くと、独特の変わった臭いがするワイン、とネガティヴにとらえて敬遠する人がいるが、それは単に醸造過程で欠陥を持ってしまったワインもそうと知らずに飲まれてしまっているからなんだ。ワイナリーを清潔に保ち、気をつけていれば不快臭は生まれない。我々のワインを飲んで嫌な臭いを感じたことなんてないだろう?」
“ポッジョ・ロンブローネ”を飲みながらルカさんが問いかける。
全くその通りだ。樹齢50年の古木が生み出す複雑な香りの中に不快な要素など一片も無い。
リリース直後は固く閉じているので、若いビンテージはデカンタージュしたほうが楽しめるだろう。ただ、秘められたポテンシャルの高さは感じていただけるはずだ。
全くその通りだ。樹齢50年の古木が生み出す複雑な香りの中に不快な要素など一片も無い。
リリース直後は固く閉じているので、若いビンテージはデカンタージュしたほうが楽しめるだろう。ただ、秘められたポテンシャルの高さは感じていただけるはずだ。
http://www.montebussan.co.jp/
▼モンテクッコ カステッロ・コッレ・マッサーリのワインはこちら▼
http://www.montebussan.co.jp/wine/Collemassari.html