古代ローマ時代の銘譲地ファレルノのワインを復活させたヴィッラ・マティルデ Presented by モンテ物産

ナポリから海岸線に沿って北へ1時間ほど車を走らせると、ブドウ畑に囲まれたヴィッラ・マティルデ社に到着する。大体ローマとナポリの中間にあたる場所だ。

サルヴァトーレ・アヴァッローネさん 「このあたりで造られているファレルノ・デル・マッシコDOCは、今我々がいる“ファレルノ”という土地の名前に由来しているんだ。古代ローマ帝国の時代から“Ager Falernus(アジェル・ファレルヌス=ファレルノの大地)”という名前で知られていて、オリーブオイルや野菜、そしてなんと言っても高品質ワインの産地として有名だったんだよ。」
そう語ってくれたのはオーナーのサルヴァトーレ・アヴァッローネさんだ。自ら「カンパーニャ州出身だというのを自分でも疑う時があるよ。」と冗談めかして言うほど物静かで、穏やかな話し方が印象的だ。
「かつては野外劇場がある大きな町や、各地に輸出するための非常に栄えた港もあった。古代ローマ帝国の歴代皇帝たちはカプリ島やソレント半島に別荘を持っていたが、ローマからそこに向かう中継地点としてこのファレルノの土地で美味しいワインを飲み、調達して旅を続けたんだ。その後いつしか大きな町や港も影を潜め、ファレルノという銘壤地も過去の栄光になってしまった。こういった文献を読んだ私の父はこの土地のポテンシャルを信じ、2000年前の高品質ワインを復活させようと一念発起してブドウ栽培を始めたんだ。」
昔話を語り聞かせるように優しくゆっくりと話しているが、父親の話となると口調に熱がこもる。

「色々と調べてみると面白いことがわかった。ファレルノの土地は西側が海に面しており周りを3つの山に囲まれているんだが、北の一部分だけ山が途切れている。その隙間から吹き込む涼しい風と海から吹き込む暖かい風がぶつかり、上昇気流ができる。そのためファレルノの上空には雲ができにくくなり、豊富な日照量に恵まれ、雨に悩まされることも少なくて済んでいるんだ。」
ワイン畑
▲奥左の山並みがモンティ・アウルンチ、右側に見えるのがロッカ・モンフィーナ。
涼しい風は山に挟まれた隙間から海に向かって吹いてくる。


ワイン畑
▲地形がもたらす恩恵により、雨に悩ませられることが少ない。

「さらに乾いた土地だからこそブドウの木は水分を求めて地下深くまで根を伸ばし、地表には少ないリンやカリウムなどのミネラルを吸収することができる。このミネラルは、北東のロッカモンフィーナ山が大昔の火山活動により生み出した火山性石灰質土壌からもたらされる。これらの事実はこの土地が特殊で、ブドウ栽培にとって恵まれた環境だということを示している。やはり昔から良いブドウができるのには理由があったんだ。父の目に狂いはなかったということだね!」
ワイン作りに適した土壌
▲大昔の火山活動に由来する火山性石灰質土壌。
乾いた土壌で、ブドウは水分を求めて地下深くまで根を伸ばし、リンやカリウムなどのミネラルを吸収する。


父親を尊敬する子供の眼差しで、誇らしげに説明をしてくれたサルヴァトーレさん。ファレルノの土地とワインへの情熱が受け継がれているのは疑いようがないだろう。

こうしたヴィッラ・マティルデ社の努力と功績が認められ、1989年にファレルノ・デル・マッシコDOCが誕生した。なんと同DOCワインの85%をヴィッラ・マティルデ社が生産しているとのことで、まさに彼らのために認められたDOCと言っても過言ではないだろう。
同じ土地でできたワインを飲んでいた古代ローマ人に思いを巡らせながら、ヴィッラ・マティルデ社の情熱と努力の結晶、ファレルノのワインを味わってみてはいかがだろうか。

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