「フランチャコルタをください。」レストランでこう注文をしたことはあるだろうか?
「高品質のスパークリングワインを飲みたい時はシャンパーニュを注文するだろう?
我々フランチャコルタの造り手が望んでいるのは、
その時のもう一つの選択肢としてフランチャコルタが常に用意されていて、
それが世界的なスタンダードになることだ。」
Monterossaのオーナー、エマヌエーレ・ラボッティさんは熱く語りだした。
フランチャコルタは、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵による
メトド・クラッシコ(古典的製法)を必須条件とする、イタリアで唯一のD.O.C.G..だ。
フランチャコルタD.O.C.G.のエリアは、ロンバルディア州はブレシアの北西、
コモ湖やガルダ湖と比べるとやや小ぶりなイゼオ湖の南に広がる地域である。
社名の元になっているMonte Rossa(赤い山)は、山というよりは小高い丘だ。
その丘の上から北を向けばイゼオ湖、その先にそびえるアルプス山脈が、
南に向けばイタリアの背骨、アペニン山脈が見える。
エマヌエーレさんの父、パオロ・ラボッティさんは1960年代にこの土地のポテンシャルに目をつけた。
水はけが良く痩せた土地のため、ブドウ栽培には最適だ。
「父はCa del BoscoやBerlucchiとともに土地の研究を重ねブドウ造りを続けた後、
1972年にMonterossaを創業したんだ。
その父が1990年に発足したフランチャコルタ協会の初代会長を努めたのは、私にとって大きな誇りだよ。」
エマヌエーレさんは父親の話になると子供のような笑顔で嬉しそうに語る。
「とにかく自らの手で良いブドウを育てるという父の教えを忠実に守り、
全て自社畑のブドウを使用し、収穫は全て手摘み。
そしてブドウを傷めずフレッシュさとフルーティーさを保つために、
収穫から圧搾までは一時間以内に行うんだ。」
かつてはスティルワインも造っていたが、
エマヌエーレさんはフランチャコルタ造りに専念するためにやめた。
「思い切った決断だったけど、
できたブドウを全てより良いフランチャコルタを造るために使いたかったんだ。」
Monterossaはベースである“プリマ・キュヴェ” フランチャコルタ・ブリュットを
高水準の品質で造り続けることに非常に力を入れている。
「ベースの商品が美味しければそれ以外の商品も必然的に美味しくなる。こだわりの一つは、
フランチャコルタD.O.C.G.の法定熟成期間は18ヶ月だが我々は24ヶ月間熟成させること。
もう一つは良質なリザーブワインを使用することで、より深みがある複雑な味わいが生まれるんだ。
まずはこれを飲んで、他の商品への期待も膨らませてもらえたら嬉しいね。」
Monterossaのトップキュヴェにあたるのが、
“カボション”フランチャコルタ・ブリュット・ミッレジマートだ。
「通常ミッレジマートは15%まではリザーブワインを加えていいことになっているが、
“カボションには100%その年のブドウだけを使用する。
だから最高のブドウがたくさんできた年にしか生産できないんだ。
“プリマ・キュヴェ”とはまた一味違った美味しさだね。
“カボション”がガンベロロッソ(2004年度版)でスプマンテ・オブ・ザ・イヤーを獲得したときは、
仲間からの祝福の電話が鳴り止まなくて大変だったよ。」
ひとしきり熱く語り続けていたが、また朗らかな笑顔が戻ってきた。
現在世界中で消費が伸びているフランチャコルタ。
祝杯をフランチャコルタとシャンパーニュで迷う日はもうすぐそこまで来ているのかもしれない。
帰り際にエマヌエーレさんに呼び止められた。
「これを記事に書くんだろう?
じゃあこれを読んだ人はすぐにフランチャコルタを飲まなければいけないね!」
そう言ったエマヌエーレさんは、茶目っ気たっぷりに笑っていた。
以下のリンクからお入りください。
CA’MONTE
「高品質のスパークリングワインを飲みたい時はシャンパーニュを注文するだろう?
我々フランチャコルタの造り手が望んでいるのは、
その時のもう一つの選択肢としてフランチャコルタが常に用意されていて、
それが世界的なスタンダードになることだ。」
Monterossaのオーナー、エマヌエーレ・ラボッティさんは熱く語りだした。
フランチャコルタは、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵による
メトド・クラッシコ(古典的製法)を必須条件とする、イタリアで唯一のD.O.C.G..だ。
フランチャコルタD.O.C.G.のエリアは、ロンバルディア州はブレシアの北西、
コモ湖やガルダ湖と比べるとやや小ぶりなイゼオ湖の南に広がる地域である。
社名の元になっているMonte Rossa(赤い山)は、山というよりは小高い丘だ。
その丘の上から北を向けばイゼオ湖、その先にそびえるアルプス山脈が、
南に向けばイタリアの背骨、アペニン山脈が見える。
エマヌエーレさんの父、パオロ・ラボッティさんは1960年代にこの土地のポテンシャルに目をつけた。
水はけが良く痩せた土地のため、ブドウ栽培には最適だ。
「父はCa del BoscoやBerlucchiとともに土地の研究を重ねブドウ造りを続けた後、
1972年にMonterossaを創業したんだ。
その父が1990年に発足したフランチャコルタ協会の初代会長を努めたのは、私にとって大きな誇りだよ。」
エマヌエーレさんは父親の話になると子供のような笑顔で嬉しそうに語る。
「とにかく自らの手で良いブドウを育てるという父の教えを忠実に守り、
全て自社畑のブドウを使用し、収穫は全て手摘み。
そしてブドウを傷めずフレッシュさとフルーティーさを保つために、
収穫から圧搾までは一時間以内に行うんだ。」
かつてはスティルワインも造っていたが、
エマヌエーレさんはフランチャコルタ造りに専念するためにやめた。
「思い切った決断だったけど、
できたブドウを全てより良いフランチャコルタを造るために使いたかったんだ。」
Monterossaはベースである“プリマ・キュヴェ” フランチャコルタ・ブリュットを
高水準の品質で造り続けることに非常に力を入れている。
「ベースの商品が美味しければそれ以外の商品も必然的に美味しくなる。こだわりの一つは、
フランチャコルタD.O.C.G.の法定熟成期間は18ヶ月だが我々は24ヶ月間熟成させること。
もう一つは良質なリザーブワインを使用することで、より深みがある複雑な味わいが生まれるんだ。
まずはこれを飲んで、他の商品への期待も膨らませてもらえたら嬉しいね。」
Monterossaのトップキュヴェにあたるのが、
“カボション”フランチャコルタ・ブリュット・ミッレジマートだ。
「通常ミッレジマートは15%まではリザーブワインを加えていいことになっているが、
“カボションには100%その年のブドウだけを使用する。
だから最高のブドウがたくさんできた年にしか生産できないんだ。
“プリマ・キュヴェ”とはまた一味違った美味しさだね。
“カボション”がガンベロロッソ(2004年度版)でスプマンテ・オブ・ザ・イヤーを獲得したときは、
仲間からの祝福の電話が鳴り止まなくて大変だったよ。」
ひとしきり熱く語り続けていたが、また朗らかな笑顔が戻ってきた。
現在世界中で消費が伸びているフランチャコルタ。
祝杯をフランチャコルタとシャンパーニュで迷う日はもうすぐそこまで来ているのかもしれない。
帰り際にエマヌエーレさんに呼び止められた。
「これを記事に書くんだろう?
じゃあこれを読んだ人はすぐにフランチャコルタを飲まなければいけないね!」
そう言ったエマヌエーレさんは、茶目っ気たっぷりに笑っていた。
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