カラブリア州(澤井 英里)

簡単レシピ・美味しい物は農家さんが知っている。乾燥パプリカでカラブリア州農家さんの家庭料理

この時期、カラブリア州の各家庭ですだれのようにぶら下がっているのが乾燥中のパプリカ。

地域によって軒下だったり室内だったりに吊るされるパプリカは、カラブリア州の食卓にとって無くてはならない食材。大抵は石臼で粗挽きにしたり粉に挽く分とこのままの大きさで消費する用、2種類を作ります。

さらに甘口と辛口があるので、最低でも4種類のパプリカがぶら下がるのがカラブリア流。我が家でも空気の綺麗な山間部の家で毎年大量生産しています。

このパプリカ、特産食材な上に軽くて持ち運びしやすいので最近ではお土産としても人気の模様。

ところが・・日本では買った(貰った)はいいけれど使い方がわからない食材リストの上位に入るらしく、頻繁に使い方のお問い合わせを頂きます。

今回は、挽いて粉にしても美味なこの乾燥パプリカを丸ッと使う簡単レシピをご紹介。カラブリア州の農家さんの間で伝えられてきたレシピで、都市部では見られない限定の味ですよ。

 

材料
  • 乾燥パプリカ(甘口・辛口はお好みで♪)
  • パン
  • オリーブオイル、塩
作り方

乾燥パプリカを洗って種を除いたら適当な大きさに割きます。

辛い物が大好きなカラブリア人は、辛口のパプリカを好む人が多いように思います。甘口を好む人も、冬場は辛口多めで作っている印象です。

たっぷりのオリーブオイルを熱したら、水気を切った乾燥パプリカをそのまま投入。さっと素揚げします。焦げやすいので注意してくださいね。

軽く塩をふって置いておきます。

辛口・甘口両方を使う際は、甘口を揚げてから辛口の調理をします。辛口を揚げると油にも辛い成分が出てしまうので、ご注意を。

同じ油に、今度は卵を割り落とします。たっぷりの油で揚げるように加熱。半熟ぐらいが良いとされていますが、加熱加減はお好みで。

お皿に先ほど揚げた乾燥パプリカ、熱々の卵、パンを添えたら完成♪

揚げるとカリッカリになる乾燥パプリカで半熟卵を掬いながらいただきます。

見た目が絶望的に悪いですが(笑)、とにかく簡単&美味な一品。一昔前までは同じカラブリア州内でも都市部の人は見たことも聞いたことも無い一品で、特にコセンツァ市では「農家さんはこんなに美味しいものを食べていたのか!」と地元でニュースになりました(笑

農家さんにしてみると、ありあわせの物で作った「貧しいお料理(Cucina povera)」の極み。あんまり貧しい食事なんで、恥ずかしくって他人にはお出しできない!っていうぐらいの物らしいんですが・・都市部の人にしてみると目からうろこのおいしさだったという(笑

美味しい物は農家さんに聞けっていうのはカラブリア州ではテッパン。何でもあるようで、一見豊な暮らしをしている都市部の人たちが知らない、美味しいお料理は農家さんの家庭にまだまだあるようです。

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カラブリア州コゼンツァ市在住のコーディネーター・通訳・翻訳。スキーと食べ物を愛するAB型。一応ソムリエ。カラブリア州の毎日の生活は「カラブリア.com」にて紹介中。

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