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マンマの手作りストッカフィッソ・アッコモダート

お久しぶりです。しばらく日本に帰国していて更新が遅くなりました。みなさんお元気ですか?

久しぶりに家族が大集合して、テラスでの夕食会がありました。

今回はストッカフィッソ(Stoccafisso)というタラの干物がテーマの夕べと聞いていました。

マンマは大量にストッカフィッソを買ってきて、今回は2種類のおかずを作ってくれました。

軽く前菜があった後、プリモはなく、いきなりセコンド、Stoccafisso accomodatoというリグーリア料理が大きなお鍋に入って運ばれてきました。


旦那のマンマの作るストッカフィッソ・アッコモダートはトラットリアやレストランで食べるよりも遥かに美味しいです…。みんなお代わりをしたので、あっという間に大きなお鍋は空っぽに。

そのあと、また別のストッカフィッソのおかずが登場。

お話が盛り上がってしまったこともあって、写真をうっかり撮り忘れてしまいましたが、(ごめんなさい!)

ストッカフィッソとゴロゴロに湯がいた大きめのジャガイモをアンチョビ、オリガノ、オリーブオイル、レモンで和えた冷製サラダ、insalata di stoccafisso alla ligure(リグーリア風ストッカフィッソのサラダ)です。

ケイパーとオリーブの実が入ることもあります。

レモンの酸味が効いて、夏の暑い日食欲のない日でも食べたくなる大好きなお料理です。

みんな、「もうお腹いっぱいだよ〜」と言いながらも、しっかりおかわりしてこちらも完食。

マンマ…いつも美味しいお食事を作ってくれてありがとう…。

 

さてさて、最近よく足を運ぶ、メルカート オリエンターレの中にできたMOGというフードコートとドリンクバーのある場所があります。

そこで飲むことができる、バジルのリキュールを使った、ジェノヴァをイメージしたカクテルがとっても美味しい!

(カンパリのグラスに入っていますが、カンパリは入っていません)

すっきりしていて飲みやすいので、オススメです!

駅チカ!海が一望できる!レトロなトロッコで山の上へ。

Genova Piazza Principe駅から徒歩すぐ、山の上へ続くロープウェイ乗り場があります。

大型クルーズ船の停船する船着き場 Stazione Marittima の目と鼻の先の距離。


ロープウェイというより、トロッコのような乗り物。

バスや地下鉄と同じチケットで乗ることができます。(乗車前に刻印を忘れずに!)

1901年に開通。

中心地と山頂のGranarolo地区を繋ぐために作られた路線です。

途中に停車駅があり、全部で9駅です。

地元の人たちがバスのような感覚で日常的に使用している乗り物です。


レトロな木製の車内。こちらは1929年製。

西暦の横の VII はファシスト時代7年目という事。


この乗り物は斜めに坂を登るので、席に座っているとお尻が滑ってしまいます。横のおばさんの方へ体が斜めに下がっていき、ごめんなさい!と謝りましたが、気にしないで〜と言われました。


細い坂道をどんどん登って、だんだん高台へ…!

初めは住宅街の中を進んでいきます。

色んな人のバスコニーや洗濯物などがすぐそばに見え、不思議な風景です。

見て良いのやら…と思いながらもチラチラ見えるので見てしまいます。(白は白、黒は黒だけで洗っていて、関心。)

 

時々駅の壁の上で猫が気持ちよさそうにお昼寝をしています。

この日は4匹も目撃しました。猫好きにはたまりません。

次第に見晴らしが良くなっていきます。

 


頂上の駅に到着!

空気が澄んでいてとても気持ちいい〜!

トロッコに乗る前は車のクラクションや電車の音など騒がしかったのですが、こちらでは鳥のさえずりや木々の葉の音しか聞こえません。

駅の上からジェノヴァの街が見下ろす事が出来ます。

 

山頂のGranaroloは小さなボルゴ(古い地区)があり、

昔の街並みが今でも丁寧に残されています。

残念ながらこちらにレストランやバールがあるわけではないので、ここで何かをして楽しむ…ということは出来ませんが、古い田舎の景色やかわいい住宅が続くので、少し歩いて回ってみると楽しいです。

この日、二駅分だけ小さな小道を下ってみました。

時々坂道を登っていくお年寄りの方たちとすれ違いました。

みなさん、足腰が丈夫です。


このような乗り物がいくつもあるのがジェノヴァの特徴!

乗り物好きの方や高台のパノラマがお好きな方はぜひ挑戦してみてくださいね。

本数が少ないので、時刻表をチェックすることをお勧めします。

深夜まで動いているので、一度夜景を見に訪れたいと思います。

ジェノヴァ、海と山に囲まれた暮らし。

読者の皆さま、初めまして。
これからリグーリア州の旬な情報を少しずつお届けいたします、大西奈々です。
どうぞよろしくお願い致します。


私が初めてジェノヴァを訪れたのは2011年6月。
学生時代にアルバイトでコツコツと貯めていた貯金で、ひとりで1週間、北イタリアの音楽にまつわる街を周りました。
滞在中、「蝶々夫人」の公演がジェノヴァのカルロ・フェリーチェ劇場であることを知り、予定していませんでしたが思い付きでふらっと訪れることに。


コロンブスが生まれた町、というくらいしか知識がないまま訪れたジェノヴァ。

そこには海があり、山があり、海陸風があり、坂道がたくさんあり、港があり、その港には高架高速道路があり・・・。


なぜかこの街に郷愁を感じました。
それはおそらく、私のふるさと、神戸の街と共通点がたくさんあったからでしょう。
「なんだか初めて来た気がしないなあ・・・」と感じた事を覚えています。
一人旅で緊張の毎日が続いていましたが、ジェノヴァではなぜか肩の力が抜けました。

5か月間の留学を決め、2011年11月からジェノヴァに移住。
ただし順風満帆な留学生活がすぐに待っていたわけではありませんでした。
私が日本からジェノヴァに移住するちょうど2日前に、記録的な大雨で街の中心地が水没する、大きな災害が起こりました。

6月に訪れたときはキラキラしていた風景が、一転。
泥にまみれた家や道路、濁流に押し流されて転倒した車や瓦礫の山、悲観にくれた表情の人々・・・。

希望に満ち溢れて日本を旅立った私の目に最初に映った景色は、想像していたものとはかけ離れていました。

さらに、こちらに到着してちょうど7日目。
疲労が続いたのか、お風呂場で気絶し転倒してしまい、打ち所が悪く、救急車で病院へ運ばれて顔(頬)を5針縫う大けがをしてしまいました。

イタリア語が日常会話で精いっぱいだった当時。滞在許可証の手続きに加え、医療関連の手続きや診察に右往左往。また、顔に残った深い傷を毎日鏡で見ては、どんどん自信を失くしていき、もう日本へ帰った方がいいかもしれない・・・と、奈落の底に落ちてしまったような心境の日々が続きました。


しかし、ジェノヴァで出会ったたくさんの人々に何度も何度も助けられ、支えられ、勇気をもらい、だんだんと色んなことをポジティブに考えられるようになりました。

その頃には洪水の被害から街が復旧し、私にも友人ができ、歌の師匠と出会い、受験したい学校がみつかったりと、ジェノヴァを吹き巡る海陸風のように、私の人生の風向きにも目まぐるしい変化が訪れました。

そして私を救急車で運んでくれた命の恩人でもある男性と結婚し、現在は白猫と一緒に仲良くのんびり暮らしています。

夫はジェノヴァ生まれ、ジェノヴァ育ち。ジェノヴァ色の強いその家族(全員近くに住んでいるので家族パーティーが頻繁!)と賑やか(時には賑やかすぎて困っているのですが・・・)な日々を送っています。

とにかく皆、何かと理由をつけては親族で集合し、大きなテーブルを囲んでご飯を食べることが大好き!(中高年の方たちはテンションが上がるとジェノヴァ弁になり、私にはほぼわかりませんが・・・。)


料理が得意な姑から習った郷土料理の数々をこちらで紹介出来たらいいな、と考えています!


山の上に住みスローライフを楽しむ叔父と叔母は、大きな庭を持っていて、そこに生えているオリーブの木から実を摘んでオイルを作ったり、もぎりたてイチジクの実でジャムを作ったりする際に私もお手伝いしに行ったりもします。その様子も今後紹介したいです。

リグーリア州の旬な情報、まだまだミステリアスなこの街の表の顔も裏の顔も含め、日本のみなさまへお伝えしていきたいと思っています。
大好きなこの街のことをたくさんの人たちにしってもらえたら嬉しいです。

どうぞお楽しみに・・・!