5月27日。 僕らはエキサイティングなパレルモの取材を終えて、パンテッレリーア島へ向かった。 プロペラ機に乗り込み、シチリア島から約1時間弱。小さな空港に降りた。 地中海の小さな島。6月に入れば学校も夏休みになるオンシー […]
フリーマガジン
vol.22 パレルモ
人々は生きている。 生かされているのではない。自分の力で生きているのだ。 大きな声でパレルモ弁が飛び交う中、ひとつ1ユーロか、2ユーロのストリートフードを頬張り、市場を歩く。イスラムとビザンチンとが融合した教会の見事なモ […]
vol.21 ローマ
ローマ特集である。 20州巡って考えた結果。ローマ特集は肉屋の特集となった。 なんで?「なんだか肉屋って面白い」そんな単純な理由からである。 かつてローマのテスタッチョには、マッタトイオ(食肉解体場)があった。 そこで働 […]
vol.20 トスカーナ
ピオンビーノからカーフェリーに乗り込む。先週までは雨が続いて、天候も良く無かったので心配だったが、11月(取材は2014年11月)だというのにこの日は暖かく、デッキで弾かれていく水面を眺めていても心地良い日だった。もちろ […]
vol.19 モリーゼ
アブルッツォ州とプーリア州に挟まれたアドリア海に面した小さな州モリーゼ州。 人口わずか30万人足らず。州都はカンポバッソ。イタリア人ですらその存在を詳しく知らない人も多い。「そんな州どこにあるんだ?」「アブルッツォの […]
vol.18 トレンティーノ-アルト・アディジェ
高原の丘を登って行く。景色はみるみる変わり、雪を残した山の稜線がきれいだ。着いたところは、標高1500mの山の上にポツンとある一軒のレストラン宿。スプマンテ生産者の「アルンダ・カンティーナ・タレント」のミヒャエルさんが […]
vol.17 ロンバルディア特集
ロンバルディア州は、大きくポー河流域の平原地帯と、いくつもの湖が点在する丘陵地帯、そしてスイス国境に近い山間部に分けられる。 ポー河流域の平原地帯では、米作などの農作物の生産が盛んであり、またオルトレポー・パヴェーゼ […]
vol.16 ヴェネト特集
「わたし、ウナギが嫌いなの」 今回の取材で、ポー川河口デルタ・デル・ポーの案内をしてくれた、フランチェスカはそう言った。僕らがウナギを「うまい!うまい!」と食べている横で、気味悪そうにそれを眺めている。 日本人はウナギが […]
vol.15 フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州特集
「ボーラの力強さに、僕はエネルギーを感じるから、好きだ」ヴォドビヴェッチ(p12)のパオロさんは言った。 トリエステの冬、北東から吹く暴風ボーラ。 トリエステの人は誰もがボーラの事を口にする。風速30メートル以上の冷たく […]
vol.14 バジリカ−タ州特集
「カン、カン、カン」大きな音と共に、リズミカルにクープを入れる。3本のクープがパーネ・ディ・マテーラ(マテーラのパン)の特徴だ。そして、サッシの洞窟住居を思わせる、大きなげんこつのようなゴッツイ形もまたこのパンならでは。 […]
vol.13 シチリア特集
キリット晴れた雲ひとつない青空。 強い風は、波を防波堤に打ち寄せ、 海からの風を小路に流していく。 冷たい空気と潮の香り。 8年ぶりに訪れた、シラクーサ・オルティージャ島。 記憶を辿って、早朝の散歩に出かけた。 蘇る記憶 […]