ヴァッレ・ダオスタ アグリトゥリズモ・レ・セクレイル取材記

‘取材日記’ カテゴリーのアーカイブ

ヴァッレ・ダオスタ アグリトゥリズモ・レ・セクレイル取材記

2012年5月16日 水曜日

1500mの高地にそのアグリはある。
本誌p30でも紹介している。
ここでは、夫のことに触れてみる。

26年前に、家族で暮らし、ともに働ける場所と選んだのがこの地だった。
慣れ親しんだ生活を新たにするには、
ある意味では、勇気がいることだ。
でも一家の主として、夫(父)の信念は揺るがなかった。
その芯の強さが、男としての魅力に映った。

たくさんの言葉を交わしたわけではない。
その様子や、振る舞いが自分にはない、
マネのできない男らしさを感じたのだ。

取材中、夫はひたすら妻を立てた、
マンマの料理の取材ということもあるだろう、
その姿は、豊かな心のつながりと、信頼し支え合う夫婦に映る。

長男が言った。
「イタリアでは家族の信頼がいちばん」
この地を選び、家族が一緒に暮らせる場所を求めた結果、
それは言葉だけではなく、見事に実現している。

心の豊かで、安らげる場所を作り、
皆がささやかな幸せを感じて暮らしている。
26年間はその結晶だ。
そしてそこには、
お客さまを惹きつける魅力の要素が全て揃っている気がした。

Hiroaki Matsumoto

 

ピエモンテから写真が届きました。

2011年11月23日 水曜日

ピエモンテ特集で取材をした方々の写真が現地から送られてきました。

お店には、ステッカーも貼られているとのこと。

ピエモンテに訪れる際には、必ず会員証と本誌を持参していくと、

きっと歓迎してもらえること間違いなし!

写真を送ってくれた、現地コーディネイターの岩崎さん、

ありがとうございます。

モスカのパオラさんは、店主ジョバンニさんの妹さん。

後ろにはちゃんとパートナーズのステッカーが貼られています。

タコノッティの夫婦。

やっぱりご主人がやさしく肩を組んでいます。

いい夫婦なんだよなー。

今頃の季節は、どんなメニューなんだろう。

またぜひ訪れたい店のひとつ。

本誌の写真をよく見ると、入口にはすでにステッカーが貼られていますよ。

巻頭の家族特集を飾ってくれた、ヴィッリョさん一家。

今年のオリーヴの収穫はどうだったんだろう?

また、ここのマンマの料理食べたいな。

柔らかそうなセーターはきっとゼニアのカシミアですね^^

今日も素敵です。

そして、何といってもトニー。

今日も元気にパニーノ作っているんだろうな。

食べたーい!(そればっか)

トレーラーでは、本の配布もしていますよー!

日本人を見かけたら、『イタリア好き』を出しては、

「知ってるか?」って声かけてくれているそうです。

”ビエッラに行ったら必ず食べよう、トニーのパニーノ!”

右後ろにステッカーが見えます。

どんどん広がる、『イタリア好き』。

皆さんのご協力に感謝です。

読者の方で、行かれた方がいたら、

一緒に写真を撮らせてもらって、是非送って下さい。

イタリア好き委員会 松本

ピエモンテ取材日記2日目 タヤリン、ジョバンニ ・ヴィエッティ、チョコラティエ

2011年9月4日 日曜日

早朝からランゲ地方に移動。

バローロ村につき、最初に行ったのはワイナリーではなく肉屋。

ここのタヤリンとアニョロッティ・アル・プリンがおいしい。

マンマの手さばきは芸術的。

アニョロッティ・アル・プリン作りに挑戦するも、

なかなか簡単にはいきません。

店舗の裏で作りたてのタヤリンを食べる

これがマジでうまい!マッシモもびっくり!

自然派ワインについてインタヴューは、ジョバンニ ・ヴィエッティ氏に。

有名なピアニストでもあり、自然派ワインのエキスパートでもある。

もの静かに好きなワインについて語ってくれた後、

サインにはこう書かれていた。

”友情と共に、今日のおしゃべりが好ましいことであったことを祈ります” いいね。

そして彼の進めるカンティーナのひとつに行く。

5代目は、体の線は細いが、芯の通った強い男。(独身)

若くして、代々伝わる味を引き継ぎ、自分の個性も発揮しつつある。

彼らふたりは、マッシモを大いに気に入ってくれ、

「イタリアズッキ!」と盛り上がった。

ケラスコに、ちょっと変わり者のチョコラティエがいる。

型にはめられるのが好きじゃないと、次々に新しい味のチョコを開発。

「全く売れないのものあるけどね」とあっけらかんと話す。

素材へのこだわりは人並み以上。

クーネオ産ヘーゼルナッツたっぷりの Baci di Cherasco は何個でもいける。

サルッツォに行き、vol.1でコーディネイトしてくれた三詠さんが働くホテル・レストランへ。

彼女の食のセンスの良さで選び、働いているお店なので間違いない。

シェフは、肉料理を得意とする43歳の実力派。

2日目終了

※詳しくは本誌をお楽しみに

写真:萬田(各集合写真、松本、三詠さん) 松本

ピエモンテ取材日記 1日目 トーマ、オルタサンジュリオ、ヴィーノ

2011年9月2日 金曜日

深夜に降りつづけた強い雨と、何度も目が覚めるような大きな雷がピエモンテ州はビエッラの初夜。

夜が明ける頃には、雨は止み、薄く陽が差し込む。

雲が晴れきれいな山並みが見えるビエッラから (写真 松本)

前日、今日の荒天を予測して、変更した予定を、雨が止んだことでまた戻し、

一転、トーマの生産者のところへ。

それは標高1200m、ムクローネ山の中腹。

石が積まれてできた、極めて現代の生活とはかけ離れた施設で、

その上質なチーズが作られる。

山からの豊かな水は、室内に引き込まれ、天然の冷蔵庫に、

その水を吸い上げて育つ、牧草は牛が食べ、上質な乳となる。

ヨーロッパ1と評価された水。やわらかく、まろやかで、飲んだことを忘れる。(写真 松本)

登山後みたいな記念写真。真ん中が生産者。(写真 萬田)

山を下りて、オルタ湖に。

まだバカンスのお客さんも多い。その多くはドイツ人。

湖なのに?水が透き通ってきれいだ。

「小さな村の物語 イタリア」で紹介された、オルタサンジュリオ島へ。

お土産屋のおばあさん。

船は漕ぐ事よりも、最近は下りる時が大変だとか。

でも、」まだまだ元気に客さんの相手をする。

笑顔が最高にチャーミング。

いつまでも元気で!(写真 萬田)

どこにも冒険者はいる。

そして彼にはそれは必然だった。

荒廃した土地に価値を見出し、土地の品種を復活させ、素晴らしいワインを作る。

他所から来たからこそ、そこの価値がわかる。

そして改めて地元の人が、その価値に気付き、地域が活性化する。

実にいい。

そしてこの笑顔最高。

冒険者であり、挑戦者。すばらしいワイン。(写真 松本)

試飲後ほろ酔いで (写真 萬田)

1日目終了。

詳しくは本誌をお楽しみに!

夕暮れのビエッラ(写真 松本)

エミリア・ロマーニャ取材 2日目 Chiavetta、パスティフィッチョ、ワインの祭典

2011年7月7日 木曜日

2日目の朝、こちらのコーディネイターの方と会う。

今回は、ボローニャでバイオリンを制作されている男性。

ホテルで落ち合ったあと、レンタカーを借りてボローニャ市内へ。

初日にこんな都会に入る取材はおそらく初めて。

この州には以前、ラベンナ、リミニ、シローロと冬のアドリア海側行ったことがあったが、

ボローニャは初めてだ。

ここで最初にやるべきことは、USBモバイルのインターネット環境を入手することだった。

1年間フリーの契約をして、Chiavettaと携帯を手に入れた。

(しかし残念ながら僕のPCとの相性のせいか、なかなかうまく立ち上がらなかった。

結果、取材日記が1カ月もたってからアップされている。 半分言いわけ)

その後、ボローニャの街を散策する。ボルティコの街並が印象的で気分がいい。

土曜日ということもあり、町は賑わっていた。

観光客も多く、イタリアに来たなーという印象。(笑)

歩きながら見つけた小さなパティスフィーチョ。その佇まいが惹きつけられる。

TORTELLINIやTORTELLONIをご主人と奥様二人で完全手作り。

いまはもう熱くなってきたので、予約分しか作らないという。

手の込んだ作業も息の合った二人でてきぱきと仕上げる。

常連客が次々に訪れる忙しい時間に、飛び込みの取材にも快く応じてくれた。Grazie!

次なる目的のお店エノテカ。

お祭りのために屋台が立ち並ぶその隙間に、ひっそりとドアをオープンしていた。

昼間はやらないというお店をわざわざ開けてくれて待っていてくれた。

この主人おススメのモルタデッラとサラメローザに合わせて、微発泡の白ワインアルバーナを飲む。

このアルバーナ種の白ワインは、キリッと辛口でいて、しっかり味のあるワイン。

すぐに気にいった。この後アルバーナは毎日のように飲むことになる。

ロマーニャ地方でよく飲まれている。

ハムは、小さな製造所でこだわりをもって作られているという、特にサラメローザは、ほんのり甘く、

見た目とは違い比較的あっさりとした味。

このアルバーナに良く合う。

その後、ロマーニャ地方の村、ベンティノーロへ。

この日から3日間はここが拠点になる。

話によると長友がチェゼーナに在籍中に住んでいた村らしいというが、確証はない。

丘の上にあるこの村は、見晴らしがよく、東側の平野の続く先には、アドリア海が遠くに見える。

今夜は、近くの村からワインとチーズの生産者が集まり、その祭典が開かれる。

またまた市長との記念撮影と、テレビのインタヴューを受ける。

もはやこれも定番になりつつある。(現地カメラマンが撮った写真はピンボケだった)

ワインは白は、やはりアルバーナ・ディ・ロマーニャが多く、

赤はサンジョベーゼ・ディ・ロマーニャ。

このあたりのサンジョベーゼは、力強く、野趣あふれる味で、

トスカーナのそれとは全く違う、個性豊かなワインが揃っていた。

祭典は夜遅くまで続いた。

(写真:萬田康文)

エミリア・ロマーニャ取材日記 1日目 ボローニャ到着、サンジョベーゼ、生ハム

2011年6月7日 火曜日

次号がエミリア・ロマーニャと知って、読者の方からは

「メジャーですね」とか、「珍しく北側ですね」とかメッセージをもらった。

いつのまにかマイナーで、南好きな『イタリア好き』というイメージになっていたようだ。

20州制覇のためには、北にも行くし、メジャーな州にも行く。

その最初がエミリア・ロマーニャ州ということなのだろうか。(あんまり意識はしていなかったのだけど)

まあ、どうしても僕の考える内容を作ろうとすると、

必然的に日本にはあまり情報の出ていない田舎になってしまうのは仕方ない。

今回はそれでもエミリア・ロマーニャを選んだ理由は、当初予定していたアオスタの進捗が思うように進まず、

急きょ変更せざる負えなくなったときに、知り合ったイタリア人がエミリア・ロマーニャの出身ということで話を進めた。

この州はもともと、エミリアとロマーニャのふたつが合併された州で、

左右に長い地形はそれぞれの特徴も大きく違う。

エミリアと言えば、日本人にも親しみのある都市や特産物がたくさんある。

パルマのパルミジャーノや、生ハム、モデナのバルサミコ酢、フェラーリやマセラッティ、

ドカティなどの製品も、みなエミリアだ。

一方、ロマーニャと言ってすぐにイメージできるものを思い浮かべられる人は、

かなりの”イタリア好き”なんだと思う。

州都ボローニャを境に、西側がエミリア、東側がロマーニャとなり、

ボローニャはどちらかというと、これはまたそれぞれの意見があり、

この取材中も、イタリア人それぞれ意見が違った。

今回の取材の中心は、やはりロマーニャということになる。

3日の23:00頃にボローニャに到着し、空港近くのホテルにすぐチェックイン。

既に定番になりつつある、到着後の萬田さんとの夜食は、

お決まりにホテルのレストランで、チーズとワイン。

実はこの時に、取材中のヒットとなるチーズやワインと以外な出会いをすることもある。

今回は、ロマーニャ産のサンジョベーゼだった。

僕は、トスカーナのサンジョベーゼは好んで飲まないのだけど、

ここで飲んだサンジョベーゼは、辛口で実に力強く、男らしい味。

この味体験は今後のワイン取材にとっても期待感を膨らませた。

一方で、山盛りの生ハムとパルミジャーノを一皿ずつ、夜の11時過ぎに食べる、

これもまた、この先を予感させる始まりであった。

そしてほろ酔い、満腹で眠りについた。

カラブリア取材日記 6日目 パン焼きとチェトラーノと南イタリアの食卓

2011年4月2日 土曜日

マンマの料理の取材日。料理を作ってくれるのは宿泊している家のアニータだ。

この日は朝から気持ちよく晴れた。

家からの景色も遠くチェトラーノの海がきれいに見える。

朝食に行くと、我々の世話どころではなさそうにアニータが朝からバタバタとしていた。

自家製のパンを焼くため、外の石窯に火を入れている。

早くから窯の温度を上げておかないといけないと、その準備を整えていた。

気がつくと横には小麦粉が20kgも置かれている。

20kgものパンを焼くの?家庭料理の域を超えていた。石窯もそうだ。

こねるのは大きなたらい?

大変そうにこねる姿を見て、手伝うことにしたが、

やってみて後悔した。想像以上に力がいるし、態勢もきつい。

すぐに腰が重くなり、腕もはってきた。

これを一人でやるのは相当大変だろう。

それをわざわざ取材のために準備をしてくれていることに嬉しく感じた。

本当に感謝する。

その後、午前中の準備時間にチェトラーノの村を散策した。

ロザマリーノ(シラスの唐辛子漬)の店は、代々続く老舗。今は親子でやっている。

娘はマリアンヌの友人で、とっても美人。

この『イタリア好き』の取材は、おじさんやおばさんには本当によく会うのですが、

(それがイヤとか悪いということではないので誤解ないように)

こういう若くてきれいな女性と会う機会がとても少ない。

なので何度もアップで撮ってしまった。

そしてそのお父さんにマリアンヌがエリカを紹介したら、

まず先に、「両親は誰だ」と聞かれたという。

少しびっくりする話ではあるが、その本人よりも誰の子供かが重要らしい。

町の人はほとんどが知り合いだし、ある意味ではその方が安心でもある。

コミュニティーを大切にしている。

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カラブリア取材日記 5日目 牛とチーズとジャガイモ

2011年3月11日 金曜日

出発前は微妙な空模様で、途中の山道は雪が多く残るところもあったが、

目的地に着くと、雲は多いものの、きれいに山並みが見える気持のよい日になった。

シーラ山の麓で酪農と、その生産物を提供するレストラン経営する兄弟を訪ねた。

チーズは『イタリア好き』では欠かせないネタのひとつ。

フォトグラフォ萬田はいつも牛のふんを踏む。

ここもまた牛や羊の育て方からこだわったところ。

自分のところで使う分だけを搾乳して、毎日新鮮なチーズを作る。

彼は元々ミラノの銀行でシステムの仕事をしていた。

その後家業に戻り、現在の仕事を続けている。

従前の仕事の経験が酪農に活かされ、新しいチャレンジも始めている。

そしてなんと言っても試食はできたてのチーズ。

この日はカチョカバッロのチーズをもとに作ってくれた“引き裂かれた布”という意味のストラッチャータ(Sarazz(cc)ata)

これ系のフレッシュなチーズはなかなか日本では味わえない。

いくらでも食べられる。

他にもトーマ(Toma)※北のピエモンテの方でも食べられるのもとは違うようだ は、

ウンカータ(Juncata)になる前のチーズ。味も食感も豆腐のようだ。

この後はお昼だというのに、チーズとワインでお腹が膨らむ。

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カラブリア取材日記 4日目 大雨と遅延と満腹

2011年3月11日 金曜日

朝から強い雨。しかも寒い。

気分が乗らない。

温泉にでも入って、ゆっくり過ごしたいところだが、

そういうわけにもいかずに、大雨の中、出発。

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カラブリア取材日記 3日目 チョコレートと議員さんとカラオケ

2011年3月3日 木曜日

朝一番の取材先はカラブリア伝統のお菓子工場へ。

このあたりでは、昔からイチジクがよく採れて、

その地元産イチジクにアーモンドを入れたりするお菓子は、

おじいさんの代から100年以上続く老舗。

今の季節は、イースター用の卵型のチョコを生産中。

小さな子供が入りそうなくらい大きなものもある。

※ここは掲載写真の規制が厳しく今はここまで。

本誌にて詳細をごらんください。

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