イタリア料理に欠かせない名脇役「チェルサヌス」 Presented by モンテ物産

今回のVentoでは、モンテ物産取り扱いメーカーの中でも“目立たない”、“渋い”、しかし“高品質”で、20年以上に渡り日本に輸入し続けている名脇役的なイタリアの野菜メーカーを紹介したい。

▲(上)創業当初の工場写真(下)現チェルサヌス社 
その名は、Coelsanusチェルサヌス。ラテン語で澄み渡った空を意味する名前で、イタリア語に変換すると【Cieloチエーロ空・sanoサーノ健やかな】。このチェルサヌス社のある土地ヴェネト州ヴィチェンツァ県ソッサーノは、霧で有名なパダーノ平原にあるにも関わらず、昔から霧が発生せずに晴天に恵まれたことからこう呼ばれたそうだ。ソッサーノの町の紋章にもその名前が刻まれている。

その恵まれた天候により、健やかに育った野菜が多く取れ、フレッシュで消費しきれないものを加工品に回すようになったところから、チェルサヌス社の歴史がスタートする。

創業は、1955年。創業以来一貫して高品質の野菜加工品を作り続けるこだわりのメーカーだ。また、現在では近郊の町イゾラ・デッラ・スカーラ(Isola della Scala)に農業会社も保有し、玉ねぎやバジルを自分たちの手で育てている。

▲スライスされた野菜は3段階の火入れが行われる
商品の中でも特におすすめは、アッロスティート(Arrostito):ローストした野菜のオイル漬け。
家庭でマンマが調理するように、3段階でじっくりと火入れして野菜の旨みを引き出す。最初のオーブンで野菜を乾燥・凝縮させ、リガトーレ(Rigatore)と呼ばれるグリル機で焼き目を付けた後、最後に180℃の温度でじっくりローストする。まさに手間ひまかけたマンマの料理だ。



原料野菜にもこだわり、使用する野菜は近郊40km以内の地元産(カルチョーフィのみプーリア産)のものを収穫後24時間以内に加工。プーリアのカルチョーフィも、距離があるにも関わらず48時間以内で工場に搬入する。

このアッロスティート、モンテ物産のラインナップは、画像左からズッキーニ、ペペローニ(パプリカ)、カルチョーフィ。いずれも野菜の肉厚な食感と旨み、甘み、グリルの香ばしさと歯ざわりを感じさせる。一度是非試して頂きたい。



他のおすすめ商品としては、左から小粒の高品質な「ケッパー酢漬け」:引き締まった食感で繊細なケッパーの風味を感じる。パスタやサラダにどんどん使いたくなる。
「フルッティ・ディ・カッペロ(ケッパーの実)」:珍しい枝付きのケッパーで、そのまま食べて大粒ケッパーの実の食感と風味を味わえる。
「グリーンオリーブ・ジャイアント」:他では中々見かけないほど大きな粒のオリーブの果肉を楽しめる。前菜にぴったり。
「オリーブ・リヴィエラ」:ほんのり茶色に色づいた深みのある味わい。押しつぶして種を取り出し、パスタの具材として使用するのもおすすめ。

この夏に初めてこのチェルサヌス社工場を訪問したが、作業員の8割は女性で、皆が生き生きと働いていた。
笑顔で挨拶してくれる姿を見ながら、健やかないい環境で、気持ちの良いスタッフにより、高品質の商品が生まれることを実感した。

▲代表のステファノさん(右から2番目)ディレクターのクラウディオさん、スタッフのミカエラさん、アマンダさん


経営は、創業のカローニ家を中心にファミリー経営。イタリアの本物の家庭料理を世界に届けることをコンセプトに真摯に製造を行うメーカーだ。長年モンテ物産の取り扱いラインナップの中で、こつこつと着実に販売されてきたこのチェルサヌス社の商品。是非ご家庭で、レストランで、イタリア野菜の本物の美味しさを楽しんで頂きたい。

モンテ物産
http://www.montebussan.co.jp/
▼チェルサヌス社の詳細はこちら▼
http://www.montebussan.co.jp/foods/coelsanus.html