【バジリカータ州】IGP印のとっておき、マテーラのパンを使ったポルペッタ
月別アーカイブ: 2015年11月
【料理写真など】11月29日(日)サルデーニャ料理を楽しむ会@イル・リフージョ・ハヤマ(その2)
11月29日(日)に開催される、サルデーニャ料理を楽しむ会
開催レストラン、イル・リフージョ・ハヤマの渡辺シェフより、
お料理のお写真を送っていただきました!!
今回のテーマは、サルデーニャのナターレ(クリスマス)ですが、
さらに、サルデーニャで渡辺シェフがすごし、体験されたお料理の
エッセンスも取り入れて頂いています。
<<<<当日のお料理(予定)>>>>>
★自家製からすみ、生ハム、ペコリーノサルド、山羊のリコッタをパーネカラザウと共に
★羊(または山羊)のブロード フィリンデウ、ペコリーノサルド
★クルジョネス クリスマスカラー
★ポレンタ、二色のソースで!
・湘南豚のサルシッチャ ゴルゴンゾーラ
・葉山牛のスーゴ
★庭で丸焼きにした仔豚と三浦野菜
★セアダス 栗のはちみつをかけて
特に、フィナーレを飾るメイン料理、
『庭で丸焼きにした仔豚と三浦野菜』は
お肉好きの方には興味津々の一品ではないでしょうか?
どどーんとお写真でご紹介しますよー♪
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
▼お申込み、開催概要はこちら
https://italiazuki.com/?p=10506
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
みなさまのご参加、どしどしお待ちしています!!
GRAZIE!
開催レストラン、イル・リフージョ・ハヤマの渡辺シェフより、
お料理のお写真を送っていただきました!!
今回のテーマは、サルデーニャのナターレ(クリスマス)ですが、
さらに、サルデーニャで渡辺シェフがすごし、体験されたお料理の
エッセンスも取り入れて頂いています。
<<<<当日のお料理(予定)>>>>>
★自家製からすみ、生ハム、ペコリーノサルド、山羊のリコッタをパーネカラザウと共に
★羊(または山羊)のブロード フィリンデウ、ペコリーノサルド
★クルジョネス クリスマスカラー
★ポレンタ、二色のソースで!
・湘南豚のサルシッチャ ゴルゴンゾーラ
・葉山牛のスーゴ
★庭で丸焼きにした仔豚と三浦野菜
★セアダス 栗のはちみつをかけて
特に、フィナーレを飾るメイン料理、
『庭で丸焼きにした仔豚と三浦野菜』は
お肉好きの方には興味津々の一品ではないでしょうか?
どどーんとお写真でご紹介しますよー♪
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
▼お申込み、開催概要はこちら
https://italiazuki.com/?p=10506
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
みなさまのご参加、どしどしお待ちしています!!
GRAZIE!
変わらぬ味の秘密 マリアグラツィア・ボッツォーリ
この日(10月29日)のバローロ村は、秋晴れの清々しい晴天に恵まれていた。
収穫の終わったブドウの樹の赤や黄色に色づいた葉が、
小さな村のその豊な地形を証明するように、太陽の光を浴びて輝いていた。
そのバローロ村に、マチェレリア・サンドローネがある。
2013年、兵庫県赤穂市で開催した「マンマの料理フェスタ」に来日してくれたマリアグラッツァは
このマチェレリアのマンマで、店で売るタヤリンと、アニョロッティ・デル・プリンを
もう15年つくり続けている。
来日以来の再会になるので、3年振りだ。
ビエッラに暮らす幹子さんと一緒に訪ねた。
店に行くと、娘が6ヶ月の赤ちゃんを抱っこしていた。
来日した時はまだ独身だった娘のマルティーナにはもう子供がいる。月日を感じる。
突然の訪問にビックリした娘が、店の奥に行きマンマに告げると、
マリアグラッツァは、飛び上がって叫び、大喜びしてくれた。
こんな出迎えはこちらもとても嬉しい。
彼女は取材の時と同じように、店の奥の調理場であの時と同じように
タヤリンとアニョロッティ・ダル・プリンをつくっていた。
一旦止めていた手を、再び動かし始めると、その早さと、手さばきはやはり見事だ。
ちょうど切りが良いところで「食べて行くでしょ」とマリアグラッツァが言う。
僕は「喜んで!ありがとう」と返し、その食事の準備が始まった。
食事の準備と言っても、その調理場の作業台にクロスをかけて、
そこで家族と一緒に立って食べるのだ。
それがここの日常だ。
できたてのパスタと自家製のサラミや、生ハムと、ワインは当然バローロだ。
でもこんな贅沢は無い。
そんな贅沢を味わいながらも、僕はさらに我がままを言った。
取材の時に食べて忘れられない、生のサルシッチャをお願いした。
あの時は少しビクビクしながら食べたけど、今はもうそんな事は無い。
イタリア20州を巡ってきたので、信頼できる生肉のうまさは承知している。
そして今まで何度も口にしてきたが、腹を壊した事など一度も無いのだ。
ほんのり赤色で、甘く、少しハーブの効いたその生肉は、日本では絶対に味わえないだろう。
遠慮しながら食べていたら、彼女が勧めるので、結局ひとりで全部食べてしまった。
まあ今後はまたいつ食べられるか分からないし、
折角の好意だしと色々と理由をつけて自分で勝手に納得して食べ続けた。
やおらマリアグラッツァは、お湯を沸かし始め、フライパンに温めバターを溶かしている。
アニョロッティの味付けは、シンプルにセージとバターだけ。
茹で上がったアニョロッティをフライパンにできたソースで絡めるとできあがり。
こんなシンプルなのにうまい。いやシンプルだからうまいのだ。
ちゃんとお肉の味もする。
この日の少し前に、ニュースになっていた加工肉に発がん性があるという事がこの時話題になった。
加工肉が全て悪いのではない、大量生産して、大量販売するこのシステムがおかしいのだ。
食べ物ではなく、商品としての物をつくっているからだ。
マリアグラッツァは言う。「私はこれ以上早くはつくれないし、量もできない」
ましてや、つくろうとも思わない。
素材を見極め、手間と時間をかけて食べ物をつくっているから、そんな心配は要らない。
自分達の目の届く範囲で行えば大きな問題は起きるはずがない。
この日も店には多くのお客さんがやってきて、ここの肉を買っていっている。
ご主人と息子は肉を捌き、
マリアグラッツァは明日もまた同じように自分のペースでつくり続けるのだ。
収穫の終わったブドウの樹の赤や黄色に色づいた葉が、
小さな村のその豊な地形を証明するように、太陽の光を浴びて輝いていた。
そのバローロ村に、マチェレリア・サンドローネがある。
2013年、兵庫県赤穂市で開催した「マンマの料理フェスタ」に来日してくれたマリアグラッツァは
このマチェレリアのマンマで、店で売るタヤリンと、アニョロッティ・デル・プリンを
もう15年つくり続けている。
来日以来の再会になるので、3年振りだ。
ビエッラに暮らす幹子さんと一緒に訪ねた。
店に行くと、娘が6ヶ月の赤ちゃんを抱っこしていた。
来日した時はまだ独身だった娘のマルティーナにはもう子供がいる。月日を感じる。
突然の訪問にビックリした娘が、店の奥に行きマンマに告げると、
マリアグラッツァは、飛び上がって叫び、大喜びしてくれた。
こんな出迎えはこちらもとても嬉しい。
彼女は取材の時と同じように、店の奥の調理場であの時と同じように
タヤリンとアニョロッティ・ダル・プリンをつくっていた。
一旦止めていた手を、再び動かし始めると、その早さと、手さばきはやはり見事だ。
ちょうど切りが良いところで「食べて行くでしょ」とマリアグラッツァが言う。
僕は「喜んで!ありがとう」と返し、その食事の準備が始まった。
食事の準備と言っても、その調理場の作業台にクロスをかけて、
そこで家族と一緒に立って食べるのだ。
それがここの日常だ。
できたてのパスタと自家製のサラミや、生ハムと、ワインは当然バローロだ。
でもこんな贅沢は無い。
そんな贅沢を味わいながらも、僕はさらに我がままを言った。
取材の時に食べて忘れられない、生のサルシッチャをお願いした。
あの時は少しビクビクしながら食べたけど、今はもうそんな事は無い。
イタリア20州を巡ってきたので、信頼できる生肉のうまさは承知している。
そして今まで何度も口にしてきたが、腹を壊した事など一度も無いのだ。
ほんのり赤色で、甘く、少しハーブの効いたその生肉は、日本では絶対に味わえないだろう。
遠慮しながら食べていたら、彼女が勧めるので、結局ひとりで全部食べてしまった。
まあ今後はまたいつ食べられるか分からないし、
折角の好意だしと色々と理由をつけて自分で勝手に納得して食べ続けた。
やおらマリアグラッツァは、お湯を沸かし始め、フライパンに温めバターを溶かしている。
アニョロッティの味付けは、シンプルにセージとバターだけ。
茹で上がったアニョロッティをフライパンにできたソースで絡めるとできあがり。
こんなシンプルなのにうまい。いやシンプルだからうまいのだ。
ちゃんとお肉の味もする。
この日の少し前に、ニュースになっていた加工肉に発がん性があるという事がこの時話題になった。
加工肉が全て悪いのではない、大量生産して、大量販売するこのシステムがおかしいのだ。
食べ物ではなく、商品としての物をつくっているからだ。
マリアグラッツァは言う。「私はこれ以上早くはつくれないし、量もできない」
ましてや、つくろうとも思わない。
素材を見極め、手間と時間をかけて食べ物をつくっているから、そんな心配は要らない。
自分達の目の届く範囲で行えば大きな問題は起きるはずがない。
この日も店には多くのお客さんがやってきて、ここの肉を買っていっている。
ご主人と息子は肉を捌き、
マリアグラッツァは明日もまた同じように自分のペースでつくり続けるのだ。
繊細な表現者 マリオ・コッリーナ
ロンバルディアの取材以来だから2年振りになる。
ミラノから車で1時間とちょっと、ベルガモの小高い丘の上にある、「リストランテ・コリーナ」
オーナーシェフのマリオ・コリーナは、料理人としての高いプライドと共に、
生産者への尊敬の念を忘れない、素晴らしいシェフだ。
久しぶりの再会をお互いに喜んだ。
当時より少しふっくらした印象だったが、握手を交わした手は、あの時に感じたままだった。
僕らは新しくできた部屋に案内された。
前面は総ガラス張りで、パノラマの景色が広がり、
明るくゆとりのある店内には、日曜日のランチを楽しもうとテーブルは満席だ。
料理はお任せでお願いした。
季節を意識した洗練されたスローな料理が次々に運ばれてくる。
一見クリエイティブな印象の皿だが、食べてみれば機を衒わない、素材を存分に活かした料理に心が躍る。
そしてどのテーブルにも彼は、一皿ひと皿丁寧に料理の説明にやって来る。
ここに彼が生産者や、素材にこだわる理由がある。
12時半過ぎに店に入ってから、ディジェスティーボのグラッパを飲んで気がつくと、客はもう僕らだけだった。
最後に御礼を言うと、彼は御礼を言うのは僕のほうだと言う。
本誌『イタリア好き』の読者がちょこちょこと訪れてくれているらしい。
彼もそれを喜んでいて、僕にとってもそれは同じ気持ちだった。
こうやって繋がっていることに感謝した。
店を出るころには、既に時計は4時半を回っていた。
とても豊で、良い時間を過ごすことができた。
ありがとう。
ミラノから車で1時間とちょっと、ベルガモの小高い丘の上にある、「リストランテ・コリーナ」
オーナーシェフのマリオ・コリーナは、料理人としての高いプライドと共に、
生産者への尊敬の念を忘れない、素晴らしいシェフだ。
久しぶりの再会をお互いに喜んだ。
当時より少しふっくらした印象だったが、握手を交わした手は、あの時に感じたままだった。
僕らは新しくできた部屋に案内された。
前面は総ガラス張りで、パノラマの景色が広がり、
明るくゆとりのある店内には、日曜日のランチを楽しもうとテーブルは満席だ。
料理はお任せでお願いした。
季節を意識した洗練されたスローな料理が次々に運ばれてくる。
一見クリエイティブな印象の皿だが、食べてみれば機を衒わない、素材を存分に活かした料理に心が躍る。
そしてどのテーブルにも彼は、一皿ひと皿丁寧に料理の説明にやって来る。
ここに彼が生産者や、素材にこだわる理由がある。
12時半過ぎに店に入ってから、ディジェスティーボのグラッパを飲んで気がつくと、客はもう僕らだけだった。
最後に御礼を言うと、彼は御礼を言うのは僕のほうだと言う。
本誌『イタリア好き』の読者がちょこちょこと訪れてくれているらしい。
彼もそれを喜んでいて、僕にとってもそれは同じ気持ちだった。
こうやって繋がっていることに感謝した。
店を出るころには、既に時計は4時半を回っていた。
とても豊で、良い時間を過ごすことができた。
ありがとう。
ボネッ vol.28
【ピエモンテ州】カカオのアロマとアマレッティ独特の甘ったるーい風味が渾然一体に。
イタリア・エスプレッソ最新事情 Presented by モンテ物産
仕事柄、イタリア各地を訪れた際には、毎日数杯のエスプレッソを飲むためにバールやグランカフェにいくが、最近少し雰囲気が変わった感がある。歴史がある店には、数年前までは必ずと言ってよいほど熟練の年長者のバリスタがいて、彼らが魅力的な立ち振る舞いで、そのお店の品格をさらに高めるような所作をこなしていた。
最近、中部~北部イタリア、そしてミラノのグランカフェなどにいくと、それまでいた50~60代の熟練バリスタを見かけなくなり、代わりに若いバリスタが立っているのを見かけるようになった。SNSなどの影響もあると思うが、以前であれば店内で写真を撮ろうとすると、熟練バリスタが無言のゼスチャーで、周りの人に不快感を与えるからそれはよくないよ、と示してくれていたものである。しかし今では、若いバリスタはSNSを活用してお店のプロモーションも行うし、店内での撮影も気兼ねなく許可してくれる。
これも時代が変わったのだと思うが、時々昔のバールやグランカフェに入る時に感じた、バリスタと対峙する際の程よい緊張感が恋しくなることがある。
また、北イタリアといえばイタリアの中でも少し多めのエスプレッソ(25~30ml)を提供することが一般的であるが、最近は、中部イタリアや南イタリアのように25ml程度だったり、さらに少ない25~20mlだったりするところを見かける。エスプレッソマシンもナポリ周辺でしか見かけないレバー式のマシンを使用しているところが出てくるなど、地産地消の色合いが濃いイタリアにおいてもエスプレッソの共通化が進んでいると感じる。
とはいえ、まだまだ地域別の良さはしっかりと残っている。
例えばエスプレッソカップでいえば、南イタリアは肉厚のカップで少量でもそれなりの量に見えるものを使用しているところが多い。肉厚のカップで飲むと苦味の強い味わいも口当たりは柔らかくなるので地域の味わい特性に合っている。
そしてフィレンツェの方に行くと特徴的な少し大きめのエスプレッソカップを使用して、より華やかなアロマをカップの中に閉じ込めることに注意している。程よい苦味と酸味を持ち合わせるこの地域のエスプレッソには豊かなアロマを蓄えたこのスタイルがとても合っている。
カップの形状ひとつとっても地域ごとでいろいろあるので、イタリア各地を旅行した際には、エスプレッソカップの形状の違いを楽しむのも、通な楽しみ方だと思う。
KIMBO[キンボ]
▼商品の詳しい説明はこちらから
https://www.montebussan.co.jp/foods/kimbo.html
最近、中部~北部イタリア、そしてミラノのグランカフェなどにいくと、それまでいた50~60代の熟練バリスタを見かけなくなり、代わりに若いバリスタが立っているのを見かけるようになった。SNSなどの影響もあると思うが、以前であれば店内で写真を撮ろうとすると、熟練バリスタが無言のゼスチャーで、周りの人に不快感を与えるからそれはよくないよ、と示してくれていたものである。しかし今では、若いバリスタはSNSを活用してお店のプロモーションも行うし、店内での撮影も気兼ねなく許可してくれる。
これも時代が変わったのだと思うが、時々昔のバールやグランカフェに入る時に感じた、バリスタと対峙する際の程よい緊張感が恋しくなることがある。
また、北イタリアといえばイタリアの中でも少し多めのエスプレッソ(25~30ml)を提供することが一般的であるが、最近は、中部イタリアや南イタリアのように25ml程度だったり、さらに少ない25~20mlだったりするところを見かける。エスプレッソマシンもナポリ周辺でしか見かけないレバー式のマシンを使用しているところが出てくるなど、地産地消の色合いが濃いイタリアにおいてもエスプレッソの共通化が進んでいると感じる。
とはいえ、まだまだ地域別の良さはしっかりと残っている。
例えばエスプレッソカップでいえば、南イタリアは肉厚のカップで少量でもそれなりの量に見えるものを使用しているところが多い。肉厚のカップで飲むと苦味の強い味わいも口当たりは柔らかくなるので地域の味わい特性に合っている。
そしてフィレンツェの方に行くと特徴的な少し大きめのエスプレッソカップを使用して、より華やかなアロマをカップの中に閉じ込めることに注意している。程よい苦味と酸味を持ち合わせるこの地域のエスプレッソには豊かなアロマを蓄えたこのスタイルがとても合っている。
カップの形状ひとつとっても地域ごとでいろいろあるので、イタリア各地を旅行した際には、エスプレッソカップの形状の違いを楽しむのも、通な楽しみ方だと思う。
▼商品の詳しい説明はこちらから
https://www.montebussan.co.jp/foods/kimbo.html