7/19(日) イベント開催会場・さくら坂VIVACE お店とシェフのご紹介[その2]

Ciao!

7月19日開催のイベント
『イタリア好きメルカート@さくら坂VIVACE』

6月1日より事前申込受付を開始しますよ~!


そこで、本日は会場となる茨城県守谷市のイタリアン
さくら坂VIVACE
について紹介させていただきます。


さくら坂VIVACE は
守谷のはずれの丘の上、木々に囲まれた静かな場所にある
小さな古民家カフェトラットリアです。


お店の敷地に入ると、
そこには小さなイタリアの世界が広がっています。

手作りの温もりを感じる店内
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たくさんの木々、草花が溢れる素晴らしいお庭
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目の前に広がる田園風景
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そして、地元の新鮮な野菜を活かしたトスカーナを中心としたお料理
(イベント当日のメニューとは異なります)
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季節を感じられる自然と、
オーナーシェフ後藤健一郎さんが作り上げたこだわりが調和し
ほっと心が和むような、心地よい時間を過ごせる場所です。


こんな素敵な場所を築き続けている
オーナーシェフ後藤健一郎さんと、
イタリア人シェフのアリーチェさんをご紹介します。

<オーナーシェフ 後藤健一郎さん>
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1980年生まれ
大学卒業後株式会社グローバルダイニング勤務。
幼少期より抱いていた海外に住みたいという夢を叶えるため、海外へ行くことを決心し、
2003年~4年間、イタリアのトスカーナ州へ。
現地では、
・リストランテ ラ ガレリア 
・ガッロ パッパ 
・ダ アルベルト
といった、トスカーナの郊外にあるレストランを中心に務めました。
帰国後は実家のすし店に勤務。
2010年、すし店の別館を改装し、さくら坂VIVACEをオープン。

○イタリアで働いて感じたイタリアの魅力は?
イタリアの魅力を一言でいいあらわすのは難しいですが。
働いて感じたことは、お客様とレストランの関係です。
お客とレストラン側の距離が近い。
目に見えない、信頼関係であったり築かれる人間関係が働いていてとても魅力的に感じました。

○読者のみなさんへ一言
東京からもっとも近い田舎の守谷で、イタリアトスカーナの空間を再現しております。
是非この機会に自然に囲まれた非日常の空間でイタリア時間を楽しみにいらしてください。


<イタリア人シェフ アリーチェさん>
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1984年生まれ ヴェネト州出身
18歳から調理師として働く。
トスカーナ、エミリアロマ-ニャ、プーリア、ピエモンテき、
2014年より来日。

〇読者のみなさんへ一言
イタリアの感動を感じにご来場ください。


イベントは、この素晴らしい空間をお楽しみいただきながら
シェフ達が振舞うお料理はもちろん、
その他イタリアの食材や雑貨を取り揃え、メルカート(市場)形式で展開します。
楽しみにしていて下さい!

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イタリア好きメルカート@さくら坂VIVACE
気になった方!チケット購入はこちらから!

https://italiazuki.com/?p=9039

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ぜひ遊びに来てくださいね♪


Grazie!

7/19(日) イタリア好きメルカート@さくら坂VIVACE 開催します! [その1]

2015.6.15 当日の出店店舗一覧を更新しました!お料理や物販内容も更新しています
2015.6.22 企画エピソードを追加しました!
2015.7.10 当日のイベントプログラムを追加しました!
2015.7.10 アクセス情報を追加しました!
2015.7.17 その他留意事項を追加しました!

Ciao!

日差しがずいぶん強くなってきましたね。
みなさんいかがお過ごしですか?

日本にも、もうすぐ夏がやってきます。
楽しい夏にぴったりの、 イタリア好きらしいイベントを7月に開催します!

今回の会場は茨城県守谷市にあるイタリアン
『さくら坂VIVACE』

農家から直接仕入れた新鮮な食材でつくるトスカーナを中心とした料理と
手作りの素晴らしいお庭が自慢のお店です。
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当日はこちらでメルカート形式のイベントを開催します!

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なぜ守谷でメルカートを開催するの?
 ~イタリア好きメルカート@さくら坂VIVACE企画エピソード
(6/22追加)

5月の連休明け、イベントの打ち合わせのため、はじめてさくら坂VIVACEを訪ねました。

「守谷まで遠いな~」なんて内心思っていましたが、実際のところ、守谷駅まで秋葉原からつくばエクスプレスで30分程、そこから車で15分程で到着。案外近い!

お店の前に到着し、木々に囲まれたエントランスを抜けてまたまたビックリ。
そこには・・・小さなイタリアの世界が広がっていました。

イタリアの街の路地を思わせるような建物のたたずまい。
季節の楽しみを感じさせてくれる自然豊かな庭。
温もりを感じる店内の内装や小物たち。
テラスから広がる田園風景。。。
もちろん、頂いたお料理も新鮮な食材が活きた味わい深いものでした。
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トスカーナで修業されたオーナーシェフの後藤健一郎さんが、帰国後に元々実家が経営していた寿司屋を改装し、ほとんど手作りでこの空間を作り上げてきたのだそう。ところかしこに、そのこだわりや愛情が垣間見えました。

「この感動を来場者の皆さんにも存分に味わっていただきたい!」
マッシモ編集長と、同行したイタリア好き委員会のスタッフの胸には、そんな思いがこみ上げてきました。

実は、打ち合わせで訪れるまでは着席式の食事会を予定していたのですが、方針変更!
お店の素晴らしさを堪能してもらえるよう自由に敷地内を散策できるスタイルに。

さらに、さくら坂VIVACEでは、守谷の食や、ものづくり等に関わる様々な店舗が集まり『さくら坂メルカート』と呼ばれるイベントを定期的に開催していてとても賑わうのだそうです。
それならばこの『さくら坂メルカート』を“イタリア”というテーマで実施してみよう!普段の『さくら坂メルカート』とは一味違った、各出店者のイタリアへのこだわりを見れるのもきっと面白いだろうなぁ。

楽しそうな賑やかなイメージが膨らんできました♪

そんなわけで『イタリア好きメルカート@さくら坂VIVACE』の企画が動き出しました!

都会の喧騒から離れ、守谷の小さなイタリアの世界へ夏の遠足!
イタリア好きのみなさんが集い、食べて飲んでおしゃべりを楽しめる、そんな休日を過ごしていただけたら、嬉しいな~なんて思っています。みなさんと笑顔でお会いできるのを楽しみにしてます!

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当日は『さくら坂VIVACE』のお料理をはじめ、
約10店舗のお店が集結し、イタリア食材や雑貨などが並びます。
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★写真はイメージです

事前または当日に、チケットを購入いただき、
会場内でお食事やお買い物をお楽しみいただく形です。

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【出店者一覧】:随時更新していきまーす(6/15更新しました!)
【さくら坂VIVACE】
サルチッチャ
・釜やきピッツァ
・サルシッチャ 400円
・ポルケッタ 600円
・インサラータ ディトリッパ 600円
・パンツァネッラ
・パスタ数種
・キャンティーバターやキャンティーツナ等の盛り合わせ等
・ドリンクなど
 500円程度~を予定
【カーサ デッラ チェラミカ】
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南イタリア、アマルフィー海岸の街にあるCERAMICA工房

「Daedalus」「CERAMICA ARTISTICA SOLIMENE」の
熟練職人による手描き陶器やイタリアを中心とした
ヨーロッパ雑貨を販売。
【ラ ミア イタリア】・イタリア食材
・オリーブオイル
【パネッツァ】panezza

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Panezzaの窯やきパンは、イタリアのローマ郊外のパンの町ジェンツァーノのパンを基本にして作られています。
主原料は小麦粉、塩、水のみ。酵母もシンプルに小麦粉と水を混ぜた自然発酵!
この酵母のおこし方は、イタリアで昔から行われていたそうなのですが、今では珍しいそうですよ。
さらに、窯にもこだわりが。登り窯も作る陶芸作家さんにパン焼き窯をつくってもらい、薪でカリッと焼いています。
Panezzaのパンは、シンプルですが、噛むほどに味わいが膨らみ、そのままでも美味しくイタリア料理とも、とても良く合うのでぜひご賞味下さい。

・ふすまパンなど全10種類を予定
(ホールサイズ、ハーフサイズ、4分の1サイズの切り売り)
【地元農家より2店舗】 新鮮なお野菜
【-Handmade soap Të Të & chikiina-】
chikiina
日常から自然にかえるひとときを…
自然素材で作ったココロとカラダにやさしいアロマ石けん☆
オリーブオイルをメインに食品グレードのオイルを
使ってひとつひとつていねいに作られています。

・イタリアのオリーブオイル石けん
・米ぬか石けん
・炭石けん
・水晶石けん(細かくした水晶パウダーを使用)
・カロチン石けん など
・ワークショップ
 ねんど石けん 500円
 型抜き石けん 200円
【下山佳子写真展】
下山さん
『イタリアで出逢ったステキな風景』をテーマにガイドブックやテレビでは見たことがないイタリアのさまざまな表情をご覧いただきます。
イタリアを旅行してひとり街歩きしながらカメラを傾け撮影し、心惹かれた場面を思い出の写真に収めました。
イタリアを身近に感じ、親しんで頂けましたら最高に幸せです。

・ハガキサイズ 1枚100円

▼ブログはこちら▼
イタリア満喫ブログ 
珈琲club
【IL NESSO
with Amorosokato club italia
Ilnesso
amoloso
守谷市にあるピッツェリアIL NESSO pizza napoletanaとAmorosokato club italiaの共同出店です。
IL NESSOはナポリピッツァがメインのイタリア料理店ですが、今回のテーマがトスカーナ州という事で、10年来の友人であり、フィレンツェ出身で現在イタリア語やイタリア料理教室を主催しているAmorosokatoの代表filippo氏とともに参加頂けます!
このコラボレーションで生まれるトスカーナ料理をお楽しみください。

・ランプレドットのパニーニ 600円
・モルタデッラ&ルッコラのパニーニ 600円
・エスプレッソ 300円
・マッキアート 300円
パニーニ1
【パティスリー301】
パティスリー301
さくら坂メルカートでもおなじみのパティスリー301です。
今回はイタリア好きをテーマにドルチェをご用意いたしました。
おいしさがつまったお菓子を手に、7月中旬の茨城県をたっぷりとご堪能ください。
価格はすべてサービス価格です!
おみやげにピッタリの焼き菓子もご用意いたします。

・P301のティラミス 500円
・エトナ山風レモンタルト 500円
・ズッパ イングレーゼ 500円を予定。
【イタリア好き委員会】


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イタリア好きなら誰もがワクワクするオリジナルグッズや書籍などをご用意♪普段はHPでしか手に入れられないものもあります。
このチャンスに是非GETしてくださいね!

・バックナンバー 500円
・オリジナルグラス 500円
・オリジナルTシャツ
・オリジナルエプロン など

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【当日のイベントプログラム】(7/10追加)

13:00~ 『イタリア好き』マッシモ編集長のトークショー
  最新の取材エピソードを交えながら、イタリアの魅力を語ります♪
14:00~ さくら坂VIVACE・後藤健一郎シェフのデモンストレーション
  トスカーナで4年間修業を積んだ後藤シェフがおすすめのメニューをご紹介!
15:30~ プレゼントつきじゃんけん大会
  毎回大盛り上がり!楽しい嬉しいじゃんけん大会です。
<場所:イートインスペース>

-Handmade soap Të Të & chikiina-の手作り石けんワークショップ(随時受付)
  ねんど石けん 500円
  型抜き石けん 200円
<場所:ワークショップコーナー>

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【アクセス情報】(7/10追加)

電車を利用する場合・・・秋葉原から約1時間
○秋葉原⇒守谷駅 約35分(つくばエクスプレス快速利用)
○守谷駅⇒さくら坂VIVACE 約15~20分(イベント用無料マイクロバス送迎※40分間隔、またはコミュニティバス、またはタクシー利用)
守谷駅からさくら坂VIVACEへの行き方
バス案内


お車の場合・・・都内から約50分
○常盤自動車道経由。谷和原I.C.から4.5km。駐車場あり。


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【その他留意事項】(7/17追加)

<会場での注意>
・イベント会場の大部分は屋外スペースとなります。熱中症にご注意ください。(帽子の着用、水分補給など)
・自然の多い場所です。虫よけ対策をして来ていただくことをおすすめいたします。
・会場にはフリーの椅子、テーブルがございますが、混雑時はご利用いただけない可能性もございます。予めご了承ください。
・お車を運転される方は、飲酒はしないようお願いいたします。

<開催内容の変更や中止などについて>
・雨天時は基本的には開催いたします。(雨よけできるスペースでブースを設置します)
・万が一、天災などにより開催を中止せざる負えない場合は、イタリア好きHP、Facebookにてお知らせいたします。

<問合せ>
土日のお電話やメールでのお問い合わせは、イタリア好き委員会の事務所にスタッフ不在のため対応ができかねます。
イベントについてのお問い合わせはさくら坂VIVACEまでご確認ください。

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自由に食べて飲んで買い物をしながら、
1日ゆったり過ごしていただければと思います!
ぜひぜひ夏休みの遠足気分でお越しください!

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イタリア好きメルカート@さくら坂VIVACE
気になった方!チケット購入はこちらから!

https://italiazuki.com/?p=9039

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Grazie!

ローマ

vol.212015年5月発行
在庫なし

ローマで肉屋へ行こう。(表紙にキズあり)

ローマ特集である。

20州巡って考えた結果。ローマ特集は肉屋の特集となった。
なんで?「なんだか肉屋って面白い」そんな単純な理由からである。
かつてローマのテスタッチョには、マッタトイオ(食肉解体場)があった。
そこで働く労働者が安い賃金を補うために、売り物にならない部位や臓器を、安値で横流ししたり、自ら持ち帰って食べたりしていた風習が、現代のローマの名物料理に繋がって残っているという。そんな話を聞くにつけ、肉とローマとの関係、何かこだわりがありそうで興味もあった。 

イタリアで肉食文化が庶民にまで浸透したのは中世のことで、その頃は、豚肉が食肉の中で一級の価値を持っていて、羊は主に生きたまま活用されていた。その後、鶏類から牛肉(特に仔牛肉)への嗜好が強くなっていったという。

イタリアのどこの町や村に行っても必ず肉屋がある。取材先で入る肉屋には、生活臭が充満している。吊り下げられた生ハムやサラミ、惣菜などが並ぶ。取材に対して無防備な住人が買物袋を下げて入ってくる。入口でチケットを切り、番号を呼ばれるまでショーケースの中のブツを物色している。皮を剥いだままのウサギや、子羊の頭、牛の脳みそなど日本ではあまり馴染みの無いものも多い。「今夜は何にしようか?」「おーいい色の肉があるなー」などと思いながら。

一方、ケースの向こう側では、注文を受けると、分厚いまな板の上、良く切れる大きな包丁で、塊から気持ちよく切る。ある時は鉈のようなもので「バン!」と硬い関節を叩く。豪快だ。

客は自分の番が回ってくると店員と会話を交わして、好みの量や、形を注文する。肉は量りに載せられて、そして紙に包まれる。この紙に包まれる様子がまたいい。金具に引っ掛けられたロゴが入った包み紙を「ビリッ」切り取り包む。1色刷りのそのロゴがちょっとレトロな感じだったりするとかなりそそられる。

そんな小売店の面白さをイタリアの肉屋は持っている。多くは長年続く老舗であって、代々その地に腰を据えて暮らす人々の食を支えてきた。店は時代とともに変化し、扱う食材も増えたり、安全性を考えたりと小売店も生き残りに必死だ。
今回紹介する5軒+1軒はそれぞれが個性と工夫とアイディアがありそれゆえ客で賑わっていた。

小売店には、スーパーやコンビニでは味わえない対面販売の面白さや、店と客の個別の信頼関係、同じ嗜好の客同士の交流など人と人がつながる店先の物語があるのだ。
イタリアはまだまだ小売店が面白い、ローマに行ったら肉屋へ行こう!

定期購読いただくと!

バックナンバーがもれなく3冊ついてくる!!
※どの号が届くかはお楽しみ♪

  • 1年間(4回発行)2,640円(税込)
  • 送料無料

『イタリア好き』バックナンバー

『イタリア好き』バックナンバーは単品でご購入いただけます。
*バックナンバー 1冊550円(税込)

古代ローマ皇帝たちを虜にしたワインとは?明らかになったもう一つの秘密 Presented by モンテ物産

オーナー、サルヴァトーレ・アヴァッローネさんは研究を重ね、この土地で育つブドウ品種に秘められた、今まで誰にも知られることのなかった特殊性を解き明かした。

サルヴァトーレさん「10年間にも及ぶナポリ大学農学部との共同研究の結果、フィロキセラ(ブドウネアブラムシ)による壊滅的な被害を免れたわずかなファランギーナ、アリアニコ、ピエディロッソの木の中に、古代ローマ時代からこのファレルノの土地のみで育つ特別な系統(バイオタイプ)を発見したんだ。その後、ファレルノエリアの中でも特にブドウ栽培に向いた土地を見つけては、地道に増やしたファレルノ・バイオタイプの3品種を植樹し続け、素晴らしいワインが造れるようになった。偉大な古の銘壤地を復活させたんだよ。すごくロマンがあると思わないかい?かつて古代ローマ皇帝たちに愛されたワインを、2000年も経った今こうして味わうことができるんだ。ではヴィッラ・マティルデ社の代表的なワインをご紹介しよう。」


FDMビアンコFalerno del Massico Bianco DOC (ファレルノ・デル・マッシコ・ビアンコDOC)
畑のほとんどが今は死火山であるロッカモンフィーナ山の中腹に位置し、日当たりも非常に良い。火山性石灰質土壌に含まれるミネラル分をたっぷりと吸収しながら完熟した健康なブドウから造られる。
パイナップルやバナナ、黄桃、洋ナシなどの果実の香りが感じられ、心地よい酸味を伴った爽やかなアタックから一気にミネラルを含んだ複雑な味わいへと変化していく。通常はシンプルな味になりやすいファランギーナだが、このワインは飲んだ後の余韻もゆっくり楽しめるような深みがある。
〇品種:ファランギーナ(ファレルノ・バイオタイプ)100%
〇カンパーニアの郷土料理とあわせるなら…リコッタチーズを詰めたズッキーニの花のフリット、マグロとミントのリングイネ、ムール貝のスパゲッティ、魚(ヒメジなど)のフリット


FDMロッソFalerno del Massico Rosso DOC (ファレルノ・デル・マッシコ・ロッソDOC)
畑の位置や条件はファレルノ・デル・マッシコ・ビアンコとほぼ同じで、一房一房しっかりと完熟しているか確認して手摘みされる。
バリック熟成(全体の半分。残りはステンレスタンク)に由来するバニラ香に加え、スミレや黒い果実、チェリー、桑の実、ラズベリーなどの複雑な香りがあり、口に含むと完熟ブドウの果実味とともになめらかなタンニンが広がっていく。アリアニコとピエディロッソが互いの長所を活かして絶妙なハーモニーを生み出している。
〇品種:アリアニコ80%、ピエディロッソ20%(いずれもファレルノ・バイオタイプ)
〇カンパーニアの郷土料理とあわせるなら…ラグー、仔羊の網焼き、黒豚のオーブン焼き、水牛のストラコットのシャラティエッリ(水牛の肉の煮込みソースで食べる短めな平打ちパスタ)


カラッチ“Caracci” Falerno del Massico Bianco DOC (“カラッチ”ファレルノ・デル・マッシコ・ビアンコDOC)
ファレルノ・デル・マッシコ・ビアンコの畑が広がっているエリアの一角にある単一畑(クリュ)“カラッチ”で採れたブドウを使用しており、納得がいくレベルのブドウができた年にしか造らない。長年に渡る土壌と気候の研究の成果とも言える、ファレルノ白ワインの最高峰。
白ワインのトップに位置づけているが、一口目のインパクトやボリューム重視の造りではなく、熟した桃やパイナップルなどの凝縮した果実味の中にも良質な酸とミネラルが感じられる。軽めの肉料理にも合わせられ、前菜からメインまで幅広く楽しめる。
〇品種:ファランギーナ(ファレルノ・バイオタイプ)100%
〇カンパーニアの郷土料理とあわせるなら…ムール貝のオーブン焼き、スズキの塩焼き、アクア・パッツァ


カマラート“Camarato” Falerno del Massico Rosso DOC (“カマラート”ファレルノ・デル・マッシコ・ロッソDOC)
ファレルノ研究の集大成であり、様々な賞を受賞し続けるファレルノ赤ワインの“極み”と呼ぶにふさわしいワイン。最も樹齢の高い単一畑(クリュ)“カマラート”から採れる最高のブドウのみを使用し、“カラッチ”と同じくブドウの出来に少しでも満足できない年は造らない。
森の果実、コショウ、チョコレート、コーヒー、リコリス(甘草)、バニラの凝縮した香りが長く続く。口に含んだ瞬間、濃厚な果実味と旨みが口内に広がる。少し遅れて、力強いがしなやかできめの細かいタンニンがゆっくりと存在感を増していく。重みはあるがベタつく重さとは違い、どっしりとした骨格の中心には軸となる酸があり、エレガントさを感じさせてくれる。
〇品種:アリアニコ80%、ピエディロッソ20%(いずれもファレルノ・バイオタイプ)
〇あわせるなら…肉の煮込み料理、熟成したチーズ、ビターチョコレート


ローマ人ラテン文学の最高傑作と名高い『アエネイス』の著者、詩人ヴェルギリウス(紀元前70年-前19年)はファレルノのワインの素晴らしさを褒めたたえ、更にこう記した。
“Nec cellis ideo contende Falernis”(故に、ファレルノと競うことなかれ)
その他にもホラティウス、プリニウスなど、数多くの著名な人物がその良さを書き残している。
ローマ皇帝を始め2000年前の偉人たちをそれほどまでに魅了したワインとは一体どんな味だったんだろうか。
壮大な歴史に思いをはせつつ、アヴァッローネ一族が追求し表現する“vinum falernum”(ファレルノのワイン)を飲んでみれば、そこに彼らのたどり着いた答えが見つかるに違いない。

★ヴィッラ・マティルデ社のワインがつくられるファレルノの土壌についてはこちら
『古代ローマ時代の銘譲地ファレルノのワインを復活させたヴィッラ・マティルデ』

CA’MONTE[カ・モンテ]
モンテ物産が輸入・販売しているイタリアワインやイタリア食材の中でも、厳選されたこだわりの商品を取り扱うWEBショップです。
市場に出回っていないワイン等楽しいことがいっぱいあります。
CA’MONTE