ピエモンテ取材日記2日目 タヤリン、ジョバンニ ・ヴィエッティ、チョコラティエ

早朝からランゲ地方に移動。

バローロ村につき、最初に行ったのはワイナリーではなく肉屋。

ここのタヤリンとアニョロッティ・アル・プリンがおいしい。

マンマの手さばきは芸術的。



アニョロッティ・アル・プリン作りに挑戦するも、

なかなか簡単にはいきません。



店舗の裏で作りたてのタヤリンを食べる

これがマジでうまい!マッシモもびっくり!



自然派ワインについてインタヴューは、ジョバンニ ・ヴィエッティ氏に。

有名なピアニストでもあり、自然派ワインのエキスパートでもある。

もの静かに好きなワインについて語ってくれた後、

サインにはこう書かれていた。

”友情と共に、今日のおしゃべりが好ましいことであったことを祈ります” いいね。



そして彼の進めるカンティーナのひとつに行く。

5代目は、体の線は細いが、芯の通った強い男。(独身)

若くして、代々伝わる味を引き継ぎ、自分の個性も発揮しつつある。



彼らふたりは、マッシモを大いに気に入ってくれ、

「イタリアズッキ!」と盛り上がった。



ケラスコに、ちょっと変わり者のチョコラティエがいる。

型にはめられるのが好きじゃないと、次々に新しい味のチョコを開発。

「全く売れないのものあるけどね」とあっけらかんと話す。

素材へのこだわりは人並み以上。

クーネオ産ヘーゼルナッツたっぷりの Baci di Cherasco は何個でもいける。





サルッツォに行き、vol.1でコーディネイトしてくれた三詠さんが働くホテル・レストランへ。



彼女の食のセンスの良さで選び、働いているお店なので間違いない。

シェフは、肉料理を得意とする43歳の実力派。

2日目終了

※詳しくは本誌をお楽しみに

写真:萬田(各集合写真、松本、三詠さん) 松本

ピエモンテ取材日記 1日目 トーマ、オルタサンジュリオ、ヴィーノ

深夜に降りつづけた強い雨と、何度も目が覚めるような大きな雷がピエモンテ州はビエッラの初夜。

夜が明ける頃には、雨は止み、薄く陽が差し込む。

雲が晴れきれいな山並みが見えるビエッラから (写真 松本)


前日、今日の荒天を予測して、変更した予定を、雨が止んだことでまた戻し、

一転、トーマの生産者のところへ。

それは標高1200m、ムクローネ山の中腹。

石が積まれてできた、極めて現代の生活とはかけ離れた施設で、

その上質なチーズが作られる。

山からの豊かな水は、室内に引き込まれ、天然の冷蔵庫に、

その水を吸い上げて育つ、牧草は牛が食べ、上質な乳となる。

ヨーロッパ1と評価された水。やわらかく、まろやかで、飲んだことを忘れる。(写真 松本)


登山後みたいな記念写真。真ん中が生産者。(写真 萬田)


山を下りて、オルタ湖に。

まだバカンスのお客さんも多い。その多くはドイツ人。

湖なのに?水が透き通ってきれいだ。

「小さな村の物語 イタリア」で紹介された、オルタサンジュリオ島へ。

お土産屋のおばあさん。

船は漕ぐ事よりも、最近は下りる時が大変だとか。

でも、」まだまだ元気に客さんの相手をする。

笑顔が最高にチャーミング。

いつまでも元気で!(写真 萬田)


どこにも冒険者はいる。

そして彼にはそれは必然だった。

荒廃した土地に価値を見出し、土地の品種を復活させ、素晴らしいワインを作る。

他所から来たからこそ、そこの価値がわかる。

そして改めて地元の人が、その価値に気付き、地域が活性化する。

実にいい。

そしてこの笑顔最高。

冒険者であり、挑戦者。すばらしいワイン。(写真 松本)


試飲後ほろ酔いで (写真 萬田)


1日目終了。

詳しくは本誌をお楽しみに!

夕暮れのビエッラ(写真 松本)