カラブリア取材日記 5日目 牛とチーズとジャガイモ

出発前は微妙な空模様で、途中の山道は雪が多く残るところもあったが、

目的地に着くと、雲は多いものの、きれいに山並みが見える気持のよい日になった。

シーラ山の麓で酪農と、その生産物を提供するレストラン経営する兄弟を訪ねた。



チーズは『イタリア好き』では欠かせないネタのひとつ。

フォトグラフォ萬田はいつも牛のふんを踏む。

ここもまた牛や羊の育て方からこだわったところ。

自分のところで使う分だけを搾乳して、毎日新鮮なチーズを作る。

彼は元々ミラノの銀行でシステムの仕事をしていた。

その後家業に戻り、現在の仕事を続けている。



従前の仕事の経験が酪農に活かされ、新しいチャレンジも始めている。

そしてなんと言っても試食はできたてのチーズ。

この日はカチョカバッロのチーズをもとに作ってくれた“引き裂かれた布”という意味のストラッチャータ(Sarazz(cc)ata)

これ系のフレッシュなチーズはなかなか日本では味わえない。

いくらでも食べられる。





他にもトーマ(Toma)※北のピエモンテの方でも食べられるのもとは違うようだ は、



ウンカータ(Juncata)になる前のチーズ。味も食感も豆腐のようだ。

この後はお昼だというのに、チーズとワインでお腹が膨らむ。

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カラブリア取材日記 3日目 チョコレートと議員さんとカラオケ

朝一番の取材先はカラブリア伝統のお菓子工場へ。

このあたりでは、昔からイチジクがよく採れて、

その地元産イチジクにアーモンドを入れたりするお菓子は、

おじいさんの代から100年以上続く老舗。



今の季節は、イースター用の卵型のチョコを生産中。

小さな子供が入りそうなくらい大きなものもある。

※ここは掲載写真の規制が厳しく今はここまで。

本誌にて詳細をごらんください。

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カラブリア取材日記 2日目夜 宿泊先とイタリアンファミリーと家庭の味

2日目の夜

宿泊先のホテルがどうしても設備に無理があり、

寒くて眠れないという状況。

急きょ、エリオさんのお姉さんの家に宿泊先を移すことになる。

この夜は、我々が来ているということもあり、

家族が集まり皆で食事することになっていたらしく、

家に到着するとマンマと姉妹たち夫婦とその子供たち、家族皆で迎えてくれた。



食卓には既に料理が数多く並べられていて、

席に着くと豆を煮込んだ熱々のパスタが運ばれてきた。



寒い思いをしていたのを気遣ってくれたらしい、

この心遣いに感謝。

そしてこの日のヒットは、なんといってもチーマデラーパとジャガイモのいため、

カラブリア風(唐辛子を使ってます)。



今がまさに旬のチーマデラーパ。このほろ苦い味が日本の菜の花に近い味。

またこちらのジャガイモも味が濃くておいしい。

(これから先もジャガイモはたくさん食べることになる)

そしてもちろんワインは自家製。

対外イタリア人は、自分のワインが一番おいしいと言う。

でも、そうでないときも多いが、ここのワインはいける。

食事が終わり、部屋へ。

2階にある子供たちが以前使っていた部屋が、我々の宿泊先になった。

ここにあと4日滞在する。

色々と気遣いや不便もあるが、何より凍えずにすむのはありがたい。

カラブリア取材日記 2日目 チェドロと唐辛子とジェラート

2日目は、カラブリア特産のチェドロと唐辛子の取材。

どこの国でも、伝統的な特産物は、生活習慣の変化や、

文明の変化によって継承が危ぶまれているものも少なくない。

ここイタリアでもその傾向は変わらない。

でも、そういう時だからこそ守ろうとする力もきちんと働く。

日本でもそう。



この取材中に、逆取材も受ける。

CalNewsというイタリアの放送局。

『イタリア好き』発行についてインタヴューされる。



お昼はその取材陣も含めて大人数に。

VIGRI‘RESTAURANT



魚介を中心とした料理。

やっぱり長―いテーブルにずらっと並んで食る。



タコやシラスなど、ちょうど1年前のリグーリア取材を思い出す。

ニョッキは卵を使わないカラブリア流。

チェドロや唐辛子を料理に使う、この地区ならではの料理。

皆、食べる時が一番楽しい。





午後、唐辛子協会へ。

この地の名産唐辛子をどうにか付加価値をつけて、

世に送り出そうと、日夜研究に励む。

ガンに効くとか、ビタミンCなどの栄養価が高いとか、(日本のお昼の番組的)

とにかく色々な研究発表をしているが、なかなか確証はつかめない。

そんな中、唐辛子も色々な展開をしている。

そのひとつがジャム。(まあだいたいジャムにしてみる)

甘くて辛い、あまり必然を感じないので微妙だが、

このジャムを使ってタルトにするとこれがなかなかイケる。



日曜日の夕方、休日の最後を惜しむかのように皆が町を散歩する。

どこでもよく見られる光景。

そしてそこには当然、ジャラートがつきもの。

ディマンテにあるCAFEE’Nimiには、

お店の看板メニュー“TARTUFO DIAMANTE”がある。

トリュフの形をしたジャラートの中に、色々なものが入っている。

おススメはチェドロとヘーゼルナッツが入ったもので、

その上にいちじくのシロップをかけて食べる。

大人の味。おいしい。



写真:松本